自動車バッテリーは車の電気を貯めており、エンジンを動かしたりエアコンなどのオーディオ機器などの使用に消費されます。
エンジン始動の際にはセルモーターに電気が供給され、バッテリーにはオイルネーターという発電機が使われます。

また、自動車バッテリーにはいくつかの種類があります。
バッテリーの種類によって電力の容量も変わってきます。

今回はバッテリーの容量の見方やそれぞれのバッテリーの点検方法などについてご紹介していきます。

自動車のバッテリーの容量って？

自動車バッテリーの容量とはバッテリーから引き出せる電気量のことで、バッテリーから取り出せる容量はAh(アンペアアワー)時間率容量という単位で表示されます。

JISの規格のバッテリーであるなら、最初の2桁の数字が性能のランクを表して、バッテリーの始動性能や容量を表します。
この数字が大きい程性能が高いことを意味します。

バッテリーの容量はこの数字の大きさで表されるため、バッテリー自体の大きさによってサイズが変わるわけではありません。

バッテリーの容量が大きくなれば、バッテリー上がりのリスクが減るメリットがあります。
容量が上がるとバッテリーへの負担も小さくなり、劣化も緩やかになり寿命が長くなることも期待できます。

自動車バッテリーの容量の見方

自動車バッテリーの容量の見方を理解すれば、容量を大きくする際にバッテリーの容量の見方が分かっていなければ選ぶこともできません。
ここでは自動車バッテリーの容量の見方を解説していきます。

型式での確認

バッテリー型式の最初の2桁の数字が性能のランクを表しています。
この数字が大きくなるほど、バッテリーの容量・始動性能など総合的な性能が高くなります。
この2桁の数字の後のローマ字はバッテリーの幅と高さを表します。

その次の2桁の数字はバッテリーの長さです。
単純にこの数値にセンチを足すだけでそのままの長さを表します。

最後のローマ字はプラス端子の位置です。
バッテリーセルを手前として見たときに、プラス端子の位置を表しています。
Rであるなら右側に、Lであるなら左側にあることを表しています。

5時間率容量で確認

JIS規格のバッテリーは、5Ah(5時間率容量)が使用されます。
この5時間率容量とは、充電が完全にされているバッテリーが25℃で容量の5分の1の定電流による放電で、放電終止電圧である10.5Vになるまでの電流と時間の積を表しています。

例えば5時間率容量が40Ahのバッテリーの時は、40Ah＝8A×５hという計算になります。
バッテリーのサイズアップをおこないたいのなら、バッテリー性能数値またはバッテリーの長さを変更します。

自動車のバッテリーの容量を点検する方法

自動車バッテリーの容量の点検をすることによって状態の劣化具合を確認できます。
エンジンがかかりにくい、パワーウィンドウの開閉が遅くなるといったバッテリーの劣化による症状などでの気づきもありますが、バッテリー本体の目視による点検も重要です。

バッテリー液の現象

バッテリー液が一定以上の量減っていると、バッテリー上がりの原因となってしまいます。
液量の確認は側面のアッパーレベルとローワーレベルをみて確認しましょう。

なかには液の補充が必要ないタイプもあります。

バッテリーの液漏れ

バッテリー本体やひびが入っていたりしてバッテリー液が漏れてしまっている場合は注意が必要です。

バッテリー本体が粉をふいている

バッテリー端子から粉がふいているように白くなっていることがあります。
この粉はバッテリー液が結晶化した状態です。

こうなってしまうと液やガスが漏れてしまっている可能性が高いです。
バッテリーが錆びたり、腐食している状態だと電圧の低下にもつながってしまいます。

車のバッテリーの容量について理解して、定期的に点検をおこないバッテリー上がりなどのトラブルにならないようにしましょう。