廃車のバスを中古で購入する際のポイント

中古のバスを購入する際、廃車されたバスをリノベーションしたものや、現役で利用されていた中古バスが選択肢に含まれることがあります。廃車済みのバスでも用途によっては十分な価値があり、コストを抑えつつ目的に合った車両を手に入れることが可能です。本記事では、中古バスの購入と廃車バスの活用について解説します。

廃車バスとは

廃車バスとは、法的に使用が終了したか、一時的に使用を停止しているバスのことです。

使用済みバス：運行終了後に保管されているバス。
リノベーション可能バス：内部を改装して再利用できる状態のバス。
部品取り用バス：修理や交換用部品を取り出すためのバス。

廃車バスの購入は、キャンピングカーや移動店舗、保育園や学校の送迎バスとしてリノベーションするケースが多いです。

中古バスの3つの購入メリット

コストの削減

新車のバスを購入する場合、大型バスで数千万円、中型でも数百万円かかることがあります。一方、中古バスは価格が大幅に抑えられるため、低予算でも購入が可能です。

カスタマイズ性

中古バスや廃車バスは、内部を改装しやすいのが特徴です。用途に合わせて座席を外したり、キッチンやベッドを設置するなど、オリジナル仕様に変更できます。

即納可能

新車は製造や登録に時間がかかる場合がありますが、中古バスはすでに市場に出ているため、早期に手に入れることができます。

中古バスの用途

送迎用：学校、保育園、企業などの送迎バス。
移動店舗：カフェ、フードトラック、移動販売車。
観光用途：地域観光やシャトルバスとして利用。
キャンピングカー：長期旅行用の車両として改装。

中古バスの選び方

使用目的を明確にする

用途に応じてバスのサイズや仕様を決めます。送迎用なら中型・小型が適しており、観光やイベント用なら大型を選ぶと良いでしょう。

車両の状態を確認する

走行距離：多走行車でもメンテナンスが行き届いていれば問題ない場合があります。
年式：年式が古いほど改修費用が高くなる可能性があります。
整備履歴：定期的な点検や修理が行われていたかを確認します。

カスタマイズのしやすさ

リノベーション予定の場合、車両内部が改装可能な状態かどうかを確認してください。シートの取り外しが容易であることや、スペースの広さがポイントです。

購入先を選ぶ

中古車販売店：整備済みの中古バスを購入できるため安心。
ネットオークション：低価格で購入可能ですが、整備や登録手続きが自己責任になる場合があります。
専門業者：廃車バスや改装バスを扱う専門店では、用途に応じた車両を提案してもらえます。

廃車バスの購入手続き

必要書類の準備

中古バスを購入する際には、次の書類が必要です。

購入契約書
車両登録に必要な書類（車検証、譲渡証明書など）
自賠責保険の手続き

車両登録

廃車されたバスを再登録する場合、陸運局での手続きが必要です。車両が基準を満たしているかを確認する「車検」や「構造変更検査」が含まれます。

費用の目安

中古バスの購入価格：50万円～500万円（サイズや年式による）
改装費用：10万円～300万円（用途や規模による）
登録手続き費用：1万円～5万円

中古バス購入の注意点

整備状態を確認する
購入前に整備状態や不具合がないかを必ずチェックしましょう。専門家による査定を依頼すると安心です。
登録手続きに余裕を持つ
廃車バスを再登録する際は、手続きに時間がかかることがあるため、スケジュールに余裕を持ちましょう。
用途に応じた規制を確認する
改装して移動店舗やキャンピングカーとして利用する場合、法的な基準や規制を確認してください。

まとめ

廃車バスや中古バスは、新車に比べて低コストで購入でき、カスタマイズ性にも優れています。送迎用や移動店舗、観光バスとしての利用を考えている方にとって、魅力的な選択肢となります。用途に合わせたバスを選び、整備状態や登録手続きに注意しながら、理想の車両を手に入れましょう。