ライフスタイルの変化により、以前より車を運転する機会が減った、乗らない時間が増えた方も多いと思います。
しかし、車は定期的に乗らないと劣化が早まり、バッテリー上がりなどのトラブルの頻度が増加します。

たとえ乗る機会が減ったとしても、定期的な運転を心がけましょう。
もし長期間乗らないのであれば、バッテリーなどの劣化を防ぐための対策が必要です。

車は長期間乗らないことでのリスク

車に長期間乗らない場合、さまざまなリスクを被ることになります。
車の劣化が早まりますので、放置しすぎないように気を付けましょう。

バッテリーの放電が進む

車に長期間乗らなかった場合、バッテリーが上がるリスクが高まります。
バッテリーは自然に放電が進みますので、電圧が徐々に弱まっていきます。

そして充電が完全になくなると、バッテリーが上がってエンジンがかからなくなるのです。
なお、1ヶ月も放置すれば大半のバッテリーが上がりますので、定期的に運転して充電しましょう。

ガソリンが劣化する

車を長期間運転しないと、ガソリンが劣化してしまいます。
ガソリンは空気に触れると酸化しますので、放置する期間が長引くほど劣化が進みます。

劣化したガソリンはエンジンを傷めますので、故障・不具合につながることに注意しましょう。

タイヤの空気圧が低下する

車を長期間放置すると、タイヤから少しずつ空気が漏れ出し、徐々に空気圧が下がってしまいます。
保管状態にもよりますが、1ヶ月で10%程度下がってしまう場合もあります。

空気圧が下がると燃費が悪くなるほか、タイヤの変形・破損につながるので気を付けましょう。

消耗品の劣化にも注意

車に長期間乗らない場合、消耗品の劣化にも注意が必要です。
劣化具合によっては部品が破損し、修理や交換が必要になる場合もあります。

余計な出費が生じかねないので、長期間の放置は極力避けましょう。

劣化させないために最低限乗りたい車の走行頻度

車やバッテリーを劣化させないためには、こまめに運転することが大切です。
頻繁に運転できない方も、定期的な運転を心がけましょう。

1ヶ月に1回は運転するべき

車の状態を保ちたいのであれば、最低でも月1回の運転をおすすめします。
ただし、バッテリーは1ヶ月程度で上がるため、月1回の運転は本当に必要最低限の頻度です。

可能なら2〜3週間に1回は運転し、バッテリーの状態を維持しましょう。

長時間運転を心がける

車を運転する際は、できるだけ長時間運転する必要があります。
月1回、数分程度運転しただけでは、バッテリーをほとんど充電できません。

余計劣化する可能性がありますので、長距離ドライブを心がけましょう。

バッテリーの状態によりますが、30分程度は運転することをおすすめします。
30分も運転すればしっかり充電できますので、月に1〜2回はドライブを楽しみましょう。

車を乗らない期間が続く際のやるべき対策法

もし1ヶ月以上車に乗れない場合、以下の対策をおこないましょう。
いずれも車の状態を保つために必要不可欠です。

バッテリーのマイナス端子を外しておく

車を長期間保管する時は、バッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。
バッテリーの端子が接続されていると、常時電源が電力を消費してしまいます。

常時電源と自然放電が合わさると、電力消費が一気に進むので注意が必要です。
なお、外したマイナス端子がプラス端子に触れるとショートしますので、端子をしっかり絶縁しておきましょう。

ガソリンを満タンの状態にする

長期間保管する場合、ガソリンを満タンの状態にしておきましょう。
タンク内に隙間があると、ガソリンと空気が触れ合って一気に酸化が進みます。

また、タンクが錆びたり、フィルターが詰まったりとトラブルが起こる可能性も高まります。
そうしたトラブルを防ぐためにも、ガソリンスタンドへ行き、ガソリンを満タンにしてから保管しましょう。

月1回はタイヤの空気圧を点検する

月に1回はタイヤの空気圧をチェックし、適切な状態に保つことも重要です。
タイヤの空気圧が低い状態で保管すると、タイヤが変形してしまうおそれがあります。

目視で状態をチェックするとともに、空気を補充しておきましょう。

除湿剤でカビを予防

車内に除湿剤を置くのもおすすめです。
車内は湿気が溜まりやすく、長期間保管すると、シートや床にカビが生えるおそれがあります。

クローゼットなどで使う除湿剤を置き、カビが生えないようにしておきましょう。