車を擦ったときの板金修理値段の目安とポイント

車を壁や柱、他の車に擦ってしまった場合、傷やヘコミを修理するには板金塗装が必要です。修理費用は、傷の大きさや場所、修理方法によって大きく変わります。本記事では、板金修理の費用相場、修理が必要なケース、修理費用を抑えるコツについて解説します。

板金修理の費用相場

修理費用は、傷やヘコミの範囲や深さ、修理する部位によって異なります。以下が一般的な費用の目安です。

1. 軽度な擦り傷（表面のみ）
   表面のクリア層が剥がれた程度の軽い傷で、タッチペンやコンパウンドで目立たなくできる場合。
   費用：5,000円～1万円
   修理方法：部分塗装または研磨

2. 中程度の傷・浅いヘコミ
   塗装が剥がれ、パネルの一部に浅いヘコミがある場合。
   費用：1万5,000円～3万円
   修理方法：部分板金と塗装の補修

3. 深い傷や広範囲のヘコミ
   パネル全体が大きく凹んでいる、または広範囲の塗装剥がれがある場合。
   費用：5万円～10万円
   修理方法：板金によるパネル成形＋全面塗装

4. バンパーやドア交換が必要な場合
   修理が難しいほどの大きなヘコミやひび割れがある場合、新品または中古パーツへの交換となります。
   費用：7万円～20万円（部品代＋工賃）
   修理方法：パーツ交換＋塗装

修理費用に影響する要因

1. 修理する場所
   バンパーやフェンダーなど取り外しが容易なパーツの修理は比較的安価です。一方、ドアやルーフのように取り外しが難しい場所は工賃が高くなります。

2. 修理範囲
   一部の小さな傷であれば部分塗装で対応できますが、傷が広範囲にわたる場合はパネル全体の再塗装が必要です。

3. 色や特殊塗装
   車の色によって費用が変わります。パールホワイトやメタリック塗装などは色合わせが難しく、費用が高くなることがあります。

4. 修理業者の違い
   ディーラーでの修理は品質が高い反面、費用が高額になる傾向があります。カー用品店や町の板金工場では、同じ修理でも費用を抑えられる場合があります。

板金修理の流れ

1. 見積もり依頼
   まずは修理業者に依頼して、損傷箇所の状態を見てもらいます。複数の業者で相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。

2. 修理方法の決定
   傷やヘコミの状態によって、板金成形のみで対応できるか、塗装の補修が必要かが決まります。

3. 修理と塗装
   板金で凹みを直した後、塗装面を整えてから塗り直します。塗装後は乾燥させ、色の馴染みを確認します。

4. 納車とチェック
   修理が完了したら、仕上がりを確認し、納車となります。不具合があれば、すぐに修正を依頼しましょう。

板金修理費用を抑える4つのコツ

1. 保険を活用する
   自動車保険の車両保険に加入していれば、修理費用をカバーできる場合があります。ただし、保険を使うと翌年の保険料が上がる可能性があるため、修理費用と保険料の増加額を比較しましょう。

2. 中古パーツを使用する
   新品パーツではなく、中古パーツやリサイクル品を使用することで、交換費用を抑えることができます。

3. 部分修理で対応する
   全体の塗装ではなく、目立つ部分のみの部分塗装で済ませると、費用を大幅に削減できる場合があります。

4. 町の板金工場を利用する
   ディーラーよりも、町の板金工場やカー用品店での修理の方が費用を抑えられることが多いです。仕上がりにこだわりがなければ、こうした工場を利用するのもおすすめです。

まとめ

車を擦ってしまったときの板金修理費用は、傷やヘコミの大きさ、修理する部位、修理方法によって異なります。軽度な傷であれば1万円程度で済むこともありますが、広範囲の修理やパーツ交換が必要な場合は10万円以上かかることもあります。保険の活用や部分修理、町の工場の利用など、費用を抑えるための工夫を取り入れると良いでしょう。見積もりを複数取ることで、最適な修理プランと費用を見つけ、安心して修理を依頼することができます。