車のワイパーが動かない原因と対処法

ワイパーは雨や雪の日の運転時に欠かせない装備ですが、動かなくなるトラブルは視界不良を引き起こし、非常に危険です。ワイパーの不具合は電気系統やメカニズムの問題が原因で起こることが多いです。この記事では、ワイパーが動かない主な原因、対処法、修理費用の目安を解説します。

ワイパーが動かない主な原因

1. ワイパーモーターの故障

原因
ワイパーを駆動するモーターが劣化や故障すると、ワイパーが動作しません。
症状
ワイパーを操作しても全く動かない。

2. ワイパーリンク機構のトラブル

原因
ワイパーアームとモーターを連結するリンクロッドが外れる、または破損する。
症状
モーターの音はするが、ワイパーが動かない。

3. ヒューズの切れ

原因
ワイパー回路の過電流でヒューズが切れると、モーターに電力が供給されなくなります。
症状
ワイパーが動かないが、他の電装品は正常に動作する。

4. スイッチの不具合

原因
ワイパースイッチが故障していると、ワイパーを操作してもモーターに信号が届かない。
症状
スイッチを操作しても反応がない。

5. バッテリーや電気系統の問題

原因
バッテリーの電圧不足や配線の断線でワイパーが動作しない。
症状
他の電装品（ライト、エアコンなど）にも不具合がある。

6. 外的要因

原因
雪や氷でワイパーが凍結して動かない。また、ワイパーブレードに異物が挟まっている。
症状
ワイパーが物理的に動かない。

ワイパーが動かないときの対処法

1. ワイパーモーターの点検

方法
ワイパーを操作したときにモーターの作動音を確認します。
対処法
モーターが動作していない場合は、故障が疑われるため交換が必要です。

2. ヒューズを確認する

方法
ヒューズボックスを開け、ワイパー用のヒューズが切れていないか確認します。
対処法
切れている場合は、同じ規格のヒューズに交換します。

3. ワイパーリンク機構をチェック

方法
ワイパーアームを手で動かしてみて、抵抗がない場合はリンクロッドが外れている可能性があります。
対処法
リンクロッドが外れている場合は、整備工場で修理してもらいます。

4. スイッチの動作確認

方法
ワイパースイッチを動かし、他の速度設定やウォッシャー機能を試してみます。
対処法
スイッチが故障している場合は、交換が必要です。

5. バッテリーを確認

方法
バッテリーの電圧をテスターで測定し、正常（12.6V以上）か確認します。
対処法
バッテリーが消耗している場合は、充電または交換します。

6. 凍結や異物を除去

方法
ワイパー周辺を確認し、凍結や異物があれば取り除きます。
対処法
解氷スプレーやぬるま湯（熱湯は不可）を使用して凍結を解消します。

修理費用の目安

修理内容	費用の目安
ヒューズの交換	500円～1,500円
ワイパーモーターの交換	10,000円～30,000円
ワイパーリンク機構の修理	5,000円～20,000円
スイッチの交換	5,000円～15,000円
バッテリーの交換	10,000円～20,000円

ワイパーのトラブルを防ぐための予防策

1. 定期的な点検

車検や整備時に、ワイパーモーターやリンク機構、ヒューズをチェックしてもらいます。

2. 凍結防止対策

冬場はワイパーブレードを立てておき、解氷スプレーやカバーを使用して凍結を防ぎます。

3. ワイパーブレードの交換

ワイパーブレードを定期的に交換し、スムーズな動作を維持します（目安：1年に1回）。

4. 電気系統のメンテナンス

バッテリーや配線の状態を定期的に点検し、異常があれば早めに対応します。

まとめ

車のワイパーが動かないトラブルは、モーターやリンク機構の故障、ヒューズ切れ、凍結などが主な原因です。まずは簡単に確認できるヒューズや凍結をチェックし、それでも解決しない場合は整備工場で点検と修理を依頼しましょう。日常的なメンテナンスや予防策を実施することで、ワイパーのトラブルを未然に防ぐことができます。