トイレは毎日使う場所だからこそ、清潔に保ちたいものです。
しかし、なぜかトイレから嫌な臭いが発生してしまうことがあります。

そこで本記事では、トイレの臭いの原因と解決策について詳しく解説します。

トイレが臭う原因とは

トイレが臭うときは、原因を突き止めてから対処しましょう。
まずは臭いの発生源を見つけることが先決です。

死角に臭いの原因が潜んでいることが

臭いの多くは排泄物に由来していますが、これらは水を流しても完全に除去できるわけではありません。
便座の裏、便器のフチなどに跳ねて、一部がそのまま固まってしまいます。

乾燥した汚れは落ちにくく、また成分が凝縮されるので臭いが強くなるのです。

壁から臭いが発生する場合

男性が洋式トイレに立ったまま用を足すと、あたりに尿が飛び散ります。
壁に飛散した尿はやがて固まって悪臭を放ちます。

床に尿が跳ねた場合は発見しやすいですが、壁への跳ねは気付かず放置してしまう人が多いので注意しましょう。

ドブの臭いがするときは

ドブや下水のような臭いがするときは、排泄物ではなく排水管に原因があると考えられます。
便器内には常に水が蓄えられており、これは封水と呼ばれるものです。

水が壁を作ることで、下水の臭いがトイレに侵入してくるのを防ぐわけです。
この封水の機能、つまり排水トラップが正常に機能していないとドブの臭いがトイレ内に充満します。

水の流れが弱くなった、逆流してくる、などの症状がある場合は排水管の詰まりを疑ってみましょう。

原因別！臭うトイレの解消法

トイレが臭うときは、原因を特定してから対処しましょう。
ここでは臭いを解消するための、3つのポイントについて解説していきます。

こまめにトイレ掃除する

臭いの原因となる排泄物は、トイレ掃除をすれば除去できます。
トイレ掃除の頻度は多いほど好ましいので、可能であれば毎日、最低でも週1回は行いましょう。

掃除をするときのコツは、死角を重点的に洗うことです。
見えない部分は汚れていないと思いがちですが、こうした部分ほど汚れが堆積しています。

壁に染み込んだ臭いを落とす

臭いが壁に付着し、染み込むと洗っても悪臭が抜け切らないことがあります。
こうした場合は、壁紙の張り替えをするのが最も確実な方法です。

尿が付着してからあまり日数が経過していない状況であれば、クエン酸や酢を溶かした水で洗えば落とせます。

ドブ臭を解決するには排水管の詰まりを取り除く

排水トラップが正常に機能していない場合は、トイレの詰まりを解消させる必要があります。
トイレが詰まる頻度が増えてきた、以前と比べてスムーズに流れない、といった場合は要注意です。

排水管は汚れの沈着によって少しずつ細くなっていきます。
すると排泄物やトイレットペーパーが管を塞ぎ、水が完全に流れなくなることもあります。

そこで、突発的に詰まった場合はもちろん、経年使用によって徐々に流れが悪くなった場合も排水管洗浄を検討しましょう。

予防が大切！トイレを臭わせない効果的な方法

トイレの臭いが突発的に生じることは稀で、通常は何日もかけて形成されるものです。
そのため、日頃から対策を徹底しておけば、無臭に近い状態を維持できます。

使用したらこまめに流す

水道代がもったいないからと、流す回数・頻度を減らすのは避けましょう。
例えば、トイレを2～3回使用したら1回だけ流すという使い方をすると、便器が汚れやすくなります。

すると掃除に時間を要し、洗うときに大量の水を使用するため、結果的に水道代が高くなるケースが多いです。
いつも清潔にトイレを使用するためにも、小をしたときも必ず流すようにしてください。

便座に座って用を足す

便座をあげて小用を足しても、想像以上に跳ねているものです。
壁や床にしぶきが付着して固まると、常にアンモニア臭を発するようになります。

尿跳ねを防ぐためには、便座に座って用を足す習慣を身に付けましょう。
座って排尿するようになり、トイレの臭いが劇的に解消したという話は少なくありません。

トイレを詰まらせない対策を

下水の臭いが排水トラップを通過すると、トイレ内にもドブ臭が充満します。
そこで定期的にトイレの排水管の洗浄剤を使用し、詰まりにくい状態を維持させてください。

市販の洗浄剤で解消できないほど汚れが蓄積している場合は、水道修理業者に依頼するのがおすすめです。
プロなら便器の脱着を伴う作業、さらに高圧洗浄なども可能です。

トイレの臭いは原因を追求することが大切！

トイレから発生する嫌な臭いは、原因を突き止めることで解消されます。
原因を突き止めたらそれに合った手段をおこない、嫌な臭いがしないトイレの環境を作り上げましょう。