ドライブレコーダーが原因のバッテリー上がりを防ぐ方法

車の安全を守るために欠かせないドライブレコーダーですが、取り付け方や使い方によってはバッテリー上がりの原因となることがあります。特にエンジン停止中も録画を続ける「駐車監視モード」を使う場合は、電力消費が多くなり、知らないうちにバッテリーが上がってしまうことがあります。本記事では、ドライブレコーダーが原因のバッテリー上がりを防ぐための方法や対策を紹介します。

ドライブレコーダーでバッテリーが上がる3つの原因

駐車監視モードの電力消費

駐車監視モードは、エンジンを切った状態でもドライブレコーダーが作動し、車周辺の異常を記録します。しかし、バッテリーの電力を消費し続けるため、長時間使用するとバッテリーが上がる可能性があります。

電源の接続方法が適切でない

ドライブレコーダーの接続が常に電力を供給する常時電源に接続されていると、エンジンを切っても電力が流れ続けます。これが原因で、車を使わない時間が長いとバッテリーが上がりやすくなります。

バッテリーの劣化

車のバッテリーが古くなっていると、ドライブレコーダーなどのわずかな電力消費でも上がってしまうことがあります。特に、2年以上経過したバッテリーは自然放電しやすくなるため、トラブルが起こりやすくなります。

ドライブレコーダーによるバッテリー上がりを防ぐ対策

バッテリー保護機能のある電源ケーブルを使う

ドライブレコーダーにはバッテリー保護機能付き電源ケーブルを使うと安心です。車のバッテリー電圧が一定のレベルまで下がると、自動的に電力供給をストップする仕組みです。これにより、過度なバッテリー消耗を防げます。

電圧カットオフ機能：一般的には11.8Vや12Vで電力供給を停止する設定が可能です。

シガーソケットからの電源供給に切り替える

シガーソケットから電源を取る方法に切り替えると、エンジンが停止すると同時に電力供給も停止します。これにより、駐車中のバッテリー消耗を防ぐことができます。

ポイント：ただし、駐車監視モードは使用できなくなるため、駐車中の防犯機能が必要な場合は別の方法を検討する必要があります。

外部バッテリー（モバイルバッテリー）の利用

専用の外部バッテリーを使うことで、車のバッテリーに依存せずにドライブレコーダーを動かせます。これにより、長時間の駐車監視でも車のバッテリー上がりを防ぐことができます。

外部バッテリーの特徴：駐車中の録画専用に設計されており、満充電で24時間以上稼働するモデルもあります。

ドライブレコーダーの設定を見直す

駐車監視モードを動体検知モードや衝撃検知モードに変更すると、車の周囲に動きや衝撃があったときだけ録画が始まります。この設定にすることで、バッテリーの消耗を最小限に抑えられます。

動体検知モード：動く物体が検知されたときに録画開始
衝撃検知モード：車に衝撃が加わったときだけ録画

バッテリー上がりを防ぐ日常の工夫

定期的なバッテリーの点検と交換

ドライブレコーダーの電力消費に備えるため、バッテリーの点検を定期的に行いましょう。2～3年に一度の交換が推奨されます。また、バッテリーの電圧を測定するバッテリーチェッカーを使うと、劣化を早めに把握できます。

長期間駐車する場合の対応

長期間車を使わない場合は、バッテリーメンテナンス充電器を利用しましょう。これにより、バッテリーの自然放電を抑えられます。また、外部バッテリーを利用することで、駐車中のドライブレコーダー使用による消耗を回避できます。

ドライブレコーダーのバッテリー消耗トラブルを避けるためのまとめ

ドライブレコーダーの便利な機能を活用するためには、バッテリー上がりへの対策が重要です。シガーソケットの利用やバッテリー保護機能付きケーブルの使用、外部バッテリーの導入など、用途に応じて適切な方法を選びましょう。また、バッテリー自体の点検や交換も欠かさず行うことで、安心して車を使い続けることができます。