住まいの防犯性を高めたい場合、特に意識しておきたいのが玄関などの鍵です。
空き巣は玄関などの鍵をピッキングして侵入するケースも多く、構造によってはすぐ開けられてしまいます。

そのため、防犯性を高めるならピッキングできない鍵を取り付けるべきでしょう。

ピッキングできない鍵の種類とは？

住まいの防犯性を高めたい場合、下記の鍵に交換してみてはいかがでしょうか。
いずれもピッキングが難しく、空き巣対策として効果的です。

ディンプルキー

特にピッキングが困難とされているのがディンプルキーです。
ディンプルキーは表面と側面に凹凸がある鍵で、解錠時は全ピンを揃える必要があります。
しかし、ピンのパターンは数千億〜数百兆通りあるとされるため、ピッキングが非常に困難です。
一つずつ試行した場合、解錠までに途方もない時間がかかるでしょう。

ディンプルキーはメジャーな鍵の種類で、住宅で広く普及しています。
交換費用も手頃なため、出費を抑えつつ住まいの防犯性を高められます。

電子キー

電子キーも防犯性が高い鍵の一つです。
ICカードや指紋、スマホなど多種多様な認証方式があり、一致しなければ鍵を開けることができません。
また、鍵穴自体がほぼ見えませんので、無理やりこじ開けるのも難しいのが特徴です。

電子キーはマンションなど集合住宅で普及しています。
ただ、DIYでの交換は難しいため、電子キーへ交換したい方はプロに相談しましょう。

ロータリーディスクシリンダーキー

防犯性を高めたいなら、ロータリーディスクシリンダーキーもおすすめです。
MIWAロック社が販売している鍵の一つで、鍵の凹凸とタンブラーの動きによって解錠する仕組みになっています。
しかし、両方とも一致しないと解錠できないため、防犯性はかなり高めです。

また、ディンプルキーより安価に交換できるのもメリットといえます。
もし費用を抑えたい時は、ロータリーディスクシリンダーキーを選んではいかがでしょうか。

100%安心ではない

上記3つの鍵は、いずれも防犯性が高く、ピッキングはほぼできないと考えて差し支えありません。
ただし100%安全なわけではなく、以下のような行動で無理やり解錠されるリスクはあります。

・ドリルでドア自体を破壊される
・サムターン回し
・バンピング

これらは衝撃に強い鍵や、鍵自体を2つにすることで抑止できます。
万が一に備えたい方はしっかりと対策しましょう。

あなたのお家は大丈夫？ピッキングしやすい鍵の種類

一方、以下に当てはまる鍵はピッキングに弱く、すぐ解錠される危険があります。
住まいの防犯対策をしたい方は、できるだけ交換することをおすすめします。

ディスクシリンダーキー

ディスクシリンダーキーは、鍵の両側面に溝が掘られている鍵のことです。
1950年代に誕生した古い鍵の種類で、その後数十年に渡って使われてきた実績があります。
そのため、古い自宅ではディスクシリンダーキーが広く使われています。

一方、ディスクシリンダーキーは構造が単純で、容易にピッキングできてしまうのがデメリットです。
慣れているとすぐ開けられますので、防犯性は非常に低いと考えておきましょう。

ピンシリンダーキー

ピンシリンダーキーは、鍵側面の片側のみ溝が掘られている鍵をいいます。
形状パターンは無数にあるものの、凹凸が多いものほどピッキングが困難です。
場合によっては、ディスクシリンダーキーより防犯性は高くなるでしょう。

しかし、ディンプルキーほど防犯性は高くありませんし、凹凸が少なければ防犯性が低くなってしまいます。
単純なものは容易に解錠されるので注意しましょう。

ピッキングできない鍵に交換するならプロに相談しよう！

もしピッキングできない鍵へ交換したい方は、鍵の修理や交換に対応したプロに任せましょう。
鍵の種類によってはDIYできますが、交換には技術が求められます。
DIYや鍵交換の経験がない方は、プロへ任せたほうがよいでしょう。

鍵の交換を依頼した時の費用目安

プロに鍵の交換を依頼した場合は費用がかかります。
以下は目安ですが、少なくとも3〜4万円程度かかると考えておきましょう。

・ディンプルキー：2〜4万円前後
・電子キー：3〜10万円前後
・ロータリーディスクシリンダーキー：1〜3万円前後

ディンプルキーの場合、安価なもので2万円台、高くても4万円台に収まるのが一般的です。
ロータリーディスクシリンダーキーは安価で、高くても3万円程度で交換できます。
一方、電子キーは種類によって変わるため、業者から見積もりを取りましょう。

鍵の関連記事

【シーン別】ロッカーの鍵を紛失した…やるべきことから起こり得る場面まで徹底解説！