「窓ガラスの交換でペアガラスは聞いたことがあるが、実際にはどんな効果があるの？」といったお悩みを抱えている方も多いはず・
ペアガラスは複数のガラスでできた窓ガラスで、一般的なガラスよりも分厚いものとなっています。

一見、分厚くなっただけの窓ガラスに見えがちですが、ペアガラスが持つ特性はさまざま。
そこで、今回はペアガラスの特性や効果などについて紹介します。

ペアガラスのメリットとは？

ペアガラスと聞いても、ガラスが複数枚になっただけで何が違うのか確認できていないという方も多いはず。
しかし、ペアガラスを採用することで多くのメリットがあり、室内を守るだけでなく住人を守る役割もあります。

そこで、ここではペアガラスのメリットを紹介します。

遮熱性が高いものが多い

ペアガラスは複数のガラスから作られているので、遮熱性が高いガラスが多く存在しています。
複数のガラスが重なることで空間が生まれ、外気の温度が室内に伝わりにくい構造です。

そのため、室内の温度を保つことが可能で、冷房の温度を下げたり暖房の温度を上げたりする必要がありません。
日のあたりが強い場所や気温が高い・低い場所にペアガラスを採用することで、快適にすむことが可能です。

結露対策になる

寒い時期になると、窓ガラスに結露が発生します。
結露をそのままにしてしまうとカビが発生する原因となり、窓ガラスの掃除をしなければなりません。

しかし、ペアガラスを採用することで、結露ができにくい環境へと整えられます。
ペアガラスにはガラス同士の空間があることから、温度差の緩和をおこなってくれ結露ができにくくなります。

ですが、湿度の高い室内だとペアガラスでも結露ができてしまうので、定期的な換気が必要です。

紫外線をカットできる

ペアガラスを採用することで、紫外線のカットにつながります。
ペアガラスは複数のガラスを活用しているので、室内に入ってくる紫外線の強さが弱くなります。

紫外線が室内に入ってくると、肌への悪影響をはじめ家具の劣化まで引き起こしてしまうことも。
ペアガラスに交換することで、肌や家具への悪影響を避けることが可能です。

ペアガラスのデメリットとは？

ここからは、ペアガラスのデメリットについて紹介します。

熱割れ

ペアガラスを活用することで、熱割れする可能性があります。
熱割れは、実際の温度から急激に冷やされたり熱されたりする際に起こる現象です。

そのため、冷え込んだ時期に暖房などで急激に温めてしまうと熱割れする原因となります。

高価であるため一般的な窓枠ではおさまらない

ペアガラスは一般的な窓ガラスに比べて価格が高額です。
ペアガラスと一般的な窓ガラスの違いは、以下の通り。

・一般底な窓ガラス：1,5万円〜
・ペアガラス：3~10万円

上記のように最安値でも半分くらいの差が生まれています。
そのため、ペアガラスは手を出しにくい窓ガラスともいえ、簡単に窓ガラスとして交換できるものではありません。

重量がある

ペアガラスは一般的な窓ガラスに比べて、重量感があるものとなっています。
ペアガラスは複数枚のガラスを使用しているため、その分重量が発生してしまうのです。

仮に自分で窓ガラスをペアガラスに交換することを検討している方は、業者に依頼することも選択肢として残しておくことをおすすめします。

ペアガラスに効果がないのはホント？断熱・防音などの効果を例に解説

ペアガラスは複数枚のガラスからできた窓ガラスですが、ペアガラスならではの特性があります。
一般的な窓ガラスよりも優れているので、これから窓ガラスの交換を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

ペアガラスの断熱性

ペアガラスの遮熱性は、以下の通りです。

・一般的な窓ガラス：約37℃（表面）
・ペアガラス：約33℃（表面）

上記のように、ガラスが複数枚になったことで、表面の温度に4℃の差が生まれています。
夏の暑い室温でも、一般的な窓ガラスとペアガラスでは大きな温度差が生まれます。

ペアガラスの防音性

ペアガラスは複数枚のガラスからなっていることから防音性に期待できそうですが、ペアガラスには防音性が備わっていません。
反対に、ペアガラスの構造上、音がより伝わりやすくなるような仕組みになっています。

防音性を高めるためには、ペアガラスに使われている複数枚のガラスをカスタマイズし、防音性の高い窓ガラスを作り上げる必要があります。