車のリアガラスには、熱線と呼ばれる金属が入っています。
主に後方の視界をクリアにする役割があるため、もし破損した時は速やかな修理が必要です。

ただし、熱線を修理する際は費用に気をつけましょう。
費用を抑えたい方は、複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。

リアガラスの熱線とは

熱線は、リアガラスに等間隔で入っている横線のことをいいます。
金属の細い線でできており、内部に電気が流れる仕組みになっています。

熱線の役割とは

リアガラスの熱線は単なるデザインではありません。
通電することによって内部に熱を発生させ、リアガラスの曇りを予防する役割を担っています。

ガラスは、車内と外気温の差や湿度などによって曇ってしまうことも珍しくありません。
しかし、リアガラスには熱線があるため、曇りを最小限に抑えることが可能です。

そのため、熱線はその役割からリアデフォッガーとも呼ばれています。
なお、現行の日本車ではほぼ標準採用されていますが、古い車は搭載されていない場合もあるので注意しましょう。

車の安全性に大きく影響する

熱線はリアガラスの曇りを予防するため、車の安全性に大きな影響を及ぼします。

車を運転する場合、前方の視界はもちろん、後方の視界もしっかりと確保しなくてはいけません。
しかし、熱線がないと温度や湿度の影響でリアガラスが曇ってしまい、視界を確保できないおそれがあります。

フロントガラスであれば、ワイパーを作動させて視界を確保できます。
一方、リアガラスは手段が限られるため、熱線で曇り自体を予防することが大切です。

リアガラスの交換費用相場

もし熱線が破損した場合、リアガラスを早めに交換しましょう。

交換費用の目安は5〜10万円ですが、車種によっては10万円以上の費用がかかります。
依頼する業者によっても変わりますので、修理業者は見積もりを取ってから決めましょう。

リアガラスの交換を依頼できる業者

リアガラスの修理・交換は、主に以下の業者で対応しています。

・ディーラー
・車の整備・修理工場
・車のガラス専門業者
・ガラスの修理・交換業者

上記のうち、費用が高くなるのはディーラーです。
安心して交換を依頼できますが、修理費用を抑えたい方は他の業者に依頼しましょう。

反対に費用が安いのは、車のガラス専門業者や、ガラスの修理・交換に対応した業者です。
費用を抑えたい時は、これらの業者に相談するか、相見積もりを取ってみましょう。

ただ、ガラスの修理・交換業者は、リアガラスの交換に対応していない場合もあります。
依頼する前に確認しておきましょう。

自分で交換することはほぼ不可能

リアガラスの交換費用は高いため、自力での交換を考えている方もいると思います。
しかし、リアガラス交換は技術が求められるため、DIYはおすすめできません。

また、ガラス本体が非常に重く、小さい衝撃で破損してしまうリスクがあります。
いずれにせよ、リアガラスの熱線が破損した時はプロに修理・交換を任せましょう。

リアガラスの交換を業者に依頼する際の注意点

リアガラスの交換を業者に依頼する場合、以下の点に注意しましょう。
特に修理・交換の時間がかかることには注意が必要です。

業者選びは慎重に

リアガラスの交換を依頼する業者は慎重に選びましょう。
悪質な業者を選んでしまうと、相場より高額な費用を請求されたり、手抜き作業をされたりするリスクがあります。

安心して交換を依頼したい方は、業者を選ぶ際に以下のポイントをチェックしましょう。

・交換費用の妥当性
・修理・交換実績
・保証やアフターサービス
・利用者の評判・口コミ

ただ、すぐに決められない場合も多いと思います。
もし決められない時は複数の業者へ相談し、時間をかけて選ぶのもおすすめです。

修理・交換は時間がかかるので注意

リアガラスの交換は時間がかかるので気をつけましょう。

対応スピードは業者にもよりますが、リアガラスの在庫がある場合は数時間〜半日ほどかかります。
オイル交換のように、すぐ対応できるわけではありませんので、時間に余裕を持って依頼しましょう。

一方、業者にリアガラスの在庫がない場合は取り寄せが必要です。
取り寄せには数日かかるため、しばらく運転できないことに注意しておきましょう。

すぐに車が必要な場合、代車を利用できないか相談してみるのもおすすめです。