冬の暖房費、夏の冷房費。

年々上昇するエネルギー価格は、家計を圧迫する大きな要因となっています。
実は、この高額な光熱費の原因の一つが、窓の性能なんです。

一般的な複層ガラスよりも断熱・遮熱効果の高いトリプルガラスへ交換することで、光熱費を大幅に削減できます。
そこで本記事では、トリプルガラスの価格相場や導入によるメリット・デメリットについて解説します。

トリプルガラス（3重窓）とは？

トリプルガラスは、一般的には「3重窓」として知られています。
その名前が示す通り、ガラスが3枚重なった構造で、ダブルガラス中にさらにもう1枚のガラスが追加された形状です。

トリプルガスの仕組み

この3枚のガラスは、中間に真空または低放射率ガスで区切られており、断熱性能を向上させる役割を果たしています。
この構造により、外部からの熱や冷気の侵入を抑え、室内の温度を一定に保つことが可能です。

また、トリプルガラスは防音性能にも優れており、外部からの騒音を軽減することができます。

長期目線でのコスト勘定が重要

ただし高性能な窓につき、導入には十分な予算が必要です。
しかし効果を長期的に考えると、エネルギーコストの節約や快適な居住環境の確保につながることが期待されるため、長期的目線で検討するのが良いでしょう。

トリプルガラスへ交換する際の価格は？

一般的な価格帯は、1平方メートルあたり約3万円から10万円程度とされています。
しかしこれはあくまで目安であり、実際の価格は建物のタイプやサイズ、設置する窓の形状や仕様、施工業者の技術力や評判、地域によって大きく異なるでしょう。

また、トリプルガラスの導入には他の要素も影響します。
例えば、既存の窓枠の状態によっては追加の補強や改修工事が必要になる場合があり、それに伴う費用の考慮が必要です。

必ず複数業者から見積もりを

いずれにせよ、複数の業者から見積もりを取り、その内容や提供されるサービス、保証などを比較検討することが重要です。
住宅メーカーやリフォーム業者、窓のメーカーであれば、トリプルガラスの導入による将来のコスト削減効果も計算してもらえる場合があります。

トリプルガラスを導入するメリット・デメリット

トリプルガラスを導入するメリット・デメリットについて解説します。

メリット

◾️優れた断熱性能

トリプルガラスは、3枚のガラスとその間に充填された気体が外部からの熱の侵入や室内からの熱の放射を効果的に防ぐため、優れた断熱性能を持ちます。
これにより、冬場は暖かさを保ち夏場は冷気を室内に逃がさず、電気代を削減できるでしょう。

◾️防音効果

3枚のガラスが外部からの騒音を吸収し、室内への音の侵入を軽減します。
特に、交通量の多い道路や騒々しい環境に住んでいる場合には、静かな居住環境を確保するのに効果的です。

◾️高い耐久性

トリプルガラスは、ダブルガラスに比べて厚みがあり、強度や耐久性が高いです。
これにより、窓ガラスの劣化や破損のリスクが低くなり、長期間にわたって安心して利用することができます。

デメリット

◾️導入費用が高い

トリプルガラスの導入は、初期費用が高額になる場合も少なくありません。
材料費や工賃だけなく、窓枠の改修や補強などの追加コストもかかるため、見積りは事前に細かく納得できるまで確認することをおすすめします。

◾️重量の増加

3枚のガラスを使用するため、トリプルガラスはダブルガラスに比べて重量が増加します。このため、窓枠や取り付け部分に負担がかかるため強化が必要になる場合も少なくありません。
特に古い住宅の場合はマストでかかると考えた方が良いでしょう。

◾️取り付けスペースの制限

トリプルガラスは厚みがあるため、取り付けスペースに制限が生じる場合があります。
特に、既存の窓枠や建物の構造に合わせて取り付ける場合には、注意が必要です。

事前に業者に見にきてもらい、導入の可否や追加で必要になるオプション工事があるかなども確認しておきましょう。

以上のように、トリプルガラスの導入には優れた断熱性能や防音効果などのメリットがありますが、高価で取り付けスペースの制限や重量増加などのデメリットも考慮する必要があります。

トリプルガラスは3万円〜から交換できることも！

トリプルガラスへの交換は3万円〜10万円程度で交換できます。
また、トリプルガラス自体、防音や断熱、耐久性に優れているので、長期的に優秀な窓ガラスへ交換したい方におすすめです。