廃車に印鑑証明はいらない？必要なケース・発行できない時の対処法まとめ

 

車を廃車にする場合、さまざまな書類を集めなくてはいけません。
中には役所で取得が必要な書類もありますが、特に注意しておきたいのが印鑑証明です。

印鑑証明は、廃車時に必要なケースもあれば、いらないケースもあります。
スムーズに廃車手続きを進めたい方は、事前に印鑑証明が必要かどうかチェックしておきましょう。

廃車手続きで印鑑証明が必要・不要なケース

廃車時の印鑑証明の有無は、車の区分によって決まります。
廃車にする車が普通自動車か、それとも軽自動車かで取得の有無を判断しましょう。

普通自動車は印鑑証明が必要

普通自動車を廃車にする場合、印鑑証明を取得する必要があります。
手続きの際に提出を求められますので、役所で1通取得しておきましょう。
なお、車の使用を一時的に停止する一時抹消登録では印鑑証明が不要です。

業者に廃車手続きを依頼する際、還付金の委任状の作成が必要になることがあります。
委任状の作成でも印鑑証明を使うため、2通取得しておきましょう。

また、普通自動車の廃車時には実印が必要です。
印鑑証明と同じものを用意しておきましょう。

軽自動車は印鑑証明がいらない

軽自動車を廃車にする際は、印鑑証明がいりません。
使用を一時的に止める場合はもちろん、解体を伴う場合も印鑑証明の提出が不要です。

廃車手続きで使用する印鑑についても、認印で問題ありません。
普段利用している印鑑をそのまま使いましょう。

廃車手続きで印鑑証明が発行できない時の対処法

ただ、何らかの事情で印鑑証明を取得できない方もいると思います。
諸事情で印鑑証明を取得できない時は、車を解体後に県税事務所へ出向きましょう。
県税事務所で自動車税の停止手続きをすれば、5年後に自動で廃車となります。

なお、手続きには以下の書類が必要です。

・車検証
・認印
・使用済自動車引取証明書
・解体報告記録日が分かる証明書やメモ

これらの書類を県税事務所へ持参し、自動車税の支払いを止めたい旨を伝えましょう。
やや変則的ですが、自動車税を停止した後は何もする必要がありません。
5年後に廃車となるため、時間がかかってもよい型は検討しましょう。

すぐ廃車にしたい時は改めて印鑑登録を

1日でも早く廃車にしたい時は、印鑑登録をやり直す手段もあります。
現在の印鑑登録を廃止したうえで、新たに印鑑を登録する形です。
実印が分からない・紛失したという方も、再度印鑑登録するとよいでしょう。

改めて印鑑登録する流れは次の通りです。

1.本人確認書類と登録したい印鑑（実印）を持って役所の窓口へ行く
2.印鑑登録をやり直したい旨を伝え、亡失届を提出する
3.再度印鑑登録の手続きをする

印鑑登録と合わせ、印鑑証明も発行してもらいましょう。
ただし、自治体によっては即日対応できない可能性もあります。
事前に手続きにかかる時間を聞いておきましょう。

車検証と印鑑証明の記載が異なる時の対処法

もし車検証と印鑑証明の記載が異なる場合、そのままでは廃車手続きを進められません。
記載が異なる経緯を説明するために、所定の書類を用意しましょう。

記載が異なる場合に必要な書類

車検証と印鑑証明の記載事項が異なる時は、以下の書類を用意する必要があります。
なお、引っ越しの回数や本籍変更の有無によって必要書類が異なります。

・車検証の住所から一度引っ越した：住民票
・車検証の住民票から複数回引っ越した：戸籍附票
・引っ越し後に本籍も変更した：戸籍附票や戸籍附票の除票、住民票の除票

車検証に記載の住所から一度だけ引っ越した方は、廃車までに住民票を用意しておきましょう。
役所の窓口やコンビニで取得できます。

車検証の住所から2回以上引っ越した方は、戸籍附票が必要になります。
戸籍附票は本籍のある自治体の役所で取得できる書類です。
もし本籍が県外にある方は、郵送で取得できないか本籍地の役所に相談してみましょう。
マイナンバーカードか住基カードがある場合、コンビニなどに設置された機械で取得できることがあります。

引っ越しに合わせて本籍も変更した際は、戸籍附票や除票、住民票の除票などが必要です。
書類は複数種類ありますので、漏れがないように注意しましょう。

廃車を業者に依頼する方は、必要書類を聞いてみるのもおすすめです。
取得漏れがあると手続きに影響するため、しっかり確認しておきましょう。