窓ガラスの種類のひとつに、「オーニング窓」があります。
何枚かのガラスが折り重なる様式の、ハンドル操作で開閉する窓です。

気密性と密閉性に優れ、また窓の開閉角度を変えることで換気することもできます。
構造上、お手入れには少し手間がかかりますが、一枚窓などとは違う魅力があります。

オーニング窓とは？

オーニング窓は横長形状の窓ガラスを、複数、縦に連ねて設置させた窓です。
窓の横のハンドルを操作し、開閉することができます。

それぞれの窓に枠がついており、強度に優れ、割れにくい特長を持ちます。

ルーバー窓との違い

似たような連結窓の一種に「ルーバー窓」があります。
お風呂やお手洗いや、廊下などの造作に使われる窓ガラスです。

ルーバー窓もハンドル開閉式で、窓からの通気性に優れます。
ただしオーニング窓とは、ひとつ大きな違いがあります。

それは、ガラスの窓枠です。
ルーバー窓には一般的に窓枠がなく、閉めたときにやや気密性が悪いのが弱点です。

オーニング窓を採用するメリット・デメリット

窓の一部をオーニング窓に張り替えることで、いくつかのメリットを得ることができます。
一方オーニング窓にはデメリットもあるので、全面的に推奨できるものではありません。

メリットは「プライバシーと換気性能を両立」

オーニング窓は、最大50度まで開閉することができます。
開閉する角度を微妙に調整すれば、外から覗き込むことができないように設定できます。

プライバシーと換気性能を両立できることは、オーニング窓の最大の特長です。

窓枠がついていることで、ルーバー窓と比べると気密性と断熱性に優れることも美点です。
ルーバー窓のデメリットを解消し、さらにグレードアップさせたものとも言えるでしょう。

デメリットは「メンテナンスに手間がかかる」

オーニング窓は、窓枠がついた窓です。
その窓枠には、どうしても土埃などが溜まっていきます。

ガラス面を拭くだけでいいルーバー窓よりは、若干お手入れに手間がかかってしまいます。
また一枚窓と比べて雨風の侵入を許しやすいので、悪天候時に使用することができません。

キレイを保つ！オーニング窓の正しいお手入れ方法

オーニング窓には、密閉性を高める窓枠がついています。
この部分は屋外にも面しているので、どうしても土埃が溜まっていきます。

窓のガラス面だけでなく、窓枠のお手入れにも注意を払わなければなりません。

洗剤と漂白剤を利用しながらお手入れ

オーニング窓のお手入れには、中性洗剤と漂白剤を使い分けましょう。

窓ガラスの面は、柔らかめのウエスでまず全体的に埃をぬぐいます。
そのあと、水でといた中性洗剤をウエスにしみこませて、さらにもう一度拭きます。

窓枠や窓の端にカビが発生している場合は、漂白剤を使います。
ウエスに漂白剤をつけて丁寧に拭きましょう。

全体のお手入れが終わったら、ウエスでもう一度乾拭きします。
そのあとは天日に晒しておけば、窓の曇りが取れて、きれいに輝きます。

もちろん一枚ずつ拭いていく必要があるので、少し時間はかかってしまいます。

雨の日は窓を閉めておく

オーニング窓は、開けていると、雨の侵入を許してしまいます。
開けたままにしていると窓の周辺にもカビがわくので、雨の日は閉めておきましょう。

雨が降った翌日は最低でも乾拭きをするなど、日頃のこまめなお手入れが欠かせません。

まとめ

オーニング窓は気密性と換気性に優れ、さらに目隠しができる機能的な窓です。
家の窓の一部をオーニング窓に張り替えることで、お部屋を爽やかな状態に保てます。

しかしお手入れに少々手間がかかるなど、欠点も多少はあります。
メリットとデメリットをよく知って、お家の中に部分的な導入を検討してみましょう。