非常に高性能な窓として、「調光ガラス」が今注目されています。
熱や電気を使ってガラス窓に施した加工を反応させ、屋内に入る光を調節できる窓です。

あるときはガラスを透明にし、曇らせることもできる、現代的な機能を持つ窓です。

調光ガラスとは？仕組みもご紹介

ガラス面の光の透過を自由に操作できる窓、それが調光ガラスです。
調光ガラスには特殊な加工が施されており、電気によって操作することができます。

たとえば、ガラスから取り入れる光量を調節できたり、透明にもできたりもします。
光が眩しいときには、ガラスを曇らせることも可能です。

電圧をかけて窓の機能を操作

調光ガラスの窓には、特殊なフィルムが張られています。
このフィルムには「液晶分子」というものが含まれます。

このフィルムに電圧をかけることで、光を透過させたり曇らせたりできるのです。
光の量を調整できるのも、フィルムによって光を散乱させることができるためです。

調光ガラスを取り入れるメリット・デメリット

調光ガラスは、光を調整することができる便利な窓です。
通常、フィルムを張ったり、カーテンの機能によって光の加減を微調整することしかできない窓を、調光ガラスは電気エネルギーを使った技術で心地よい光量に変化させられます。

透明、半透明、曇り気味などと光量を調整できることで屋内は高級感に包まれます。

しかし大きなメリットを持つ反面、やはりコスト面での弱点がないわけでもありません。

最大のメリット「光の調整」

調光ガラスは外光の調整ができるという点で、大きなメリットを持ちます。
夏場の眩しい光を和らげ、防犯対策で曇らせて視線を遮るなど、多機能です。

また調光ガラスは、二層になった窓の間にフィルムが挟まれています。
このフィルムは強度が高く、割れてもガラスが飛び散りにくく、防犯性にも優れます。

デメリットは「コスト」

調光ガラスは高性能な窓で、一枚の単価が他の窓と比べると高額です。
また一般的な窓とは違い電気を使う窓なので、電気工事士による施工が必要となります。

窓の単価が高額なことに比べ、工事費用も高くなってしまいます。
ご自身が電気工事士でない限り、個人の手による設置は不可能です。

故障時にも専門性の高い修理となるので、高額なコストがかかってきます。
張りつけからパフォーマンスの維持まで、何かとお金がかかってしまう窓ではあります。

調光ガラスへの交換にかかる費用相場とは？

調光ガラスの設置にかかる費用は、一律にこれといえる額がありません。
機能性や設置場所、設置面積によって大幅に増減します。

場合によっては、1枚50万円ほどするものもあります。
例として、1枚50万円するケースの設置例を紹介しましょう。

2平方メートルで50万円ほど

高さ2m、幅1mの面積を例に取ります。
この大きさは、大体、一般家庭の掃き出し窓1枚の面積です。

1枚で、約50万円の額がかかってきます。
調光ガラス自体は、30万円程度です。

工事費用で高額になる

調光ガラスを設置する場合は、窓自体の額にプラスして工事費用がかかります。
電気技師による専門的な作業が求められ、その費用が20万円ほどと高額です。

ほとんど最小面積でも窓ガラスが30万円、工事費用が20万円ほどという内訳です。
検討中の箇所を一気に張り替えてしまえば、工事は多少安くなるかもしれません。

まとめ

調光ガラスは現代的な機能を持つ、メリットの大きな窓です。
映像を投影できるスクリーンとして使える調光ガラスもあります。

たとえば会社の窓の一部を調光ガラスに張り替えることで、秘匿性の高いプライバシースペースを作ることもできます。
活用方法を考えて導入すれば、大きな効果を得られるでしょう。