ブレーキランプのガラス（カバー）が割れたり、ひびが入ってしまうことは、車のトラブルの中でもよくあるケースです。ブレーキランプのガラス部分が損傷すると、安全性に影響を与えるだけでなく、車検にも通らない可能性があるため、早めの修理が必要です。本記事では、ブレーキランプガラスの修理方法や費用、修理時に注意すべきポイントを詳しく解説します。

ブレーキランプガラスの修理方法

ブレーキランプのガラス部分は「レンズカバー」と呼ばれ、通常はプラスチック製です。この部分が割れたり、ひびが入った場合、以下の2つの方法で修理が行われます。

1. レンズカバーの交換

ブレーキランプのガラスが割れた場合、最も一般的な修理方法はレンズカバーの交換です。ブレーキランプのカバーが破損すると、内部のランプが露出し、水や埃が入り込みやすくなり、最終的にはランプ自体が故障するリスクが高まります。早めに交換することで、さらなる損傷を防ぐことができます。

レンズカバー交換の手順

1. 破損したカバーを取り外す
2. 新しいレンズカバーを取り付ける
3. ランプの動作確認

交換自体は比較的簡単な作業で、時間も30分から1時間程度です。車種によってはカバーが単独で交換可能ですが、ブレーキランプ全体のユニットごと交換が必要な場合もあります。

レンズカバー交換の費用

• 純正品：車のメーカーが提供する純正部品を使用した場合、費用は3,000円〜10,000円が一般的です。特に輸入車や高級車では、純正パーツの価格が高くなることがあります。
• 社外品：社外品のレンズカバーを使用すると、費用は1,500円〜5,000円程度で済むことがあります。ただし、フィッティングや品質に差が出ることがあるため、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。

2. 応急処置としてのテープ補修

割れが軽度で、すぐに交換が難しい場合は、透明テープやレンズ用の補修テープで応急処置をすることも可能です。特にレンズカバーが一部欠けている場合、隙間から水や汚れが侵入するのを防ぐためにテープを使うことがあります。

応急処置の手順

1. 破損箇所を清掃し、乾燥させる
2. 割れや欠けている部分に透明テープを貼り付ける
3. 貼り終えた後、ランプが正常に動作するか確認する

テープでの補修はあくまで一時的な処置であり、完全な修理ではありません。長期間放置すると、水が内部に侵入して電球や配線にダメージを与える可能性があるため、早めに交換を行うことが推奨されます。

テープ補修の費用

• 補修テープ：カー用品店やオンラインで購入できる補修用のテープは、500円〜1,000円程度です。

ブレーキランプガラス修理の費用目安

ブレーキランプの修理費用は、車種や損傷の度合いによって異なります。レンズカバーの交換が必要な場合と、ランプユニット全体を交換する必要がある場合で、費用が大きく変わることがあります。

• レンズカバー交換のみ：3,000円〜10,000円
• ランプユニット全体の交換：車種や年式によって異なりますが、5,000円〜20,000円程度が目安です。

一部の車では、ブレーキランプ全体が一体型のユニットになっており、カバー部分のみの交換ができない場合があります。その場合、ユニットごと交換が必要となり、費用も高くなる傾向があります。

修理時に知っておくべき4つのポイント

ブレーキランプガラスの修理や交換を行う際には、以下の点に注意することが重要です。

1. 車検への影響

ブレーキランプは車の安全装置の一部であり、車検においても厳しくチェックされます。ランプのカバーが割れていたり、ひびが入っていると車検に通らない可能性があります。また、内部に水が入り、ランプが正常に作動しなくなると、さらなる問題が発生するため、修理を後回しにしないことが大切です。

2. 保険適用の可能性

飛び石や事故によってブレーキランプのガラスが破損した場合、車両保険が適用されることがあります。特に、事故などでランプ全体が壊れた場合、保険を利用することで修理費用を抑えることが可能です。ただし、保険を使用すると翌年の保険料が上がる可能性もあるため、修理費用とのバランスを考えて判断する必要があります。

3. 交換部品の選定

レンズカバーやランプユニットを交換する際、純正品と社外品のどちらを選ぶかで費用や品質に違いが出ます。純正品は高価ですが、品質やフィッティングの面で安心感があります。一方、社外品は費用が安く抑えられる反面、フィッティングが不完全だったり、耐久性に劣ることもあるため、慎重に選びましょう。

4. LEDやハロゲンなどの違い

近年では、従来のハロゲン球からLEDランプに変更されている車が多くなっています。LEDランプは寿命が長く、消費電力も少ないですが、交換費用が高額になることがあります。特に、ユニット全体がLEDの車種では、交換費用が大きくなる可能性があるため、事前に費用を確認することが大切です。

コストを抑えるための対策

ブレーキランプのガラス修理や交換にかかる費用を抑えるためには、いくつかの方法があります。

1. 社外品の利用

社外品のレンズカバーやユニットを使用することで、修理費用を抑えることが可能です。特に古い車や一般的なモデルでは、社外品で十分な品質を確保できることが多いです。

2. 早めの対応

割れやひびを放置せず、早めに修理を行うことで、さらなる損傷を防ぎ、結果的に費用を抑えることができます。軽度の損傷であれば、テープによる応急処置をした後に早めの交換を行うのが良いでしょう。

まとめ

ブレーキランプのガラスが割れたり、ひびが入った場合、早急な修理が必要です。レンズカバーのみの交換で済む場合、3,000円〜10,000円が一般的な費用ですが、ランプユニット全体を交換する必要がある場合は5,000円〜20,000円程度の費用がかかります。車検に影響するため、早めの修理を行い、保険の活用や社外品の選定を検討することで、コストを抑えながら安全な車の維持を目指しましょう。