皆さんは、アイドリングをご存知ですか？
色々なアイドリングを思い浮かべるかもしれませんが、ここでいうアイドリングとはエンジンをつけたまま車を停めておくことです。

最近では環境への懸念から、アイドリングストップ機能のついた車が多いです。
しかしながらエンジンが冷えていると負荷がかかりますので、アイドリングを行うことでエンジンを温めたり、エンジン音を確認してエンジンの不調に気づくこともあるでしょう。

とはいえアイドリングはガソリン消費が少なくありませんので、長時間のアイドリングは好ましくないと言えます。

ではこのアイドリングをしているとバッテリーに負担はかかるのでしょうか。
今回はアイドリング時のバッテリーへかかる負担などについてご紹介していきます。

アイドリング時にバッテリーへの負担が大きい原因

アイドリング時にエンジンがかかっているだけでしたら、特にバッテリーへの負担はありません。
しかしながらアイドリング状態で、カーエアコンやオーディオ機器がついた状態ですとバッテリーから電力が消費されますのでバッテリーへの負担がかかります。

特にアイドリングストップをさせている場合はエンジンが停止した状態で、バッテリーの電力のみが使用されますので、バッテリーを酷使することになってしまいます。

短い時間のアイドリングなら特にバッテリー上がりなどのトラブルになることも少ないでしょうが、長時間アイドリング・アイドリングストップをしている場合は気を付けるべきでしょう。

アイドリングをしたまま、冬の寒い時期に車中で仮眠を取るときは特に注意が必要です。
排気ガスが車内に溜まり、一酸化炭素中毒の症状を起こす事例があり、そのまま亡くなってしまうという最悪のケースもあります。

更にエンジンがかかっているので、ガソリンが無くなってしまいガス欠になることも考えられます。

一方最近はアイドリングストップ専用のバッテリーを搭載した車も数多く登場しています。
アイドリングストップを作動させるためには、バッテリーの電力充電量が一定以上でないと作動しないシステムになってしまいます。

アイドリングストップの作動があまりしなくなってきたなら、バッテリーが劣化してきており、交換の必要があるかもしれません。

劣化したバッテリーを使用し続けるとどうなる？

バッテリーが劣化してくると車に乗るうえで、様々なサインが出てきます。

ここではそのサインをいくつか紹介していきます。

エンジンのかかりが悪い

バッテリーに一番負荷のかかるのが、エンジンをかける時です。
エンジンを始動する際に作動する、セルモーターが弱まってきたらバッテリーが劣化し、交換の必要があります。
エンジン始動時の音が弱まっていたり、時間がかかるようなら要注意です。

アイドリングストップがかからない

エンジンをかけたまま車を停めた時に、バッテリーだけで車の機能をまかなうアイドリングストップ機能。
このアイドリングストップはバッテリーがしっかりと充電されていないと、発動しませんのでアイドリングストップがかからない時はバッテリーが劣化している証拠です。

パワーウィンドウの開閉が異様に遅い

パワーウィンドウの使用は電力を多く消費します。
そのためパワーウィンドウの動きが遅いなと感じたら、バッテリーが劣化していることを疑いましょう。

バッテリーが劣化したまま使用していると、いつかバッテリー上がりを起こし、エンジンがかからなくなります。

バッテリーの劣化を感じてきたらプロに相談しよう！

バッテリーの劣化を感じたら、すぐに専門業者に依頼してバッテリーを交換してもらいましょう。
バッテリー本体の費用は10,000円から40,000円円程度で、これに設置工賃と廃棄料がかかります。

工賃や廃棄料はお店によって本体代金にかかる場合とかからない場合があります。

バッテリーの交換はカー用品店や整備工場、ガソリンスタンドなどでおこなえます。

バッテリーが劣化している状態で、車に乗っているとバッテリー上がりを起こしてエンジンがかからなくなり、大変なことになります。

バッテリーが劣化していることに気づいたら、お近くの専門業者で早めにバッテリー交換を行うことをおすすめします。