車の電気をつけっぱなしにすると、バッテリーに大きな負担が生じてしまいます。
短時間であれば問題ありませんが、長時間つけっぱなしにすると、影響が広く及ぶおそれがあります。

バッテリー上がりにつながりますので、車の電気はこまめに消すことを意識しましょう。
万が一バッテリーが上がった時は、速やかな充電などの対応が求められます。

車の電気をどれくらいつけっぱなしにしていればバッテリーが上がるのか

車の電気をつけっぱなしにすると、少しずつバッテリーの電力を消耗します。
しかし、バッテリーが上がるかどうかは、利用時間や状況によって異なります。

運転中なら問題なし

運転中の場合、電気をつけっぱなしにしても通常は問題はありません。
バッテリーは運転時に充電されますので、充電量が消費量を上回る状態ならバッテリー上がりを回避できます。

ただし、短時間運転を繰り返すのは止めましょう。
短時間運転は、電力の消費量が充電量を上回るケースが多く、バッテリーが上がることも珍しくありません。
特に電気をつけたままでは電力の消費量が増えるため、こまめな消灯を意識しましょう。

ヘッドライトは5時間程度

ヘッドライトの場合、5時間程度つけっぱなしでバッテリーが上がる可能性があります。
オートライトが搭載されていない車種は、エンジンを停止した際に手動でヘッドライトもオフにしましょう。

電装品の中でも、ヘッドライトは多くの電力を消費します。
バッテリーの劣化具合にもよりますが、バッテリー上がりの原因となることも珍しくありません。
少しでも消費電力を減らしたい方は、消費電力が少ないLEDへの交換も検討しましょう。

ルームランプは数十時間つけっぱなしでOK

ルームランプの場合、数十時間つけっぱなしにしても問題はありません。
もし車中泊などで一晩つけたままにしても、バッテリーが上がる可能性は低いといえます。

しかし、バッテリーの電力を少しずつ消耗することに変わりありません。
不要な時は消灯し、電力の消費量を抑えるようにしましょう。

車の電気をつけっぱなしにすることで起こり得る現象

もし車の電気をつけっぱなしにすると、さまざまな影響が及びます。
特にエンジンを停止させた状態で電気を使う時は注意しましょう。

エンジンがかかりにくくなる

電気をつけっぱなしにすると、エンジンの始動に影響が及ぶことがあります。
車のエンジンを始動する際、セルモーターという部品がバッテリーの電力を利用します。
ところが、電力が足りないとセルモーターの動作に影響が生じ、エンジンがかかりにくくなる場合があるのです。
なお、エンジンを始動できればよいですが、エンジンがかからないこともあるので気を付けましょう。

車載機器の利用に影響する

バッテリーの電力を消費した結果、車載機器の使用に影響する可能性もあります。
カーナビやオーディオ、エアコンなどの車載機器は、バッテリーから電力を供給しています。
そのため、電力が不足すると車載機器の動作に不具合が生じるか、使えなくなるので注意しましょう。

バッテリー上がりに注意

車の電気をつけっぱなしにした結果、バッテリーが上がってしまうこともあります。
バッテリーが上がると、何らかの手段で充電するほかありません。
放置しても状況は改善されないので気を付けましょう。

バッテリーが上がった際にやるべきこと

バッテリーが上がってしまった時は、以下の方法でバッテリーを充電する必要があります。
状況に合わせて、適切な手段を取りましょう。

ジャンプスターターを使う

もしジャンプスターターがある場合、他の車に救援を求めましょう。
ジャンプスターターを介してケーブルをつなげば、バッテリーへ一時的に電力を供給できます。
電力を供給してもらったらエンジンを始動し、長時間運転してバッテリーを充電しましょう。

ロードサービスを手配する

ジャンプスターターがないか、他の車両に救援を求められない時は、ロードサービスの手配がおすすめです。
JAFや自動車保険に付帯したロードサービスを呼び、バッテリーを充電してもらいましょう。

ほとんどの場合は無料で対応してもらえますが、到着までに数時間かかることもあります。
特に行楽シーズンや祝祭日など、繁忙期は注意しておきましょう。

業者へ依頼する

バッテリートラブルに対応した業者へ相談するのもおすすめです。
費用はかかりますが、ロードサービスよりも対応がスピーディです。

ただ、業者によって作業料金は異なります。
追加料金の有無を聞くと同時に、詳しい見積もりを出してもらいましょう。