ディンプルキーは防犯性が高く、ピッキングや鍵の破壊を防止できるのが強みです。
ただ、ディンプルキー以外にも防犯性が高い鍵はあるため、予算に合わせて選ぶとよいでしょう。

本記事では以下の内容を中心に解説します。

・ディンプルキーの特徴について
・おすすめのディンプルキーメーカー
・ディンプルキー以外で防犯性が高い鍵

ディンプルキーの特徴やおすすめメーカー、防犯性が高い鍵をご紹介します。

防犯性の高さで有名なディンプルキーの特徴とは？

ディンプルキーは、鍵の表面に大小さまざまな大きさの窪みが彫られている鍵です。
複製が難しく、ピッキングなどのリスクを大きく軽減できます。

鍵のパターンが豊富で複雑

ディンプルキーは鍵の形状が複雑で、ピンシリンダー・ディスクシリンダーキーよりも高い防犯性があります。
メーカーによって異なるものの、鍵のパターン（鍵違い数）は理論上数億〜数兆通りに上るほどです。

鍵違い数が非常に多いため、解錠難易度はピン・ディスクシリンダーキーの比ではありません。
ドアの防犯性を高めたい時は、候補に入れてみるとよいでしょう。

複製が難しい

ディンプルキーはパターンが複雑で、簡単に複製することができません。
メーカーによっては登録制を採用し、合鍵の作成を厳しく制限しています。

また、ディンプルキーの作成にも技術が必要で、鍵屋によっては合鍵作成を断っている場合があります。
その分プロの業者でも解錠が難しいため、鍵の紛失には注意しましょう。

ピッキングや鍵の破壊が難しい

ディンプルキーはパターンが数億以上あるため、ピッキングはほぼ不可能です。
相当の時間と技術を要しますので、空き巣の侵入リスクを大幅に軽減できます。

また、鍵本体にはドリリング防止板が埋め込まれており、鍵そのものの破壊も難しくなっています。
ピッキングだけでなく、鍵自体の破壊も防げるのがディンプルキーの強みです。

防犯性の高いおすすめディンプルキー

ディンプルキーはさまざまなメーカーが製造していますが、中でもおすすめは以下の3社です。
いずれも防犯性の高さに定評があり、広く普及しています。

大手メーカーの美和ロック

鍵を手掛けるメーカーの中で、特に大きなシェアを占めているのが美和ロックです。

美和ロックのディンプルキーは複数種類あり、理論上数百億通りの鍵違い数を用意しています。
防犯性が高いことから、アパート・マンションなどの集合住宅で多く採用されています。

また、ディンプルキーの中では価格が手頃な点も魅力です。
費用を抑えたい方は、美和ロックを候補に入れてみるとよいでしょう。

鍵違い数が多いGOAL（ゴール）

美和ロックに次いで国内シェアを占めているメーカーがGOALです。
代表的なディンプルキーはV-18シリーズで、非常に多くの鍵違い数を実現しています。

また、ピッキングの耐性も高く、鍵の破壊にも備えられる設計になっています。
ピッキングに備えたい場合はGOALを検討してみるとよいでしょう。

登録制を取り入れたKABA（カバ）

防犯性の高さが評価されているメーカーがKABAです。

KABAのディンプルキーは鍵違いが非常に多いうえ、登録制度を取り入れています。
これにより、持ち主以外の合鍵作成を不可能にしています。

また、合鍵の作成を依頼するにしても、複雑な手続きを踏まなくてはいけません。
そのため、合鍵の複製リスクに備えたいなら、KABAが候補に入るでしょう。

ディンプルキー以外でも防犯性は高められる！

防犯性の高さが魅力のディンプルキーですが、他にも防犯性が高い鍵がいくつかあります。
場合によっては検討してみるとよいでしょう。

複雑な形状のウェーブキー

ディンプルキーと同様に、複雑な鍵パターンを採用しているのがウェーブキーです。

ウェーブキーは、本体に波打った溝が彫られている鍵をいいます。
住宅用の鍵としてだけでなく、車の鍵にも採用されているのが特徴です。

ディンプルキーと同様に防犯性が優れており、特にピッキング耐性は高くなっています。

高い防犯性を持つキーレス錠もおすすめ

防犯性の高さなら、キーレス錠も候補に入るでしょう。
例えば、以下のキーレス錠は防犯性が高く、空き巣の侵入リスクを大きく軽減できます。

・カードキー
・リモコンキー
・暗証番号式の電子キー
・指紋などの生体認証キー

いずれも防犯性に優れる反面、交換に必要な費用が少々高めです。
鍵の交換を検討中の方は、予算と相談して決めましょう。

まとめ

ディンプルキーは防犯性が高く、鍵違い数は数億〜数兆通りに上ります。
ピッキングはほぼ不可能なため、空き巣のリスクは低減されるでしょう。

一方、ディンプルキー以外にも防犯性が高い鍵は多数あります。
予算に余裕がある方は検討してみましょう。