軽自動車検査協会での廃車手続きと費用を徹底解説

軽自動車を廃車にする際には、手続きが必要で、その窓口は軽自動車検査協会です。軽自動車の廃車手続きには、「一時抹消登録」と「永久抹消登録」の2種類があり、それぞれ手続きの流れや費用が異なります。本記事では、軽自動車検査協会での廃車手続きの方法、費用の目安、必要書類について詳しく解説します。

軽自動車廃車の種類

軽自動車の廃車手続きには次の2種類があります。

一時抹消登録

軽自動車を一時的に使用しない場合に行う手続きです。再登録をすれば、再び使用可能です。

主な用途
長期間の保管や、使用予定のない車両の維持費削減。
メリット
自動車税が停止され、自賠責保険も一時中断できます。

永久抹消登録

軽自動車を解体し、完全に使用しなくなる際に行う手続きです。登録を完全に抹消するため、再登録はできません。

主な用途
車両が老朽化したり、使用できなくなった場合。

廃車手続きに必要な書類

軽自動車検査協会での廃車手続きには、以下の書類が必要です。事前に準備しておきましょう。

車検証（自動車検査証）
車両の登録情報を確認するために必要です。
ナンバープレート
廃車手続き時に返納する必要があります。
申請依頼書
軽自動車検査協会の窓口で取得可能。記入には車両所有者の署名や押印が必要です。
解体届出書（永久抹消登録の場合）
解体業者が発行する解体証明書が必要です。
印鑑
認印で問題ありませんが、所有者が法人の場合は法人印を準備します。
リサイクル券
車両購入時に発行されたリサイクル料金の支払い証明書です。
身分証明書
窓口で本人確認が求められる場合があります。
委任状（代理人が手続きする場合）
所有者が手続きを行えない場合、委任状が必要です。

廃車手続きにかかる費用の目安

軽自動車の廃車手続きには、以下の費用がかかります。軽自動車検査協会で行う場合、手数料は比較的低額です。

一時抹消登録

手数料
350円
軽自動車検査協会窓口で支払います。
ナンバープレート返納費用
費用は発生しません。
その他費用
代理人に依頼する場合は、手数料が発生することがあります（5,000円〜10,000円程度）。

永久抹消登録

手数料
350円
永久抹消登録の際も、軽自動車検査協会で支払います。
解体費用
車両の状態や業者により異なりますが、5,000円〜20,000円程度。
車両運搬費用
自走できない車の場合、解体業者まで運搬する費用が発生します（数千円〜数万円）。

その他にかかる費用

代理人手数料
業者に手続きを依頼する場合、5,000円〜20,000円程度。
未納税金の清算
未納の軽自動車税がある場合、廃車手続き前に精算が必要です。

廃車手続きの流れ

軽自動車検査協会で廃車手続きを行う際の手順は以下の通りです。

1. 必要書類を準備する

事前に必要書類をすべて揃えておきます。解体業者での手続きが必要な場合は、解体証明書も取得します。

2. ナンバープレートを外す

車両の前後に付いているナンバープレートを外し、窓口で返納します。

3. 軽自動車検査協会の窓口で手続きを行う

最寄りの軽自動車検査協会で手続きを行います。窓口の担当者に書類を提出し、指示に従います。

4. 手数料を支払う

必要な手数料を支払い、手続き完了後に抹消登録証明書を受け取ります。

5. 自動車税・保険料の還付を受ける

未使用分の軽自動車税や自賠責保険料が還付される場合があります。手続きが完了したら忘れずに申請しましょう。

注意点

書類の不備に注意する
書類が揃っていないと手続きが進まないため、事前にチェックリストを活用してください。
リサイクル料金の確認をする
リサイクル料金が未払いの場合、解体業者に支払う必要があります。
還付金の申請を忘れない
軽自動車税や自賠責保険の還付手続きは別途必要です。

まとめ

軽自動車検査協会での廃車手続きは、一時抹消登録と永久抹消登録の2種類があり、それぞれの手続きに必要な書類や費用が異なります。事前に必要書類を準備し、手続きの流れを理解しておくことでスムーズに進めることができます。また、軽自動車税や保険料の還付手続きも忘れずに行い、無駄のない廃車手続きを目指しましょう。