車のバッテリー上がりが起こる原因はさまざまですが、漏電が引き起こす場合もあります。
もしバッテリー上がりの原因に心当たりがない方は、漏電していないかチェックしてみるとよいでしょう。

本記事のポイントは次の3つです。

・漏電がバッテリー上がりを起こす原因になる
・車の漏電を確認する方法
・漏電チェックを業者に依頼した時の費用相場

車の漏電をチェックする方法や、業者に依頼した時の費用相場などを解説します。

漏電も原因の一つ？車がバッテリー上がりを起こす原因

車のバッテリーが上がる主な原因は電装品の使いすぎですが、漏電がきっかけになる場合もあります。

漏電によるバッテリー上がりは発見が難しい一方、放置しても状況が改善されることはありません。
漏電の原因を特定し、修理などをおこなう必要があります。

1日でバッテリーが上がる可能性も

もしバッテリー上がりの原因が漏電にある場合、1日でバッテリーが完全に放電されるケースも珍しくありません。
バッテリーは常に自然放電されていますが、漏電の影響でそのスピードは早まってしまうのです。

しかし、正常なバッテリーであれば、数週間〜1ヶ月程度経たないと完全に放電されません。
もし1日〜数日でバッテリー上がりが起きた時は、漏電を疑ってみるとよいでしょう。

バッテリーの充電・交換だけでは意味がない

もし車が漏電している場合、バッテリーを充電したり、交換したりするだけでは意味がありません。
根本的な原因を解決しない限り、再度バッテリー上がりが起こる可能性があるためです。

車の漏電は個人での修理が難しいため、プロに任せることが重要です。
まずは漏電の有無をチェックし、確認できた際はディーラーや修理業者に相談しましょう。

車の漏電はどのように確認する？

車の漏電は、サーキットテスターを使って確認することが可能です。
暗電流（待機電力）を見れば簡単に分かりますので、サーキットテスターをお持ちの方はチェックしてみましょう。

サーキットテスターとは？

サーキットテスターは、バッテリーや電装品の電圧や抵抗を計測するための機器です。
車の修理・整備工場で使われている機器ですが、カーショップやインターネットの通販でも購入可能です。

サーキットテスターはコンパクトな製品も多く、漏電チェック以外でも活用できます。
特にバッテリーの状態確認に便利ですので、購入してみてはいかがでしょうか。

サーキットテスターで漏電をチェックする方法

サーキットテスターで漏電を確認する場合、暗電流を確認しましょう。
暗電流は以下の手順で確認が可能です。

1.エンジンを停止し、電装品の電源を全部オフにする
2.数十分待ち、Vリードに赤端子を、COMリードに黒端子を挿入する
3.テスターのスイッチを直流電圧にする
4.テスターのリードをバッテリーの各端子に接触させる
5.テスターに表示された電圧をチェックする

もし電圧が50mAh程度かそれ以下であれば、漏電が起こっている可能性はありません。
ただし、車載機器の状態によっては、50mAhを超える場合もあります。

一方100mAhを超えるような時は、漏電が起こっていると考えてよいでしょう。
異常ともいえる数値ですので、速やかな修理をおすすめします。

業者に依頼するのもアリ！車の漏電チェックにかかる費用相場

もしサーキットテスターが手元にないか、今後使う予定がない場合、業者に漏電チェックを依頼するのもよいでしょう。
ただ、費用相場は確立されていないため、業者によって費用が大きく異なる可能性があります。

少しでも費用を抑えたい方は、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

漏電チェックを業者に依頼するメリット

車の漏電確認を業者に依頼するメリットは次のとおりです。

・サーキットテスターを買わずに済む
・専門知識や技術なしに漏電を確認できる
・漏電箇所の修理や部品交換も依頼できる

業者に依頼した場合、サーキットテスターを購入せずに済みます。
購入しても使う予定がないという方は、漏電チェックを業者に相談したほうがよいでしょう。

また、電圧に関する専門知識・技術なども不要です。
もし漏電が確認できた時は、そのまま漏電箇所の修理なども依頼できます。

まとめ

車のバッテリーが上がる原因はさまざまですが、漏電がきっかけになることもあります。
もし数日でバッテリーが上がった時は、サーキットテスターで漏電の有無を確認してみましょう。

費用はかかりますが、業者に依頼するのもおすすめです。
テスターを買いたくない、調べ方が分からないという方は業者に相談しましょう。