防犯性が高いとされているマグネットキーですが、どのような特徴があるのか詳しく知りたい方もいるでしょう。
この記事ではマグネットキーの仕組みやメリット・デメリット、防犯性を最大限にするためのポイントまで詳しく解説します。

マグネットキーはどのような仕組み？

マグネットキーは、一般的な鍵のようにギザギザがない代わりに無数の穴があいています。
穴には、磁極が組み込まれているものと組み込まれていないものがあり、これにより鍵ごとに異なる配列パターンを作り出すことができます。

具体的な仕組みは以下の通りです。

・マグネットキーを鍵穴にさす
・キーの磁石と鍵穴内の磁石が引き合ったり反発したりする
・鍵穴内のラインがそろって解錠できる

磁石の性質を持っているため、解錠にも磁極の引力や反発を利用しています。

マグネットキーを導入するメリット・デメリット

マグネットキーの導入には、さまざまなメリットがありますが、同時に注意すべき点もあります。
導入してから後悔しないためにも、メリットとデメリットを確認しておきましょう。

マグネットキーのメリット

マグネットキーのメリットは、高い防犯性と耐久性にあります。
N極とS極を組み合わせることで、無数の配列パターンを作り出せるため、ピッキングによる解錠は困難です。

さらに、マグネットキーは金属ではなく磁器製であるため、曲がったりさびたりする可能性が低いです。
そのため、一般的な鍵よりも耐久性が高いといえるでしょう。

マグネットキーのデメリット

マグネットキーのデメリットは、合鍵の作成が難しいことです。
磁器配列パターンを解読し、これを新しいキーに組み込むには特殊なセンサーを備えた業者に依頼する必要があります。

さらに、組み込むためには専門的な機器を使用するため、対応できない鍵屋も多いです。
対応できたとしても、合鍵の作成には1週間から2週間かかり、費用も通常の鍵よりも4倍ほどかかる場合が多いです。

マグネットキーの防犯性を最大限にするために押さえておくべきこと

防犯を強化する手段として、防犯カメラの取り付けや窓ガラスの強化などが挙げられますが、鍵の交換も同様に有効です。
日本の住宅では、ギザギザのついたディスクシリンダーキーが一般的でしたが、これをマグネットキーにアップグレードをするだけでも十分な防犯効果が期待できます。

効果的な場所

マグネットキーの防犯性を最大限にするためには、効果的な場所に設置することが重要です。
磁極の組み合わせによって解錠する仕組みはピッキングを困難にするため、高いセキュリティが必要な場所にマグネットキーを設置すると、ピッキング防止の効果を最大化できます。

さらに、マグネットキーはシリンダーキーと同じように使いやすいので、よく利用する場所に設置しても便利です。
そのため、住宅やスーツケース、バイクのシャッターキーなど、さまざまな場面において広く活用されています。

交換のタイミング

空き巣被害やストーカー被害が増加している時期には、鍵を交換して防犯性を向上させることが求められます。
しかしそれ以外の場合でも、鍵の交換は適切なタイミングでおこなうことが大切です。

とくに次の3つの場合は交換を検討しましょう。

・鍵が回りにくい
・古い鍵を使っている
・鍵を紛失した

鍵が回りにくい場合は、経年劣化によりかみ合わせが悪くなっている可能性があり、故障のリスクが高まります。
また、ディスクシリンダーキーを使用している場合も注意が必要です。

この種の鍵は簡単に開錠される可能性が高いため、セキュリティが低いといえます。
さらに、鍵を紛失した場合も交換の検討が必要です。

紛失した鍵が第三者によって発見されると、不正侵入のリスクが高まります。
自宅や財産を守るためにも、これらの状況に該当する場合は早めに鍵交換を検討するのが賢い選択です。

まとめ

マグネットキーは、高い防犯性と耐久性を兼ね備えています。
効果的な場所に設置することで、防犯性を高められます。

防犯面に不安がある場合は、マグネットキーへの交換を検討するのもおすすめです。