補機バッテリーをご存知でしょうか。
補機バッテリーとは、ハイブリッド車のモーターを動かすための走行バッテリーを補助するためのバッテリーです。
この補助バッテリーは別名、12V補機バッテリーと呼ばれておりハイブリッド車を起動する際に、12V電源が必要であることに由来しています。

補機バッテリーを交換したり、壊れてしまった際にどう対応したらいいのか、またどういったタイミングで交換したらいいのかといったことを解説していきますので、皆さんも参考にしてみてください。

補機バッテリーがダメになる前兆・サイン

補機バッテリーは通常のバッテリーと違い、少ない電力が残っていれば問題ないため交換するタイミングが分かりにくいという難しさがあります。
通常のバッテリーの場合クランキング音がして音で異変を感じ取ることができますが、補機バッテリーはそういった目安がないことが特徴です。

補機バッテリーはサブではありますが、電力がなくなってしまうと車の起動ができなくなってしまいますので、タイミングを見て電力の消耗を確認したりして交換を行っていく必要があります。

最近のHV車はメーターに補機バッテリーの電力が無くなってきていることを教えてくれますので、分かりやすくなってきていますので見逃さないようにしましょう。

自分でできる！補機バッテリーの正しい交換方法

補機バッテリーは通常のバッテリーよりもサイズは小さいですが、金額は通常のバッテリーと同等の金額かさらに高い金額になります。
かといって通常のバッテリーはHV車に対応していないので、代わりに通常のバッテリーを使用するようなことは絶対にやめましょう。

補機バッテリーをディーラーなどで交換を行うと、4～5万円程度と安くない金額がかかります。
インターネットなどで自分で補機バッテリーを自分で調達できれば、2万円程度で済むでしょう。

補機バッテリーは以下のような手順で交換を行っていきます。

①メモリーのバックアップを取る

通常車の通常のバッテリーをそのまま外しても特に大きな問題はありませんが、HV車はバックアップメモリー用の電源を確保しておかないと、全てが初期化されてしまい、パワーウィンドウが動かなくなるなどの不具合が起きてしまいます。
こういったことが起きないようにするために、メモリーバックアップを取るようにしてください。
メモリーバックパックの電源は、数千円程度で購入できます。
また、いざ取り外す前にルームライトなどの電気がつきっぱなしになっていないか確認してください。
ライトがつきっぱなしになっていると、メモリーバックパックへの電力負担が大きくなってしまいます。

②補機バッテリーを取り外す

メモリーバックパックをしっかり取り付けたら、補機バッテリーを取り外します。
補機バッテリーを取り外す際は、マイナス端子から取り外して下さい。
端子をつないでいるボルトを外して、外れたら安全のために軍手などをかぶせて絶縁しておくと安全に作業することができます。
マイナスを取り外せたら、続いてプラス端子を取り外します。
プラス端子は金属が少しでも触れたらショートしてしまいますので、しっかりと塞いで絶縁するようにしましょう。

③新しい補機バッテリーを取り付ける

古い補機バッテリーを取り外したら、いよいよ新しい補機バッテリーを取り付けます。
新しい補機バッテリーの取り付けは外した時の手順と、逆に行います。
まずはプラス端子を取り付け、次にマイナス端子を取り付けます。
無事両端子がつき終わったら、固定器具などを取り付ければ完了です。

補機バッテリーの交換頻度はどれくらい？

補機バッテリーの交換時期は通常のバッテリーと同様に、5年程度が交換の適切なタイミングになってきます。
先述しましたように、補機バッテリーの交換タイミングは通常のバッテリーと違い交換のタイミングが分かりにくいので、車によって変わってきますが忘れずに交換を行うようにしてください。

昨今のHV車は、補機バッテリーが積まれていることが多くなっておりその存在が珍しく無くなってきました。
車の点検を行った際は、補機バッテリーもチェックも忘れずに行うようにすれば安心できます。