自動車重量税は還付される？計算方法から受け取り方まで徹底解説

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車を廃車にした場合、自動車重量税の還付を受けられることがあります。
還付金額は車検の残り期間で変わりますので、早めに廃車手続きを済ませましょう。

本記事のポイントは次の3つです。

・自動車重量税の還付について
・自動車重量税の還付金の計算方法
・自動車重量税の還付金を受け取る方法・流れ

重量税の還付を受ける条件や計算方法、廃車〜受け取りまでの流れなどを解説します。

自動車重量税には還付金制度がある

自動車重量税は還付金制度があり、廃車時に所定の条件を満たすと還付金が受け取れます。
ただし、廃車手続きの種類によっては受け取れないため、間違えないように注意しましょう。

自動車重量税の還付を受けるための条件

自動車重量税の還付を受ける場合、以下の条件を満たす必要があります。

・永久抹消登録（解体返納）をおこなっている
・車検の残り期間が1ヶ月以上ある
・地方税の滞納がない

自動車重量税は、永久抹消登録（解体返納）時のみ還付金を受け取れます。
また、廃車手続き時点で車検の残り期間が1ヶ月以上必要です。

一方、地方税の未納があると還付金を受け取れない可能性があります。
未納分に充当されるため、各種税金の払い忘れには気を付けましょう。

廃車方法の違いに注意

車の廃車手続きは、大別して一時抹消登録と永久抹消登録の2種類があります。
このうち、自動車重量税の還付を受けられるのは永久抹消登録です。

一時抹消登録で還付されるのは自動車税です（軽自動車税は除く）。
重量税は還付されないため、間違えないように注意しましょう。

なお、軽自動車の場合は自動車検査証返納届（一時使用中止）が一時抹消登録に該当します。
重量税の還付対象は、永久抹消登録に該当する解体返納のみですので、違いを覚えておきましょう。

自動車重量税の計算方法！具体例もご紹介

自動車重量税は、以下で挙げる計算式で大まかな還付金額を計算できます。
なお、車検の残り期間が還付金額に関わるため、車検証をチェックしてみましょう。

自動車重量税の計算式・方法

自動車重量税は、「（納付税額÷車検の有効期間）×車検の残り期間」で計算できます。
車検の有効期間が2年の場合、納付税額を24で割り、残り期間をかけ合わせた金額が還付されます。

例えば重量1トン以下の車の場合、自動車重量税は2年で16,400円です。
もし車検の残り期間が12ヶ月ある場合、半分にあたる8,200円が還付されます。

引用：令和５年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方（PDF）｜国土交通省

車検の残り期間で還付金が変動する

先に触れたとおり、自動車重量税は車検の残り期間で還付金額が変わります。
月割で計算されますので、1ヶ月に満たない場合は還付金を受け取れません。

そのため、廃車手続きのタイミングによっては還付金額が減る可能性があります。
車を廃車にする際は、車検の満了日を確認して手続きしましょう。

自動車重量税の還付金の受け取り方

自動車重量税の還付金を受け取りたい方は、廃車手続きに必要な書類を揃えましょう。
書類を揃えたうえで運輸支局か軽自動車検査協会へ行き、廃車手続きを済ませる必要があります。

廃車手続きに必要な書類

自動車重量税の還付を受けるために、廃車に必要な以下の書類を揃えましょう。

・車検証
・ナンバープレート2枚
・移動報告番号・解体報告記録日が分かる書類やメモ
・印鑑登録証明書と実印（普通自動車の場合のみ）

車検証やナンバープレートのほか、移動報告番号などの控えが必要です。
移動報告番号はリサイクル券に記載されており、解体報告記録日は解体業者に教えてもらえます。

また、普通自動車を廃車にする際は、印鑑登録証明書と実印を用意しましょう。

廃車手続き〜還付の大まかな流れ

廃車手続きから自動車重量税還付の主な流れは次のとおりです。

1.業者に車の解体を依頼する
2.解体が済んだら書類を揃え、運輸支局か軽自動車検査協会へ行く
3.窓口で永久抹消登録（軽自動車は解体返納）に来たことを告げる
4.記入例を参考に、申請書を記入する
5.窓口でナンバープレートを返納し、書類と申請書を提出する
6.自動車重量税の還付申請書を記入し、窓口へ提出する

自動車重量税は、永久抹消登録と同時に還付手続きが可能です。
別の場所に出向いたり、手続きをおこなったりする必要はありません。

還付金を受け取るまでの期間は？

自動車重量税の還付金を受け取るまでには、およそ1ヶ月〜3ヶ月程度の時間がかかります。
手続き時にすぐ受け取れるわけではなく、後日還付となるので注意しましょう。

また、実際にかかる時間は都道府県によって異なります。
手続きの状況によって変わる可能性もあるため、気になる方は窓口で聞いてみましょう。

まとめ

自動車重量税は還付制度があり、条件を満たせば廃車手続き後に還付金を受け取れます。
ただし、税額は月割りで計算しますので、早めの手続きを心がけましょう。

還付手続きは簡単で、窓口へ申請書を提出するのみです。
もし自分で手続きへ行くのが難しい場合、業者に相談してみるのもよいでしょう。