「夏場になると紫外線が気になる…」
このようなお悩みを抱える方は多くいるはず。

紫外線は夏場になると強くなり、人間や室内に大きな悪影響を与えます。
そのため、自分自身で対策しなければなりません。

そこで、今回は窓ガラスから侵入する紫外線の種類や影響、対策法まで詳しく紹介します。

窓ガラスから侵入する紫外線とは？

暑い時期になると、紫外線は室内であろうと窓ガラスを貫通して侵入してきます。
また、紫外線はさまざまな種類が存在しており、中には人体に影響を及ぼすものも。

ここからは、窓ガラスから侵入する紫外線について紹介します。

紫外線の種類

紫外線は大きく分けて3種類に分けられます。

・UV-A
・UV-B
・UV-C

紫外線は上記の3種類存在していますが、地球上に届いている紫外線はUV-AとUV-Bのみです。
UV-Cは地球に侵入する前に、オゾン層に遮られて地球上まで届かないからです。

また、UV-Bは全て届くわけではなく一部のみで、肌の炎症や皮膚ガンなど人体に悪影響を及ぼします。
現在は一部のみですが、今後オゾン層が破壊されていくとUV-Bが侵入する量も増えてしまうので、これまで以上に注意が必要です。

窓ガラスから侵入する紫外線の量

窓ガラスから紫外線が侵入する量は、全体の約70％といわれています。
窓ガラスがあっても多くの紫外線を取り入れているので、室内でも注意が必要です。

また先ほども触れましたが、今後オゾン層が破壊されることで紫外線が強くなることが予想されます。
そのため、当記事の下記で紹介する紫外線の対策方法をしっかり押さえて、紫外線対策をおこなうことが大切です。

窓ガラスから紫外線が入るとどのような影響をもたらす？

ここからは、窓ガラスから紫外線が入ることでもたらす影響について紹介します。

室内の家具が変色する

室内の家具が窓ガラスから侵入する紫外線に当たり続けると、家具の色が変色する可能性があります。
家具の色褪せが発生し、本来のカラーから薄い状態になってしまいます。

色褪せしてしまうと元に戻せないので、紫外線に当たらない位置に家具を配置するなどの対策を取らなければなりません。

肌が日焼けする

紫外線に当たり続けると、肌が日焼けします。
室内にいる場合では窓側にいないようにするか、カーテンを閉めるなどで対策できます。

しかし、お出かけなどで屋外にいる場合では対策のしようがありません。
その場合は、サングラスや帽子などを着用したり日焼け止めを塗ったりして、自分の身を紫外線から守る必要があります。

日焼けをすることで皮膚の炎症や水ぶくれ、シミ、しわなどができる可能性があるので注意しましょう。

窓ガラスから侵入する紫外線の対策法

窓ガラスから侵入する紫外線は、自分でも対策可能です。
紫外線の対策をおこなわなければ人体や室内に悪影響を及ぼすため、紫外線が入る環境である方は早急に対策していきましょう。

窓ガラスシートを活用する

窓ガラスシートを活用することで、窓ガラスからの紫外線を防げます。
UVカットの効果がある窓ガラスシートだけではなく、すりガラス調や目隠し効果のあるものまでさまざまな種類が販売されています。

しかし、窓ガラスシートは慣れていない方が貼り付けると、シート内に気泡が入りうまくいかないことも。
見栄えにも影響するので、キレイに貼り付けたい場合はプロにお任せすることがおすすめです。

窓ガラスフィルムを活用する

室内に入る紫外線には、窓ガラスフィルムも有効です。
窓ガラスフィルムは既存の窓ガラスの見た目を変えずに紫外線対策がおこなえ、貼り付けも簡単におこなえます。

しかし、窓ガラスシートと同様に慣れていない方が貼り付けると、気泡が入ったりシワになったりするので注意しながら貼り付けることが重要です。

紫外線カットガラスを活用する

窓ガラスからの紫外線がひどい場合は、紫外線カットガラスに交換することも一手です。
通称「Low-Eガラス」と呼ばれ、2〜10万円程度で交換できます。

自宅の窓ガラスを全て紫外線カットガラスに変更してしまうと、多額の費用が費用になります。
費用を押さえるためにも、紫外線を取り込みやすい場所の窓ガラスを紫外線カットガラスに交換し、効率よく紫外線対策をおこないましょう。

紫外線を通さないおすすめの窓ガラスの種類

紫外線をカットできる窓ガラスは、大きく分けて3種類あります。
それぞれ強みが異なりますので、自宅に合ったものを選びましょう。

複層ガラス

複層ガラスは、2枚のガラスの間に空気の層を設けたガラスです。
高い紫外線カット効果があるほか、単板ガラスと比べて断熱性能に優れています。

また、外気温の影響を受けにくくなるので、結露の予防にも最適です。
結露でお悩みなら、複層ガラスを候補に入れてみるとよいでしょう。

合わせガラス

合わせガラスも紫外線対策におすすめです。
複層ガラスと似ていますが、UVカットを重視するなら候補に入れてみましょう。

合わせガラスは2枚のガラスを張り合わせたもので、ガラスの間に中間膜が設置されています。
中間膜は紫外線をカットする効果があるため、製品によっては複層ガラスよりも高い効果が期待できます。
さらに断熱性や防犯性、防音性も優れていますので、機能性を重視する方にもおすすめです。

Low-Eガラス

Low-Eガラスは、ガラスの表面を特殊な金属の膜でコーティングしたガラスのことです。
複層ガラスに用いられており、優れた断熱性能と遮熱性能があります。

Low-Eガラスは金属膜と中空層があるため、紫外線を大幅にカット可能です。
特に遮熱タイプはUVカット効果が高いので、紫外線が気になる窓に適しています。

まとめ

窓ガラスを設置していても、太陽の紫外線は室内へ侵入します。
紫外線が室内に侵入すると、家具や自身の日焼けなどトラブルのもとにつながります。

室内に紫外線を侵入させないためにも、対策や紫外線に強い窓ガラスの検討してみてはいかがでしょうか。