水没した自動車に保険は適用される？加入しないリスクや適用されないケースも

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もし愛車が水に浸かって故障した時は、車両保険の利用も検討してみましょう。
逆に車両保険未加入の方は、損害は全額自己負担となるので注意が必要です。

本記事のポイントは次の3つです。

・自動車が水に浸かった際に適用可能な保険
・車両保険に未加入の時に起こりえるデメリット
・車両保険が使えない水没のケース

水没時に利用できる保険の種類や、車両保険未加入時のリスクを解説します。
また、車両保険が適用できない水没のケースも合わせてご紹介します。

自動車が洪水などで水没した場合は保険は適用される？

洪水などの影響で自動車が水没した時は、車両保険が使えると考えておきましょう。

車両保険は、車両本体の損害をカバーするための保険です。
事故以外を広くカバーしており、水没も条件によっては補償対象に含まれます。

ただし、等級に影響するので気を付けましょう。

一方、自動車保険では水没による損害をカバーできません。
補償対象外ですので、車両保険と間違えないように注意しましょう。

自動車保険は、あくまでも事故に対する損害を補償する保険です。
災害や盗難による車両の損害は、車両保険の補償対象となります。

自動車の水没時に車両保険を使った場合、等級ダウンに気を付けましょう。

車両保険は、等級によって保険料が割引されています。
しかし、保険を使うと等級が下がるため、翌年の保険料が割増になる点に注意が必要です。

ただ、保険料の増額分と比べ、保険金を多く受け取れるケースも少なくありません。
一時的に保険料はアップしますが、水没時は車両保険を使ったほうが出費は抑えられるでしょう。

ただし、契約内容によっては免責金額が設定されています。
免責金額以下の損害はカバーされないので気を付けましょう。

免責金額は、被保険者が負担するべき金額をいいます。
例えば免責金額が3万円の場合、総費用のうち3万円は被保険者の負担です。

車両保険の免責金額は、契約内容によりけりです。
数万円ほど設定されているケースも多いため、負担なしに修理できるとは限りません。

反対にいえば、損害に対する自己負担の上限は免責金額で済む、ということです。
それ以上の金額は車両保険でカバーできるので、総費用の負担は抑制できるでしょう。

もし車両保険に未加入の自動車が水没した場合、保険金を受けとることはできません。
損害を保険でカバーできないので気を付けましょう。

車両保険未加入の場合、自動車の修理費用は全額自己負担となります。

例えば修理費用が100万円であれば、全額自分で支払わなくてはいけません。
一方で車両保険加入済みの場合、修理費用の大部分を保険でまかなえます。

水没車は修理費用が高額になりやすく、中古車の価格を超えるケースも少なくありません。
自動車の状態によっては、廃車にして買い替えたほうが安く済むでしょう。

一方、車両保険に未加入だと廃車費用も自己負担となります。
自動車保険ではカバーできませんので、出費は覚悟したほうがよいでしょう。

廃車費用を抑えたい場合、廃車買取業者への相談もおすすめです。
水没車を無料で廃車にできる業者も多いため、いざという時は相談してみましょう。

自動車が水没した際は、ほとんどの場合で車両保険が利用できます。
しかし、補償対象となるケースもあるため、必ずしも保険金が下りるとは限りません。

車両保険の適用外となる水没の種類は、以下に当てはまるケースです。

・津波によって車が水没した
・地震が原因で車が水没した
・火山噴火が原因で車が水没した

もし地震で発生した津波が原因の時は、車両保険は支払われません。
補償対象外のため、修理費用や廃車費用は全額自己負担となります。

また、地震・噴火などの災害が原因で自動車が水没した時も同様です。
車両保険の保険金が下りませんので、自己負担と考えておきましょう。

ただし、契約内容によっては、車両保険を利用できる場合があります。
特に一般型の車両保険に加入している方は、一度契約内容をチェックしてみましょう。

自動車の水没した原因次第では、車両保険で損害をカバーできる場合があります。
等級はダウンしますが、保険料より受け取れる保険金が多い場合は活用しましょう。

一方、車両保険が下りないケースもあるため、気になる方は契約内容の確認をおすすめします。