車のバッテリー交換をおこなった際に、不要なカーバッテリーがゴミとして現れますよね。
ですが、有害な物質が入っているカーバッテリーは、簡単にゴミとして出せないのが実情です。

そこで、今回は車の廃バッテリーの引き取り方法や引き取るタイミングなどを詳しく紹介します。

車の廃バッテリーを引き取ってもらうタイミングとは？

車の廃バッテリーは、適切なタイミングで引き取ってもらうようにしましょう。
そのためにも、カーバッテリーが悪化するタイミングを理解しておく必要があります。

そこで、ここからは車の廃バッテリーを引き取ってもらうタイミングについて紹介します。

カーバッテリーの寿命

カーバッテリーの寿命は、平均2〜3年と言われています。
そのため、このタイミングでカーバッテリーを引き取ってもらうことが最適でしょう。

カーバッテリーに寿命が来ると、車のあらゆる性能に支障が出る可能性があります。
例えば、カーバッテリーは運転することでバッテリーが充電されますが、うまく充電されないとバッテリーに寿命が来ている証拠です。

ライトやウィンドウなどの電子機器の動きが悪化

ライトやウィンドウなどの電子機器の動きが悪くなると、カーバッテリーの寿命は近いと考えて良いでしょう。
なぜなら、車の電子機器はバッテリーをもとに動くことがほとんどだからです。

しかし、車の電子機器を多用しても、運転することでバッテリーを補えます。
にも関わらず、ライトやウィンドウなどの動きが鈍くなる原因として、車の過放電が挙げられます。

過放電が起きるとバッテリーが自然に無くなる現象が起こるので、結果としてバッテリーがなくなる原因につながるのです。

車の廃バッテリーを引き取ってもらう方法

ここからは、車の廃バッテリーを引き取ってもらう方法について紹介します。

廃バッテリーの回収業者に引き取ってもらう

車の廃バッテリーを引き取ってもらう時には、カーバッテリーの回収業者に依頼しましょう。
カーバッテリーの回収をおこなっている業者に問い合わせるだけで、簡単に廃バッテリーを回収してもらえます。

また、カーバッテリーは鉛を使用していることから、業者に回収してもらうことで買取という形で現金が手に入ることも。
カーバッテリーを買い取ってもらいたいと考えている方は、業者の公式サイトなどに「古物商許可」を保有しているか確認しておきましょう。

ガソリンスタンドに引き取ってもらう

いらなくなったカーバッテリーは、ガソリンスタンドに回収してもらうことも一手です。
ガソリンスタンドは身近にある存在なので、回収してもらいやすい部分が大きなメリットでしょう。

ガソリンスタンドでカーバッテリーを引き取ってもらう際に、無料で対応してもらえるところもあれば有料で対応しているところもあります。
ガソリンスタンドでカーバッテリーの回収を検討している方は、回収に費用が発生するのかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。

リサイクル業者に引き取ってもらう

リサイクル業者に回収を依頼することで、引き取ってもらえるだけでなくお金に換えられることが期待できます。
カーバッテリーの大体の買取相場は、以下の通りです。

普通自動車：1000円程度
軽自動車：500円程度

上記のような買取相場となっているので、カーバッテリーをお金換えたいという方におすすめの手段です。

自分でバッテリー交換をおこなった時の引き取り先は？

自分で車のバッテリーを交換した場合、引取先は複数の候補が挙げられます。
なお、個人で処分することはできませんので、必ず業者に依頼しましょう。

自分でバッテリー交換をおこなう方法

車のバッテリーを自分で交換する方法は次のとおりです。

1.車のエンジンを停止し、ボンネットを開く
2.バッテリーの端子をマイナス（黒）・プラス（赤）の順で取り外す
3.古いバッテリーを外し、新品を設置する
4.端子をプラス（赤）・マイナス（黒）の順で取り付ける
5.ステーを固定する

