窓ガラスはサッシに直接固定されているわけではなく、グレチャンという部品によって取り付けられています。
グレチャンはゴムでできていますので、少しずつ劣化が進んでいきます。
もし劣化のサインが見られる時は、できるだけ早めに交換しましょう。

ただし、グレチャンの交換は難しいので、DIYはおすすめできません。
技術と経験豊富なプロに任せたほうがよいでしょう。

窓ガラスにあるグレチャンとは？

グレチャンは、窓ガラスの周辺を覆っているゴム状のパッキンをいいます。
グレイジングチャネルとも呼ばれており、サッシと窓ガラスを固定する役割を担っています。
なお、ゴムパッキンにはビートがありますが、異なるものなので注意しましょう。

グレチャンとビートの違い

グレチャンとビートは、いずれも窓ガラスとサッシの隙間を埋める役割を果たしています。
しかし、グレチャンは始めにサッシへ差し込み、その上からガラスをはめ込んでいきます。
一方のビートは、最初にガラスをサッシへはめ込み、その隙間に挿入してガラスを固定する仕組みになっています。

ただ、どちらも耐用年数に違いはありません。
劣化傾向が見られる時は、業者へ相談して交換を依頼しましょう。

窓ガラスの安定に不可欠

グレチャンを交換するのは面倒、と考えている方も中にはいると思います。
確かに業者へ依頼するのは面倒ですが、窓ガラスの安定には欠かせないパーツです。

劣化したグレチャンを放置すると、窓ガラスがガタガタになったり、隙間からゴミや汚れが入ったりすることがあります。
そのため、劣化したグレチャンを放置することは避けましょう。

確認しよう！グレチャンを交換すべきタイミング

グレチャンはゴムでできているので、時間とともに少しずつ劣化していきます。
もし以下の劣化が見られる時は、できるだけ早めにグレチャンを交換しましょう。

ゴムが硬い・触るとベタつく

もしグレチャンのゴムが硬くなっていたり、触るとベタついたりする時は交換が必要です。
ゴムは時間が経つと弾力性が失われて硬化するほか、空気中の水分に反応するとベタベタになります。
いずれも劣化のサインですので、気になる方はサッシ周辺を触って状態を確かめてみましょう。

ゴムにヒビ割れが見られる

グレチャンを目視で確認した時、ヒビ割れが見られる場合も交換が必要です。
硬化したゴムが縮むことによってヒビが入ると、そこからさらに劣化が進んでしまいます。
グレチャンが部分的に取れてしまう可能性もあるので、早めに業者へ相談しましょう。

カビが生えている

グレチャンやサッシ周りにカビが生えている場合も交換を検討しましょう。
掃除した際に全て除去できるならよいですが、取れない時は相当劣化が進んでいると考えられます。
また、カビがアレルギーを引き起こすなど、健康を害するリスクもありますので、早めの交換をおすすめします。

10年以上経っている

もしグレチャンを10年以上交換したことがない方も、新品への交換を検討してみましょう。
グレチャンの寿命は住まいの立地や日当たりなど、さまざまな条件で変動します。

しかし、一般には10年程度とされていますので、硬化やヒビ割れ、カビなどが見られない場合でも交換がおすすめです。
ただ、交換するべきか判断に迷った時は、業者に点検してもらうのもよいでしょう。

グレチャンの交換を検討している方は業者に相談も！

グレチャンの交換が必要な場合、ガラスの修理や交換に対応した業者へ相談しましょう。
ただし、費用がかかりますので、見積もりを取って業者を選ぶことが重要です。

交換には技術と経験が必要

自分でグレチャンの交換しようと考えている方も多いと思いますが、よほどでない限りおすすめできません。
グレチャンの交換は技術や経験が必要ですので、DIYは困難と考えておきましょう。

もし自分で交換する場合、サッシを取り外し、窓ガラスとグレチャンを分離しなくてはいけません。
また、窓ガラスはかなり重いうえ、小さな衝撃でも簡単に割れてしまいます。
怪我をする危険もあるので、グレチャンの交換はガラスの扱いに慣れたプロに任せましょう。

グレチャンの交換費用

業者にグレチャンの交換を依頼した場合、サッシ1つあたり10,000円〜15,000円ほど費用がかかります。
ただ、サッシの大きさや場所によって異なりますので、相談した時に見積もりを取りましょう。
複数の業者に見積もりを依頼し、金額を比較してみるのもおすすめです。