車のエアコンから異音がする原因と対処法

車のエアコンを使用中に異音が発生すると、不安になるものです。異音の原因はエアコン内部の部品の摩耗や故障、異物の侵入などさまざまです。放置するとエアコンの性能低下や車全体への悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対処が必要です。この記事では、車のエアコンから異音がする主な原因とその対処方法について解説します。

エアコンから異音がする主な原因

1. コンプレッサーの異常

特徴的な音
「ガラガラ」「キュルキュル」などの金属的な音。

原因

コンプレッサー内部の摩耗や劣化。
ベルトの張りの緩みや損傷。

対処法

ベルトの調整や交換
　張り具合を点検し、必要なら交換します。
コンプレッサーの修理または交換
　部品が故障している場合、整備工場で修理または交換を行います。

修理費用の目安
30,000円～80,000円（修理内容による）。

2. ブロアファンの異常

特徴的な音
「ゴーゴー」「ブーン」という音や振動音。

原因

モーターの劣化や軸受け部分の摩耗。
異物（ホコリや落ち葉）がファンに絡まっている。

対処法

ファンの清掃
　異物を取り除き、ホコリや汚れを清掃します。
モーターの点検と交換
　動作不良の場合は整備工場でモーターを交換します。

修理費用の目安
10,000円～50,000円（部品交換が必要な場合）。

3. エバポレーター周辺の問題

特徴的な音
「ポコポコ」「カタカタ」という音。

原因

冷媒の流れによる音（異常ではない場合もある）。
エバポレーターにカビやゴミが溜まっている。

対処法

クリーニング
　専用のエアコンクリーナーでエバポレーターを清掃します。
冷媒の量を確認
　冷媒の不足や過充填がある場合は整備工場で適正量に調整します。

修理費用の目安
5,000円～30,000円（クリーニングまたは冷媒調整の場合）。

4. ドレンホースの詰まり

特徴的な音
「ポタポタ」「ゴボゴボ」という水が流れる音。

原因

ドレンホースが詰まり、排水が滞っている。
水が溜まり、エアコン内部で異音を引き起こす。

対処法

ドレンホースの清掃
　詰まりを解消し、水の排出をスムーズにします。

修理費用の目安
1,000円～5,000円（自分で清掃可能な場合）。

5. 配管やダクトの緩み

特徴的な音
「カタカタ」「ビリビリ」といった振動音。

原因

ダクトや配管が緩んでいる。
振動による金属音や異常音が発生している。

対処法

配管の固定
　緩んでいる部品を点検し、しっかり固定します。
専門業者での点検
　目視で確認できない箇所は整備工場で診断してもらいます。

修理費用の目安
5,000円～15,000円（修理内容による）。

エアコンの異音を防ぐための予防策

定期点検を受ける
　車検時や定期点検でエアコンシステム全体をチェックしてもらいましょう。
異物を防ぐための対策
　車外からの落ち葉やゴミがエアコンに入らないよう、吸気口を清掃します。
エアコンの適切な使用
　冷暖房の切り替え時や使用後に送風モードで乾燥させ、内部の汚れや湿気を防ぎます。
異常音を感じたらすぐに対処する
　軽度な異音の段階で対処すれば、修理費用を抑えられます。

専門業者に依頼する際のポイント

異音の種類を伝える
　「どのような音がするか」「どのタイミングで発生するか」を正確に説明することで、診断がスムーズに進みます。
信頼できる整備工場を選ぶ
　口コミや実績のある整備工場に依頼すると安心です。
費用見積もりを確認する
　部品交換や修理の費用を事前に確認し、納得してから作業を依頼しましょう。

まとめ

車のエアコンから異音がする場合、その原因はコンプレッサーやブロアファン、エバポレーター、ドレンホースの詰まりなど多岐にわたります。音の種類や発生するタイミングを正確に把握し、早めに対処することで大きなトラブルを未然に防ぐことが可能です。日常的な点検とメンテナンスを心がけ、エアコンシステムを良好な状態に保ちましょう。