抜く？満タン？廃車する際に注意したいガソリンの取り扱い

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廃車予定の車に入れたガソリンを無駄にしたくない…そう感じる方も少なくないでしょう。
抜き取って新車に移したい、と考える方も中にはいらっしゃると思います。

しかし、廃車から自分でガソリンを抜き取ることは避けましょう。
手間がかかるうえにリスキーなため、業者に相談することをおすすめします。

ガソリンを抜き取るには専門資格が必要

車からガソリンを抜き取る場合、危険物取扱者の資格が求められます。
危険物取扱者は、ガソリンなど危険物を取り扱うために必要な資格です。
甲種・乙種・丙種の3種類があります。

廃車からガソリンを抜くのであれば、危険物取扱者の有資格者か業者へ依頼しましょう。
資格を持たない方が抜き取りを行うのは危険ですので、絶対に避けましょう。

ガソリンは私たちに身近な燃料ですが、消防法上では危険物に指定されています。
なぜなら引火しやすく、火災が起こるリスクがあるためです。
ガソリンは静電気にも引火しますので、廃車からガソリンを抜き取る行為はリスキーといえます。

もし抜き取り作業中に静電気が起きた場合、気化したガソリンに引火するおそれがあります。
爆発して衣服に燃え移ったり、大規模な火災が起きたりする可能性も否定できません。

大げさに聞こえるかもしれませんが、それほどガソリンは注意を要する物質です。
軽い気持ちでガソリンを抜き取らないように気を付けましょう。

ガソリンを抜き取りたいのであれば、廃車の買取業者に相談してみましょう。
対応してくれる場合もありますので、まずは相談することをおすすめします。

ただし、対応の可否は業者によって異なります。
ガソリン抜き取りに対応した業者は多いですが、事前に確認しておきましょう。

ガソリンの抜き取り作業は、無料の業者もあれば有料の業者もあります。
費用をかけたくない方は、無料で対応可能な業者に相談しましょう。

もし廃車までに車を運転する場合、ガソリンの節約に努めましょう。
少しでも無駄を省きたい方は、できるだけ車に乗らないことをおすすめします。
徒歩や自転車、交通機関などをフルに活用し、極力車を使わなくて済むようにしましょう。

買い替えを予定している方も、新車の納車までは車の運転を最小限にすることが望ましいといえます。
ただ、抜き取ったガソリンを新車に移し替える手段もあります。

通勤などで日常的に使用する予定がある方は、ガソリンの給油は最小限にしておきましょう。
満タンまで入れると使い切れない可能性があるため、必要な量だけ入れることが大切です。

使用頻度や燃費によって異なるものの、廃車までに何キロ走るか大まかに計算して給油量を決めましょう。
悩んだ時は、1回あたり数L〜10L程度の給油をこまめに行うのがおすすめです。
いずれにせよ、ガソリンの抜き取りをしないなら、給油量は必要最低限にしましょう。

廃車から抜き取ったガソリンは、新車へ入れ替えることも可能です。
給油して間もないガソリンであれば、入れ替えを検討してみましょう。

しかし、ガソリンの入れ替え作業も危険を伴いますので、自分で行ってはいけません。
危険物取扱者の有資格者や業者など、プロに対応してもらいましょう。

一方、ガソリンは時間とともに劣化が進んでいきます。
数ヶ月も経てばかなり劣化が進みますので、劣化したガソリンは入れ替えせずに廃棄しましょう。

劣化したガソリンを新車で使用した場合、エンジンに不具合が生じるおそれがあります。
故障にも繋がりかねませんので、入れ替えは避けたほうがよいでしょう。
判断に迷った時は、業者に相談してみるのもおすすめです。

抜き取ったガソリンは、適切な手段で廃棄する必要があります。
環境を汚染するため、絶対に川や用水路に流してはいけません。

抜き取ったガソリンの廃棄が必要な時は、最寄りのガソリンスタンドへ相談しましょう。
ガソリンスタンドの場合、有料または無料でガソリンを廃棄してくれます。

また、ガソリンを抜き取らずに廃車買取業者に任せるのも一手です。
特に最後の給油から数ヶ月経っている場合、ガソリンも相当劣化が進んでいます。
新車への入れ替えは難しいため、そのまま引き取ってもらうのがよいでしょう。