車のバッテリーは自分でも交換可能ですが、作業には細心の注意を要します。
もし自分での交換が難しければ、プロに任せたほうがよいでしょう。

本記事では、下記内容を中心にご紹介します。

・バッテリー交換前に確認しておきたいポイント
・バッテリー交換の具体的な方法・流れ
・バッテリー交換における注意点

バッテリー交換前の確認点や作業の流れ、注意点などを解説します。
また、バッテリーの適正充電時間については、こちらの記事も参考にしてみてください。

車のバッテリーを交換する前に確認しておきたいこと

自分で車のバッテリーを交換する場合、以下の点を確認しておきましょう。
確認を怠ると、トラブルや怪我につながるおそれがあります。

作業に必要な道具があるかチェックする

まずはバッテリー交換に必要な道具が揃っているか確認しましょう。
バッテリーを交換する際は、少なくとも次のグッズが必要です。

・スパナやメガネレンチ
・メモリーバックアップ（バックアップ電源）
・絶縁手袋

バッテリー端子を取り付ける際のスパナはもちろん、メモリーバックアップや絶縁手袋も必要です。
特に素手での作業は危険ですので、必ず絶縁手袋を用意しておきましょう。

なお、メモリーバックアップは車載機器のデータや設定情報を維持するために必要です。
これがないとバッテリーを取り外した際に電源供給が絶たれ、車載機器のデータ・設定が初期化されるおそれがあります。

車種に適合しているか確認する

購入した車種に適合しているかどうかもチェックしましょう。

車のバッテリーは非常に多くの型番がある一方、それぞれ適合車種が異なります。
もし非適合だった場合、バッテリーを取り付けできないか、取り付け後にトラブルが起こる危険があります。

なお、各バッテリーの適合車種はメーカーのサイトやパッケージで確認可能です。
分からない時は、購入店でスタッフに聞いてみるとよいでしょう。

これでわかる！車のバッテリー交換の正しい手順

車のバッテリーは、適切な手順に沿って交換する必要があります。
もし自分での交換が難しそうな場合はプロへ相談しましょう。

バッテリー交換の流れ

車のバッテリーを交換する手順は次のとおりです。

1.車のエンジンを停止する
2.ボンネットを開き、メモリーバックアップを取り付ける
3.バッテリーのマイナス端子（黒）を外す
4.バッテリーのプラス端子（赤）を外す
5.ステーを外し、古いバッテリーを取り除く
6.新しいバッテリーを設置する
7.新しいバッテリーにプラス端子（赤）を取り付ける
8.新しいバッテリーにマイナス端子（黒）を取り付ける
9.ステーを固定し、メモリーバックアップを外す

メモリーバックアップを設置した後は、新しいバッテリーへと交換するのみです。
ただし、端子の順番を間違えないように注意しましょう。

難しそうならプロに相談を

自分でバッテリー交換できない時は、プロへの依頼をおすすめします。
バッテリー交換は、主に下記の店舗・業者で交換してもらうことが可能です。

・ディーラー
・カーショップ
・整備工場
・ガソリンスタンド
・ホームセンター
・バッテリーの専門業者

プロに依頼した場合、作業費用がかかります。
業者によって異なりますので、依頼する前に聞いておきましょう。

車のバッテリー交換時に注意しておきたいこと

バッテリーは自分でも交換できますが、以下の点には注意が必要です。
トラブルや事故にもつながるため、しっかり押さえておきましょう。

端子の順番を間違えないように

先にも少し触れましたが、バッテリーを交換する際は、端子の順番を間違えてはいけません。
もし間違えて端子を取り外す（取り付ける）順番を間違えた場合、ショートする危険があります。

ショートが起きると、車の電気系統が故障する可能性も否定できません。
外す際はマイナスからプラス、付ける場合はプラスからマイナス、と覚えておきましょう。

取り付け不良にも注意

取り付け不良にも注意が必要です。
バッテリーをしっかり取り付けできていなかった場合、本体が破損したり、端子が外れたりするおそれがあります。

また、バッテリーが傾いてしまい、液が漏れ出す可能性もゼロではありません。
新しいバッテリーを設置した後は、必ず取り付け状態をチェックしましょう。

古いバッテリーの処分は自己責任

自分でバッテリーを交換した場合、古いバッテリーは自ら処分する必要があります。

車のバッテリーは有害物質が含まれており、一般的なゴミとして処分することができません。
自治体によってルールが異なるものの、指定された方法で処分する必要があります。

なお、廃バッテリーはカーショップやガソリンスタンドで回収してもらえます。
最寄りのショップやガソリンスタンドに問い合わせてみましょう。

まとめ

新しいバッテリーと道具を揃えれば、車のバッテリーは自分で交換することが可能です。
正しい手順に沿って作業しましょう。

ただし、バッテリー交換の手順を間違えると、事故につながるため注意が必要です。
自分では難しいと感じたら、プロにバッテリー交換を依頼しましょう。