夏に車のエンジンがかからない原因は、主に暑さによるオーバーヒートとバッテリー上がりです。
ただ、原因によって対処法が異なりますので、症状から原因をしっかりと見極めましょう。

本記事でご紹介する内容は次の3つです。

・夏に車のエンジンがかからない理由
・バッテリー上がりとオーバーヒートの違い
・エンジンがかからない時の対処法

夏にエンジンがかからない理由や対処法、バッテリー上がりとオーバーