もしTSAロックが開かない場合、少々強引な方法でこじ開けることも不可能ではありません。
ただし、必ずしも開くとは限らないため、確実に開けたい方はプロに依頼しましょう。

本記事で紹介する内容は次の3つです。

・TSAロックの開け方
・TSAロックを自分で解錠する時の注意点
・TSAロックを開けてくれる店舗・業者

TSAロックの開け方や解錠時の注意点のほか、解錠の依頼先などをご紹介します。

TSAロックの開け方とは？

TSAロックの鍵を紛失したなど、正常に開けなくなった時は、以下の方法を試してみましょう。
ただし、鍵の種類によって開け方が異なります。

ダイヤル式TSAロックの開け方

鍵がダイヤルロック式の場合、番号を総当たりで試してみましょう。
非常に手間と時間のかかる開け方ですが、番号を忘れてしまった時は総当たりしかありません。

ダイヤル式TSAロックの桁数は、3桁または4桁です。
前者なら1,000通り、後者なら1万通りの番号を試す必要があります。

キーロック式TSAロックの開け方

鍵で解錠するキーロック式の場合、ピッキングを試してみましょう。
開け方はシンプルですが、実際の解錠難易度はダイヤル式よりも高めです。

1.ヘアピンなど先端が細いものを2つ用意する
2.まっすぐに伸ばし、片方の先端を90度に折り曲げる
3.折り曲げたヘアピンを鍵穴に挿し込む
4.もう片方のヘアピンを鍵穴に入れ、鍵穴上部のピンを押し上げる
5.全てにピンを押し上げたら鍵を回す

ピンを全て上げた後、鍵を回せば解錠できます。

南京錠のTSAロックの開け方

南京錠式のTSAロックの場合、U字の部分（ツル）を壊すことで解錠可能です。
以下の方法を試してみましょう。

1.ツルの内側に入る同サイズのスパナを2本用意する
2.スパナを左右のツルに引っかける
3.テコの原理で内側から力を入れ、ツルを外側へと強く引っ張る

内側から外側へ力をかけることで、南京錠のツルが壊れる場合があります。

自分でTSAロックを開ける際の注意点

TSAロックは自分で解錠することも不可能ではありません。
ただ、いくつか注意点もありますので、リスクを取りたくない方は業者に依頼しましょう。

解錠難易度は高め

TSAロックは解錠難易度が高く、開けるまでには時間がかかります。
簡単には開けられませんので、難しければ自分での解錠は避けたほうがよいでしょう。

例えば、ピッキングは知識や知識が必要で、プロでも解錠に時間のかかる技術です。
ダイヤル式や南京錠も手間がかかるため、自力での解錠は難しいと考えておきましょう。

鍵・スーツケースが破損する可能性も

もしTSAロックの解錠に成功したとしても、鍵やスーツケースが破損する可能性があります。
鍵は仕方がないとしても、スーツケースの破損は避けたい方は少なくないでしょう。

もちろん開け方にもよりますが、ケースが傷付いたり、ファスナーが破れたりする可能性はあります。
業者に鍵開けを依頼するよりも、鍵・スーツケースの修理代が高く付く場合もあるので注意しましょう。

TSAロックを開けてくれる依頼先

自分での解錠に自信がない方は、TSAロックの解錠に対応した業者に相談しましょう。
主な依頼先として挙げられるのは次の3つです。

空港のリペアショップ

もし空港でTSAロックが開かなくなったら、リペアショップを利用してみましょう。
リペアショップは、スーツケースの鍵修理・交換など、各種リペアに対応したお店です。

リペアショップに依頼した場合、鍵開けのみなら3,000〜5,000円程度で依頼できます。
ただし、鍵交換が必要な時は1万円以上かかることもあります。

街中にある鍵専門店

リペアショップが利用できない時は、街中の鍵専門店に持ち込んでみましょう。
スーツケースの鍵修理・交換に対応した店舗なら、TSAロックを開けてくれる可能性があります。

鍵専門店に依頼した場合、鍵開けにかかる費用は3,000〜8,000円程度です。
交換費用はTSAロックの種類によりますので、お店でしっかり確認しましょう。

出張修理可能な鍵の修理業者

お店への持ち込みも難しい場合、出張修理に対応した鍵業者に依頼しましょう。
直接持ち込む必要がなく、外出先まで鍵の修理に来てくれます。

出張可能な業者に依頼した場合、3,000〜8,000円ほど費用がかかります。
出張費の有無で料金が変わるため、見積もりを取ってから依頼の可否を決めましょう。

TSAロックは自分で開けられることも！

TSAのロックの開け方は、鍵の種類によって異なります。
ただ、いずれの鍵も解錠難易度は高いため、自信がない方はプロに相談しましょう。

TSAロックの鍵開けは、リペアショップや鍵専門店などに相談できます。
もし店舗への持ち込みができない時は、出張修理に対応した業者に依頼しましょう。