耐熱強化ガラスとは、特殊な処理を施して耐熱性を高めたガラスのことです。
熱膨張率が低く、一般的なガラスと比べて高い強度があります。

本記事で紹介する内容は以下のとおりです。

・耐熱強化ガラスの特徴
・耐熱強化ガラスの交換費用
・耐熱強化ガラスへ交換する際の注意点

耐熱強化ガラスの特徴や交換費用、交換時の注意点などをまとめています。

耐熱強化ガラスとはどんな特徴？

耐熱強化ガラスは、熱膨張率が低く、一般的なガラスより熱割れに強いのが特徴です。
このほか、一般的なガラスと色や価格も異なります。

熱割れに強い

耐熱強化ガラスは熱割れに強いガラスの一種です。
製造時にホウ素などの結晶を混ぜ込んでおり、ガラスの耐熱性を高めています。

そのため、一般的なガラスのように熱割れしにくく、火災時の火にもある程度耐えられます。
熱割れによる交換のリスクを低減できるほか、住まいの防火性を高められるのも魅力です。

見た目は通常のガラスに近い

耐熱強化ガラスは透明度が高く、色以外は通常のガラスとほとんど変わりありません。
窓ガラスに取り入れる場合、デザインをさほど変えずに耐熱性を高められるのが強みです。

耐熱性の高いガラスとしては、網入りガラスも挙げられます。
しかし、網入りガラスは金属線が封入されており、通常のガラスとは見た目も異なります。

デザインを重視したい時は、耐熱強化ガラスのほうが向いているでしょう。

耐熱強化ガラスと一般的なガラスの違い

耐熱強化ガラスと一般的なガラスとして挙げられるのが以下の4つです。

・熱膨張率
・耐熱温度
・ガラスの色
・価格

特に熱膨張率や耐熱温度は大きな違いがあります。
通常のガラスは熱膨張しやすく、温度変化にも弱いため、熱割れするケースも少なくありません。

また、ガラスの色も少々異なります。
製品にもよりますが、耐熱強化ガラスの中にはやや茶色っぽい製品もあります。

価格も違うので注意しましょう。
耐熱強化ガラスは、一般的なガラスより高価なため、予算を多めに見積もっておきましょう。

耐熱強化ガラスへ交換する際にかかる費用は？

耐熱強化ガラスの交換費用の目安は、1枚あたり4〜7万円です。
一般的なガラスの2〜3倍程度はかかると考えておきましょう。

ただし、交換費用はガラスのサイズやグレードによって変動します。
また、サッシも交換した時は、追加でサッシ交換費用も必要です。

交換費用を抑えるためには？

耐熱強化ガラスへの交換費用を抑えたい方は、なるべく複数の業者から見積もりを取りましょう。

耐熱強化ガラスの交換時には、ガラス代に加えて業者の作業費用が発生します。
作業費は業者によって変わりますので、相見積もりを取って比較してみましょう。

また、耐熱強化ガラスの価格はメーカー・グレードによっても異なります。
予算と性能のバランスを秤にかけて選びましょう。

知っておきたい！耐熱強化ガラスへ交換する際の注意点

耐熱強化ガラスへ交換する時は、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
ここからは、耐熱ガラスの交換時の注意点をご紹介します。

急激な温度変化で割れることもある

耐熱強化ガラスは熱割れに強いものの、急激な温度変化に耐えられるわけではありません。
状況によっては割れる場合もありますので、耐熱性を過信しないように注意が必要です。

熱割れだけでなく、火災などにも備えたい方は、防火性能が高い製品を選びましょう。
防火性は製品によりますので、しっかり確認することが大切です。

部屋の中が屈折して見えることもある

耐熱強化ガラスに交換した場合、屋内の風景が少し歪んで見えてしまうことがあります。
ガラス表面が若干曲がっていますので、慣れるまでは違和感を感じるかもしれません。

一方、中から外の風景を見る際はさほど変わりません。
歪みを感じる可能性は低いため、通常のガラスと同じ感覚で利用できます。

耐熱ガラスは熱割れに強い！

耐熱強化ガラスは、一般的なガラスよりも熱割れに強いのが魅力です。
見た目も普通のガラスですので、熱割れを防ぎたい方は耐熱強化ガラスへの交換を検討してみましょう。

ただし、交換費用は一般的なガラスと比べて高額です。
費用を抑えたい方は相見積もりを取り、見積もり結果を比較してみましょう。