車を一時抹消をするための必要書類とは？具体的な手続きや注意点などご紹介！

 

車両を解体せず、一時的に登録を停止する一時抹消。
転勤や入院など、長期的に車を利用できない時に適しています。

一時抹消は簡単に手続きできますが、手続きの際は必要書類を揃える必要があります。
ただし、一時抹消できないパターンもありますので、手続き前に確認しておきましょう。

車や廃車を一時抹消する必要な書類とは？

車を一時抹消する際は、さまざまな書類が必要です。
手続きを始める前に以下で挙げる書類を揃えておきましょう。

一時抹消手続きで必須の書類

車の一時抹消手続き時には、窓口で下記の書類を提出する必要があります。

・車検証
・ナンバープレート2枚
・所有者の印鑑証明書（発行から3ヶ月以内のもの）
・委任状（第三者や業者へ依頼する場合）

一時抹消したい車両の車検証のほか、前後のナンバープレートが必要です。
もし車検証やナンバープレートを紛失した場合、理由書の提出が求められます。

このほか、所有者の印鑑証明書も揃えておかなくてはいけません。
印鑑証明書は役所で発行してもらえますので、時間がある時に手続きしておきましょう。
委任状は第三者や業者へ依頼する時に使うため、自分で一時抹消手続きをする場合は不要です。

自分で手続きする時に必要な書類

自分で一時抹消手続きする際は、下記の書類も必要です。
ただし、当日窓口で入手できますので、先に揃えておかなくても問題ありません。

・一時抹消登録申請書
・手数料納付書
・自動車税（環境性能割・種別割）申告書

自動車税申告書は、地域によって不要な場合があります。

車検証と印鑑証明書の所有者が異なる場合は？

車検証に記載された所有者と、印鑑証明に記載された所有者の住所・氏名が異なる場合、下記の書類を揃えておきましょう。

・住民票（住所が異なる場合）
・戸籍謄本（氏名が異なる場合）

戸籍謄本は、現在の氏名に変更したことが分かるものが必要です。
なお、住民票・戸籍謄本ともに発行から3ヶ月以上経過していても利用できます。

車や廃車を一時抹消する具体的な流れ

車の一時抹消は、以下の流れで手続き可能です。
ただし、自分で手続きする場合と、業者に依頼する場合で若干流れが異なります。

自分で手続きする場合

自分で一時抹消する際は、下記の流れで手続きしましょう。

1.必要な書類を集める
2.管轄の運輸支局（軽自動車なら軽自動車検査協会）へ行く
3.窓口で一時抹消手続きに来た旨を伝える
4.一時抹消登録申請書などを入手し、必要事項を記入する
5.窓口で手数料を納める
6.ナンバープレートを返却する
7.窓口に一時抹消登録申請書や書類を提出する
8.登録識別情報等通知書の交付を受ける
9.税事務所に自動車税（環境性能割・種別割）申告書を提出する（地域による）

普通自動車の場合は管轄の運輸支局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会で手続き可能です。
ただし、いずれも平日しか窓口が開いていませんので、手続きする曜日には注意しましょう。

業者に依頼する場合

業者へ一時抹消を依頼する場合、以下の流れで手続き可能です。

1.業者を探し、一時抹消手続きを相談する
2.必要な書類を集め、委任状を作成する
3.業者に費用を支払い、書類を手渡す
4.業者が一時抹消手続きを行う

自分で手続きする場合と違い、書類を用意するのみで構いません。
委任状が必要ですので、当日までに用意しておきましょう。

車の一時抹消ができないパターン

車の一時抹消は簡単ですが、状況によっては一時抹消できないことがあります。
下記に当てはまる場合、手続きなどを済ませたうえで一時抹消を行いましょう。

自動車税を滞納している

特に注意したいのは自動車税を対応しているケースです。
自動車税を滞納している場合、一時抹消できないことがあります。
もし滞納がある方は、速やかに自動車税を納めましょう。

自動車税を2年以上滞納していると、車は嘱託保存されてしまいます。
所有者が税務署になってしまうので、自動車税を納めない限り手続き不可能です。

ローンで車を購入した

マイカーローンなどで車を購入した場合、一時抹消できないことがあります。
ローンで購入した車は、所有者がディーラーやローン会社となるのが一般的です。
一時抹消は所有者が自ら行うか、委任状が必須ですので、ローン返済中の車は手続きできないと考えておきましょう。

一方、ローンを完済した後は自分名義に変更できますが、車の所有者名義の変更手続きが必要です。
ローンを完済した方で、所有者がディーラーなどになっている場合、すぐに連絡して手続きをおこないましょう。

一時抹消登録に必要な書類まとめ

一時抹消登録には、必要な書類が揃って初めて完了します。
一方、一時抹消登録の際に利用できないケースもあるので、実際におこなう前には本記事の内容を押さえておきましょう。

また、一時抹消登録以外に「永久抹消登録」という廃車方法もあるので、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。