車の下を縁石で擦ったときの対処法と修理のポイント

車を運転中に縁石や段差を越えた際、車の下部を擦ってしまうことはよくあります。特に車高が低い車や駐車場でのちょっとしたミスで発生しやすいこのトラブルは、車体の外観だけでなく、重要なパーツにダメージを与える可能性もあるため、注意が必要です。この記事では、車の下を縁石で擦った場合の対応方法と、修理が必要な箇所、そして修理費用の目安について解説します。

車の下部を擦ったときに確認すべきポイント

車の下部を擦ってしまった場合、損傷の程度を確認することが最も重要です。車の下には重要な部品が多く存在するため、損傷の度合いによってはすぐに修理が必要です。まず、以下の点を確認しましょう。

車の下を目視で確認

擦った箇所が目に見える場所にある場合、まずは目視で状態を確認しましょう。特に、バンパーやアンダーカバーなどの外装部分は、軽い擦り傷や変形が見られることが多いです。

バンパーやアンダーカバー：擦り傷や変形があれば、その範囲や深さをチェックします。擦り傷だけなら問題ない場合もありますが、カバーが割れている、外れているなどの大きな損傷がある場合は、修理が必要です。

車体下部の液体漏れがないか確認

縁石に強くぶつかった場合、車の下部のパーツに影響を与えることがあります。特に気を付けたいのはオイルパンや燃料タンクなどです。これらのパーツが損傷すると、オイルや燃料が漏れるリスクがあるため、車を動かす前にしっかりと確認する必要があります。

液体漏れの確認：車の下からオイルや冷却水、燃料が漏れていないかを確認します。液体が漏れている場合は、ただちに車を動かさず、専門業者に連絡しましょう。

異音や異常がないかチェック

擦った後に走行中、異音が聞こえる場合や、ハンドルの操作が異常に感じられる場合は、車の下部に損傷が発生している可能性が高いです。特に、サスペンションやエキゾーストパイプなどが損傷すると、走行に支障が出る場合があります。

異音や操作の異常：擦った後にカタカタと音がする、またはハンドル操作が重く感じる場合、早急に整備工場で点検を受けましょう。

修理が必要な箇所

車の下部を縁石で擦った場合、修理が必要な箇所は損傷の程度によって異なります。以下は、よく損傷しやすい箇所と、それぞれの修理方法についての説明です。

アンダーカバーの損傷

車のアンダーカバーは、エンジンやその他の重要な部品を保護するために取り付けられています。縁石に擦った際、カバーが割れたり、外れたりすることがあります。この場合、カバーの修理または交換が必要です。

修理方法：軽度な擦り傷であれば、アンダーカバーの交換は不要ですが、割れや大きな欠損がある場合は交換を検討する必要があります。
費用の目安：アンダーカバーの交換費用は、部品代と工賃を含めて1万円〜3万円程度が相場です。

エキゾーストパイプの損傷

車の下を擦ると、エキゾーストパイプ（排気管）が曲がったり、破損したりすることがあります。エキゾーストパイプが損傷すると、排気漏れが発生し、走行中に異音が聞こえる場合があります。

修理方法：軽い曲がりであれば修正可能ですが、深刻な破損や排気漏れがある場合は、パイプの交換が必要です。
費用の目安：エキゾーストパイプの交換費用は2万円〜10万円程度が一般的です。

オイルパンや燃料タンクの損傷

縁石に強くぶつかると、オイルパンや燃料タンクが損傷し、オイルや燃料の漏れが発生することがあります。これは非常に危険な状態で、すぐに修理が必要です。

修理方法：オイルパンや燃料タンクに損傷がある場合は、基本的に交換が必要です。軽い凹みであれば修理可能な場合もありますが、液体漏れがある場合は交換が推奨されます。
費用の目安：オイルパンの交換は5万円〜10万円、燃料タンクの交換は10万円以上かかることがあります。

修理費用の目安

修理費用は損傷の程度によって異なりますが、一般的な修理費用の目安は以下の通りです。

軽い擦り傷：数千円〜1万円程度。軽度のアンダーカバーやバンパーの傷は、修理費用が安価です。
アンダーカバーや排気管の修理・交換：1万円〜10万円程度。アンダーカバーの交換や、排気管の修理・交換が必要な場合、車種や損傷範囲によって費用が異なります。
オイルパンや燃料タンクの交換：5万円〜10万円以上。液体漏れがある場合、部品の交換が必要となるため、高額になることがあります。

保険の利用について

修理費用が高額になる場合、車両保険を使って修理代をカバーすることも検討しましょう。ただし、保険を使うと翌年の保険料が上がる可能性があるため、軽度の修理費用なら自己負担する方が得策なこともあります。

保険を使う基準：修理費用が5万円以下なら自己負担、それ以上なら保険を使うのが一般的な判断基準です。
保険を使わない場合：自己負担で済む軽度の損傷は、保険を使わずに修理する方が、長期的なコストを抑えられることが多いです。

まとめ

車の下を縁石で擦ってしまった場合、まずは目視で損傷の有無を確認し、液体漏れや異音などが発生していないかをチェックすることが重要です。軽度な傷であれば自己修理が可能ですが、オイルパンや排気管など重要なパーツが損傷している場合は、早急にプロに相談し、修理を依頼する必要があります。修理費用は損傷の程度に応じて変わりますが、保険の利用も視野に入れつつ、最適な対応を取りましょう。