廃車スクラップの流れ解説！手続きのポイントと必要書類

車を廃車にする際には、スクラップ処分と登録抹消の手続きを正確に進める必要があります。これらの手続きは、車両を解体してリサイクルし、所有者としての責任を終えるためのプロセスです。本記事では、廃車スクラップの具体的な手順、必要書類、注意点について詳しく説明します。

廃車スクラップ手続きの基本的な流れ

1. 解体業者を選ぶ

車を解体するために、認可を受けた解体業者を選びます。業者が車両を解体し、リサイクル可能な金属や部品を回収します。

業者選びのポイント
費用や引き取り条件は業者によって異なります。複数の業者に見積もりを依頼し、比較することで最適な選択が可能です。部品価値が高い場合、解体費用が無料になることもあります。

2. 車両を引き渡す

選定した業者に車を引き渡し、解体を依頼します。自走できない車の場合、運搬が必要です。

運搬費用の確認
業者によっては無料で引き取るサービスを提供している場合があります。事前に確認しておきましょう。
解体証明書の発行
解体が完了すると、業者から「解体証明書」が発行されます。この証明書は、登録抹消手続きに必要です。

3. 必要書類を揃える

廃車手続きを進めるために、以下の書類を準備します。

車検証（自動車検査証）
ナンバープレート（前後2枚）
リサイクル券（リサイクル料金証明書）
印鑑（認印。法人の場合は法人印）
解体証明書（解体業者から発行）
委任状（代理人が手続きを行う場合）

4. 運輸支局で永久抹消登録を行う

必要書類を持参し、管轄の運輸支局で永久抹消登録を行います。この手続きで、車両の登録が正式に抹消されます。

抹消登録の手数料
350円（軽自動車も同額）。
自分で手続きを行えば、この手数料以外はかかりません。
抹消登録証明書の発行
手続き完了後に受け取る証明書は、税金や保険料の還付申請に必要です。

5. 税金や保険料の還付を申請する

廃車後、未使用分の自動車税や重量税、自賠責保険料が還付される場合があります。還付申請を忘れずに行いましょう。

廃車スクラップにかかる費用の目安

廃車にかかる費用は、車両の状態や解体業者の条件によって異なります。以下は一般的な費用の目安です。

解体費用
5,000円〜20,000円程度。
部品価値が高い車両は、解体費用が無料になることもあります。
運搬費用
5,000円〜15,000円程度。
自走できない車両の場合、業者に引き取りを依頼します。
リサイクル料金
6,000円〜18,000円程度（車種による）。
購入時に支払い済みの場合も多いですが、未払いの場合は支払いが必要です。
抹消登録手数料
350円。
業者に代行を依頼する場合、5,000円〜20,000円程度の手数料が追加されます。

廃車スクラップ手続きをスムーズに進めるポイント

業者選びに注意する

解体業者によって費用やサービス内容が異なります。複数の業者に問い合わせて条件を比較しましょう。リサイクル可能な部品が多い場合、解体費用が無料になる可能性があります。

書類の準備を徹底する

書類に不備があると手続きが遅れるため、解体証明書やリサイクル券をしっかり確認してください。

還付金を忘れず申請する

永久抹消登録後、自動車税や重量税、自賠責保険料の未使用分が還付される場合があります。手続き完了後に申請を行い、還付金を受け取ることで負担を軽減しましょう。

注意点

信頼できる業者を選ぶ
認可を受けた解体業者を選ぶことで、不正処分やトラブルを防げます。
車内の確認を徹底する
車内に私物が残っていないか確認しましょう。
リサイクル料金の支払い状況を確認する
未払いの場合は、解体業者で追加費用が発生することがあります。

まとめ

廃車スクラップ手続きは、解体業者の選定から運輸支局での抹消登録まで、一連の流れを正確に進める必要があります。解体費用やサービス条件を比較し、書類をしっかり準備することでスムーズに進めることが可能です。また、税金や保険料の還付申請を忘れずに行うことで、費用負担を軽減できます。信頼できる業者を選び、適切な手続きで安心して廃車を完了させましょう。