最近ペアガラスやトリプルガラスが普及してきています。
皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。

これらのガラスは単板と言われる1枚ガラスとは違い、暑さや寒さを軽減したりする効果が大きかったりするだけでなく防音や防犯性の観点から見ても効果があるために寒冷地以外でも採用されるケースが増えてきています。

具体的にこのトリプルガラスにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

今回はトリプルガラスとペアガラスの違いについてや、メリットやデメリットについてご紹介していきますので、参考にしてみてください。

トリプルサッシ（ガラス）とペアガラスの違い

トリプルガラスとペアガラス、この2つはどう違うのでしょう。
ここでは、それぞれのガラスの特性について解説していきますので、参考にしてみてください。

〇ペアガラス

まずペアガラス2枚のガラスの間に空気層があるものをペアガラスと言います。
2枚のガラスに加えて、この空気層が断熱性能を高めてくれます。
また2枚のガラスを合わせた、合わせガラスとは別物です。
この合わせガラスには空気層はないので、断熱性能はありません。

〇トリプルガラス

このトリプルガラスは3枚のガラスを合わせてできているものになります。
3枚のガラスの間に、空気層が入っているものでペアガラスよりもガラスと空気層が一つ多いです。

ペアガラスとトリプルガラスそれぞれの違いは、単純にガラスの枚数と空気層の数の違いがありますので、トリプルガラスの方が断熱性能や防犯・防音性能が高いです。

それぞれガラスの厚みや空気層に何を入れるかによって性能は変わってきます。
当然ガラスを厚くすれば断熱性能なども向上します。
空気層の種類にあるのがアルゴンガスやクリプトンガス、真空などです。

ペアガラスとトリプルガラスの違いは、ガラスの枚数と中間層の空気の数になります。
これに加えてガラスや空気やガスの種類の違いにより性能が変わってきます。

トリプルサッシのメリット

トリプルガラスのメリットは以下のようなものがあります。

◇断熱性能

トリプルガラス最大のメリットはとにかく断熱性能の高さです。
シングルガラスより断熱性の向上しているペアガラスよりも圧倒的に高く、外気を取り込みにくく、また室内の暖気も冷気も外に逃がしにくいことが特徴です。
そのため暖房冷房を使用した際の効率がとてもよくなるため、光熱費のコストパフォーマンス向上にもつながります。

◇防犯性に優れている

トリプルガラスはガラスの層が厚いため単純に窓の強度が段違いに高いです。
簡単に窓を割って侵入することは難しいでしょう。
10分で窓を割って入ることができなければ、空き巣は侵入をあきらめると言われています。
そのためトリプルガラスの強度があれば、まず安心と言えます。

◇防音性能が高い

トリプルガラスは断熱性能や防犯性だけではなく、防音性・遮音効果も非常に高いです。
ガラスに加えて空気層が音も伝わりにくくしてくれます。
外からの音を遮断できるだけでなく、自宅の生活音を気にする必要もないというメリットもあります。

トリプルサッシのデメリット

トリプルガラスにはたくさんのメリットがある一方で、デメリットもあります。
ここではデメリットについてご紹介していきます。

◇導入コストの高さ

トリプルガラスはその作りから高い費用がかかります。
新築でトリプルガラスを採用するにせよ、後から設置するにしてもシングルガラスやペアガラスの導入よりも高い費用がかかることは避けられません。
採用する際は、しっかりと計画を立てた上で採用することをおすすめします。

◇窓が重たくなる

トリプルガラスは3枚のガラスからできているため、重量は必然的に重たくなります。
ですので、窓の開け閉めがお年寄りや子供には負担になってしまうかもしれません。

◇中間層のガス抜けによる寿命

トリプルガラス内に注入されているガスや空気も少しずつ抜けてしまい、このガスや空気がなくなってしまうとトリプルガラスの効果が弱くなってしまいます。

トリプルガラスにはメリット、デメリットがそれぞれあることがわかりましたね。
それぞれを理解した上で上手くご自宅に取り入れてみてぜひ取り入れてみてください。