古くから日本の住宅で使用されてきたガラス戸。
室内にあるだけに割れたらケガをする危険がありますし、どう対処していいのか分からない方も多いはず。

そこで今回は、ガラス戸が割れてしまった時の応急処置や修理費用などを紹介します。
本記事のポイントは3つ。

・ガラス戸の修理費用
・ガラス戸が割れてしまった時の応急処置
・自分でガラス戸を交換する際の手順

できるだけ分かりやすく紹介しますので、最後までお読みいただき参考にしてください。

ガラス戸の修理費用とは？

ガラス戸の修理を専門業者に依頼した場合と、自分で修理した場合の費用を分けてお伝えします。

専門業者に依頼した場合の費用

交換用のガラス代金が90㎝×90㎝で8,000円～10,000円、作業費用として10,000円～15,000円必要です。

業者によっては上記の金額以外にも古いガラスの処分代や出張費、駐車料金などが加算されることがあります。
また、強化ガラスやフロストガラスなど、特殊ガラスを使用した場合は費用が割り増しされます。

自分で修理する場合の費用

ガラス戸の修理を自分で行う場合はガラス代金のみの8,000円～10,000円が相場です。
工具を購入する場合、3000円程度が別途必要となります。

ガラス戸のサイズや種類によっては高額になることも

窓ガラスや浴室のガラスと比較して、ガラス戸にはさまざまな種類があり、ガラスのサイズも15㎝×155㎝、55㎝×155㎝、10㎝×30㎝などさまざまです。
さらに厚みもさまざまな種類があります。

修理する予定のガラス戸によっては、ガラスのカット費用や加工費用を請求されることもありますから、必ず3～5社から相見積もりを取り、より優良な業者に依頼しましょう。

ガラス戸が割れてしまった時の応急処置

一般的なご家庭にあるガラス戸では、フロートガラスや霞ガラスが使用されています。
これらのガラスは安価ですが、割れた時に飛散しやすく先が鋭利になるのが特徴です。

そのため大切になるのが応急処置です。
突然ガラス戸が割れると驚かれることと思いますが、以下で紹介する手順に沿って冷静に対処してください。

養生テープを使用する

割れたガラスが枠内にとどまっている場合は、ヒビの箇所に養生テープを貼りましょう。
このとき力を入れすぎないのがポイントです。

大きな破片を回収する

割れたガラスが床に散らばっていたら、まず大きな破片を回収して新聞紙や厚手の紙袋で包んでください。
一瞬触れただけでも切れることがありますので、軍手もしくは耐切創手袋を装着して作業することをおすすめします。

小さな欠片には掃除機で対処

ガラス戸が割れた時、目に見えないほどの欠片が飛散していることがあります。
例えば廊下とリビングの境目にあるガラス戸が割れた場合は、廊下とリビング全体で掃除機がけを行ってください。

特にペットを飼っている方や小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、二次被害防止のため念入りに掃除しておくことをおすすめします。

自分でガラス戸を交換する際の手順

交換手順を紹介する前にひとつお知らせがあります。
それは、木枠のガラス戸しか自分で修理できないということです。

アルミなどの金属でできているガラス戸の修理は必ず専門業者に依頼してください。
それでは手順を紹介します。

手順①　木枠を外す

ガラス戸に使用されている木枠はネジで固定されています。
四隅にあるネジをドライバーで外してください。

ここでのポイントは木枠を分解しすぎないことです。
必要な部分だけ外すことができたら次の工程に進みます。

手順②　交換用のガラスをカットする

割れたガラスと同じサイズになるよう曲尺やメジャーで測り、ガラスカッターでカットしてください。
このとき作業台があると非常に便利です。

手順③　新しいガラスを差し込む

割れないよう慎重に新しいガラスを差し込み、手順①とは逆にネジで木枠を固定すれば修理完了です。

冒頭で木枠のガラス戸は修理できると言いましたが、例外がひとつだけあります。
古い家屋によくあるのですが、木枠の固定がネジではなく釘で行なわれているガラス戸が存在します。

この場合、釘抜・釘打などの際に木枠が割れることがあり、難易度が一気に上がります。
もしもこのようなガラス戸でしたら、建具屋さんやガラス屋さんなど専門業者に相談してください。

ガラス戸の修理まとめ

ガラス戸の修理についてさまざま情報を紹介してきました。
屋内なので防犯には全く関係ありませんが、そのままにしておいたら危険ですから、できるだけ早めに修理してください。