「雨の日、ワイパーを動かすとギシギシと嫌な音…。」
「夜間、対向車のライトが反射して視界がぼやける…。」

フロントガラスの細かい傷、見逃していませんか？
これらの原因は、実はフロントガラスの細かい傷かもしれません。

一見、小さな傷に見えても、放置すると視界不良やひび割れの原因に繋がる可能性があります。
この記事では、多くの人が気づいていないフロントガラスの細かい傷について、以下の内容を紹介します。

・フロントガラスに細かな傷がつく原因
・フロントガラスの細かな傷を放置するリスク
・フロントガラスに細かな傷がついた時の応急処置

大切な愛車の安全を守るためにも、ぜひ最後までお読みください。

フロントガラスに細かな傷がつく原因とは

フロントガラスに細かな傷がつく原因については「ワイパー傷」が考えられます。

ワイパー傷とは

ワイパー傷とは、その名の通りワイパーによってできた擦り傷のことです。
ガラスを綺麗に拭いても細かい傷が入っているせいで少し曇っているように見えてしまいます。

日中はそこまで気にならないワイパー傷ですが、夜間走行時に光が当たると乱反射をして目立つようになる事が多いです。

ワイパー傷がついてしまう原因

ワイパーに傷がついてしまう原因には大きく3つあります。

・ガラスやワイパーに砂やゴミがついた状態でワイパーを使う
・ワイパーゴムの劣化でゴム部分が固くなってしまっている
・飛び石などの飛来物がぶつかってくる

ですが、この中でも理由のほとんどを占めるのは、ガラスが汚れている状態の時にワイパーを動かしてしまうことです。
車が走行すると、かならずフロントガラスに細かなゴミや砂ぼこりが蓄積されていきます。

砂ぼこりには微細な石が多く含まれているため、それがガラスやワイパーに付着したワイパーを利用するとフロントガラスに砂やすりをかけるような状態になってしまうのです。

ワイパー傷がつくのを防ぐには

ワイパーに傷がつかないようにするには、ワイパーを利用するまえにワイパーとガラスを綺麗にする必要があります。

そのため、フロントガラスの汚れは乗車する前に水道水で洗い流すのがベストです。
それが無理なら、水を多めに含ませたタオルで汚れを落とすように拭き取りましょう。

外出先で対処が難しい場合は、雨でフロントガラスが濡れるのを十分に待ってからワイパーを利用するのを心がけるだけで細かい傷がつくのを防止する事ができます。

また、フロントガラスの傷で交換を検討している方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

フロントガラスの細かな傷を放置しているとさまざまなリスクが発生する

フロントガラスに小さい傷がたくさんついてしまうと様々な問題が発生してしまいます。
ここからはその問題について見ていきましょう。

車検に通らなくなる

車検では「損傷した場合にも運転者の視野が確保できること」「容易に貫通されないこと」というチェック項目があります。
あまりに細かな傷が多い場合だと、その条件が満たされないため車検に通りません。

傷が悪化してしまう可能性がある

フロントガラスに小さな傷がついたまま放置すると、傷が広がってしまう危険性があります。
車は常時強く振動をしているため、フロントガラスに力が加わったり、車外と車内との温度差の影響でヒビに発展してしまう可能性があります。

フロントガラスの傷は必ず小さなうちに補修をしましょう。

視界が悪くなり事故の原因になることも

日中はそこまで気にならない細かな傷ですが、夜間走行時に対向車のヘッドライトや街灯の光が傷に当たることで乱反射して視界が悪化します。
そのため、ワイパー傷がひどくなると運転時のストレスになるどころか、事故の原因となってしまうこともあるのです。

フロントガラスに細かな傷がついた時の応急処置・補修方法

フロントガラスの傷は、基本的に専門業者に補修を依頼する必要があります。
ここからは、すぐに専門業者に依頼できない時の応急処置と補修方法について説明します。

保護シールを貼る

ピンポイントでの傷の場合、市販の保護シールを利用するのがおすすめです。
大体800円〜で、お近くのカー用品店で気軽に手に入ります。

ですが、この対処法はあくまでも応急処置のため、業者に依頼ができるタイミングになればすぐに行いましょう。

研磨剤で削る

傷が浅く長さが数cmの場合、研磨剤で消せる場合があります。
スポンジに研磨剤を含ませてワイパー傷周辺を磨き、水で洗い流しましょう。

この対処法は研磨する側の技術も必要になります。
うまくいかないまま作業を続けると、よりガラスに歪みや傷ができてしまう可能性があります。

自信がなければカーディーラーや専門店に相談をするようにしましょう。

フロントガラスの細かい傷はワイパーが関わっている！

フロントガラスの細かな傷は一見すると無害に見えますが、夜間の運転では対向車のヘッドライトや街灯の光を乱反射し視界を著しく悪化させます。
このヒビをそのままにしてしまうと、視界不良になるほかに車検に通ることさえ難しくなります。

フロントガラスに細かな傷がついた際は、速やかに適切な対処をおこない安全なカーライフを実現させましょう。