バッテリーを交換する際は、端子をマイナス・プラスの順で取り外しましょう。
一方、取り付ける際は順番が逆で、先にプラスから取り付ける必要があります。

新しいバッテリーを取り付けたら、古いバッテリーの処分を業者に依頼しましょう。

廃バッテリーの引き取り先

個人で交換した古いバッテリーは、主に以下の場所で引き取ってもらえます。

・不用品などの回収業者
・カーショップ
・ガソリンスタンド
・ホームセンター

バッテリー回収に対応した業者のほか、カーショップやガソリンスタンドに依頼可能です。
また、ホームセンターによってはバッテリーの回収に対応しています。

廃バッテリーを自分で処分することは違法

もし廃バッテリーを個人で処分した場合、法律違反になってしまいます。
いずれにせよ、廃バッテリーは業者に回収してもらうことが大切です。

廃バッテリーは一般のゴミとは区別されており、有害な物質が多数含まれています。
廃棄物処理法違反になりますので、不法投棄すると懲役や罰金が課せられる場合があります。

費用が気になるかもしれませんが、廃バッテリーの処分費用は決して高くありません。
業者によっては無料で引き取ってくれるため、法律違反にならないよう適切に処分しましょう。

車の廃バッテリーを処分する時の注意点

車の廃バッテリーは自分で処分することができますが、注意点を守らないと大きな事故につながる可能性があります。
そこで、ここからは車の廃バッテリーを処分する時の注意点について紹介します。

火気の取り扱いには十分注意する

自分で車の廃バッテリーを処分する際は、火気の取り扱いには十分注意しましょう。
カーバッテリーは常に微量の水素ガスが発生し続けており、近くに火があると火災につながる可能性があります。

特に、作業を屋外でタバコを吸いながらおこなう方は、いつ火災につながるかわからないので注意しましょう。

自分で廃バッテリーを解体しない

自分で廃バッテリーを処分する際でも、自ら解体作業はおこなわないようにしましょう。
自分で解体作業をおこなってしまうと、バッテリー内にある希硫酸による火傷や失明などにつながる危険性があります。

また、うまく解体作業ができても廃バッテリーは有害ゴミに当たるので、自治体ではゴミの回収はしてくれません。
回収の際には業者を必ず挟むので、解体作業自体は初めから業者に任せることがおすすめです。

廃バッテリーの引き取り・処分に関するよくある質問

ここからは、廃バッテリーの引き取りや処分に関するよくある質問をご紹介します。
廃バッテリーを処分する際に、悩みや疑問が生じた際は参考にしてください。

廃バッテリーを売ることは可能？

個人で廃バッテリーを売ることは困難ですが、廃バッテリーの買取に対応した業者であれば、買取してもらえる可能性があります。
もし処分費用を節約したいのであれば、買取も検討してみるとよいでしょう。

ただし、廃バッテリーの買取価格はさほど高くありません。
車のように高価な品物ではないため、価格にはあまり期待しないほうがよいでしょう。

廃バッテリーを処分する時の注意点は？

廃バッテリーを処分する際は、以下の対応をおこなっておきましょう。

・端子を絶縁テープで巻いておく
・本体を傾けないようにする
・取り扱う際は素手で触らない

バッテリーは危険な物質が使われており、取り扱いを間違えると重大な事故につながります。
処分する際は端子を絶縁テープで巻き、処分までは水平な場所で保管しておきましょう。

また、バッテリー本体を素手で触らないことも大切です。
業者・店舗に持ち運ぶ際は、厚手のゴム手袋などを装着しておきましょう。

廃バッテリーの処分・引き取りを依頼する流れは？

業者に廃バッテリーの処分・引き取りを依頼する一般的な流れは次のとおりです。

1.廃バッテリーを適切な方法・場所で保管する
2.廃バッテリーの処分・引き取りに対応した業者を探す
3.業者に廃バッテリーの処分などを依頼する
4.廃バッテリーを指定された場所に持ち込むか、指定日に取りに来てもらう
5.処分・引き取り費用を支払う

廃バッテリーの一時保管場所を決めたら、処分や引き取りに対応した業者を探しましょう。
候補は多数ありますので、近隣で対応してくれる業者が手軽です。

業者を見つけたら連絡し、廃バッテリーの処分や引き取りを依頼しましょう。
後は業者が指定した場所（店舗など）に持ち込むか、指定された日に取りに来てもらえば完了です。

なお、業者によっては処分費用がかかります。
引き渡した時に代金を支払いましょう。

まとめ

廃バッテリーは、回収業者やガソリンスタンドなどに引き取ってもらうことが可能です。
もし自分でバッテリー交換した際は、業者に引き取ってもらうとよいでしょう。

なお、バッテリーを個人で処分してはいけません。
危険物も含まれていますので、取り扱いにも注意が必要です。