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車を長期間使用せずに放置すると、バッテリーが自然放電で上がってしまう可能性があります。車のバッテリーは、エンジンがかかっていない間にも少量の電力を消費するため、何も対策をしないまま放置すると、いざ使う時にエンジンがかからない状況になるかもしれません。この記事では、バッテリーを長期間良好な状態で保つための対策や放置時の注意点について解説します。
バッテリーは、エンジンをかけていない間にもセキュリティシステム、時計、カーナビのメモリー保持などで少量の電力を消費しています。1〜2週間程度の放置であれば問題ないことが多いですが、3週間以上放置する場合には、バッテリーが上がるリスクが高まります。
長期間使用しない場合でも、1〜2週間に一度はエンジンをかけてアイドリングすると、バッテリーが充電され放電を防ぎやすくなります。15分程度のアイドリングか、できれば短距離を走行するとバッテリーの充電が効率よく行われます。
2ヶ月以上の長期放置が予想される場合には、バッテリーのマイナス端子を外しておくと良いでしょう。これにより、電気回路が断たれ、放電を防止できます。ターミナルを外す際には必ずマイナス端子から外し、外した端子が接触しないように布などで保護します。なお、マイナス端子を外すことでカーナビや時計のメモリがリセットされる点には注意が必要です。
長期間放置する予定で電源の確保が可能な場合、メンテナンス充電器の使用が効果的です。メンテナンス充電器は弱電流で常にバッテリーを満充電に保ち、過充電も防いでくれるため、バッテリーの劣化を抑えながら長期間維持できます。特に冬場や屋内駐車時には便利です。
駐車場に日光が当たる場合、ソーラーチャージャーを利用する方法もあります。ソーラーチャージャーは太陽光を利用して少量ずつ充電できるため、長期放置時のバッテリー上がりを予防できます。シガーソケットやOBDポートからの簡単な接続が可能で、外出先でも利用できるのが利点です。ただし、曇りや雨の日は効果が期待できないため、補助的な対策として考えると良いでしょう。
放置する前に、車内の電装品がすべてオフになっていることを確認しておきましょう。セキュリティシステムや室内灯、シガーソケットの充電器などが接続されていると、放置中に無駄な放電を引き起こします。不要な電装品はすべてオフにし、電力消費を抑えるようにしましょう。
長期間車を放置する前に、バッテリーが劣化していないか確認しておくと安心です。寿命が近いバッテリーは、放置中に上がりやすいため、必要に応じて点検や交換を行っておきましょう。
自分で確認する場合、バッテリーテスターを使用すると簡単に電圧チェックができます。電圧が12.4V以下の場合は充電が不足している状態で、12.2V以下なら交換が必要な可能性があります。カー用品店やガソリンスタンドでも無料で点検できるところがあるので、活用すると良いでしょう。
バッテリーの寿命は通常2〜5年とされており、交換時期が近い場合は、長期放置前に交換を検討するのが安心です。特に劣化が進んでいる場合は、新しいバッテリーで放置後のトラブルが軽減されます。
車を長期間放置した後のエンジン始動時には、いくつかの点に注意することでトラブルを防げます。
バッテリー端子を外していた場合、プラス端子から先に接続します。次にマイナス端子を接続し、端子がしっかり固定されているか確認します。緩みがあるとエンジンがかかりにくくなるため、必ず確認しておきましょう。
もしもバッテリーが上がってしまっている場合、ジャンプスターターを使ってエンジンをかけることが可能です。別の車のバッテリーか、携帯型ジャンプスターターを使ってジャンプスタートを行いましょう。始動できたら30分ほど走行し、バッテリーを充電します。
長期放置後は、バッテリーの電力が不安定な状態になっていることがあるため、エンジンがかかった後も慎重に確認しましょう。エンジン始動後は、ライトやワイパー、エアコンなどの電装品が正常に動作するかチェックすると安心です。
車のバッテリーは長期間の放置で上がりやすくなりますが、定期的なエンジン始動やターミナルの取り外し、充電器の活用などでトラブルを未然に防ぐことができます。放置前にはバッテリーの状態を確認し、必要に応じて点検・交換することで、放置後も安心して車を使える状態を保ちましょう。
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