窓ガラスはゴム状のもので固定されており、地震や衝撃が発生しても簡単に崩れない構造になっています。
その窓ガラスを固定するゴム状のものも、種類によって構造が異なります。

そこで、今回は窓ガラスのビートについて紹介します。

そもそもビートとは？

窓サッシにあるビートは、窓ガラスの外側と内側の両方からサッシの隙間に差し込むパッキンのことを指します。
通称「グレンジングビート」と呼ばれ、ビートと似たようなものでグレチャンというものもあります。

窓サッシにるビートは両側から取り付ける仕様になっているので、ビートを交換する際にわざわざ分解する必要がありません。
反対にグレチャンを交換する際はサッシを分解する必要があるので、ビートは手軽に交換することができます。

似たようなものの「グレチャン」との違いとは？

先ほども触れたように、窓サッシのビートと似たものでグレチャンというものがあります。
グレチャンは窓ガラスとサッシを固定するゴムのことを指します。

グレチャンは多くのガラスに対応するために、さまざまな厚さを取り揃えていることが特徴です。
グレチャンとビートとの違いは、窓の固定の仕方にあります。

ビートは窓ガラスとガラス板を挟むようにして固定しますが、グレチャンは窓ガラスとガラス板を囲うようにして固定します。
そのため、グレチャンはビートよりも交換する際に手間がかかるのです。

窓サッシのビートの交換目安とは？

ここからは、窓サッシのビートの交換目安について紹介します。

交換目安①｜カビが目立ってきた時

窓サッシのビートにカビが目立ってきたら交換目安と考えていいでしょう。
ビートにカビが目立つようになると劣化しやすくなり、窓ガラスやガラス板を固定することが難しくなります。

カビができたから交換するのではなく、カビができにくい環境作りをすることが大切です。
カビは部屋の温度差や湿度によって繁殖し、カビが発生した場所に蓄積されます。

後ほど詳しく説明しますが、窓サッシのビートにカビを発生させないためにも、温度や湿度を気にかけた環境作りが大切です。

交換目安②｜ゴムの劣化が目立ってきた時

窓サッシのビートはゴムでできています。
そのゴム部分は劣化すると、縮んで固くなります。

サッシのゴム部分が劣化すると固定していた窓ガラスやガラス板をしっかり固定できなくなり、地震などの揺れや何かの衝撃などでグラつくといったことが発生します。
また、ゴム部分がベタついてきたという現象が起こった際も、ビートが劣化してきたという認識でいいでしょう。

ゴム部分がベタつくとホコリや汚れが蓄積されやすく、劣化を早めてしまいます。
上記のような現象が起こった際は、速やかにビートを交換するようにしましょう。

窓サッシのビートの劣化を防ぐための予防法

窓サッシのビートの劣化を防ぐためには、どのような予防をすれば良いのでしょうか？
ここからは、窓サッシのビートの劣化を防ぐ予防法について紹介します。

定期的に換気する

窓サッシのビートは温度や湿度の差で劣化するので、定期的に換気するようにしましょう。
定期的に換気することで、部屋にたまっている水分を含んだ空気を外に放出できるからです。

また、効果的に換気をおこなうためには、サーキュレーターや扇風機を活用して換気しましょう。
ただ窓を開けるだけでは十分な換気ができず、うまく換気がおこなわれません。

サーキュレーターや扇風機を活用することで、効率よく換気が可能です。

寒い時期の結露に気を付ける

窓サッシのビートの劣化を防ぐ対策として、寒い時期の結露に気をつけましょう。
結露がたまると部屋の湿度が上がり、カビができやすい環境になるからです。

結露対策として、先ほど触れた換気が有効です。
結露は外の冷たい空気と中の暖かい空気がぶつかり合って発生します。

暖かい空気を外に出すことで、寒い空気とぶつかった際でも結露ができにくくなります。
また、最近では結露ができにくい窓ガラスを販売しているところも。

このような窓ガラスを導入することで、寒い時期に換気することなく結露対策が可能です。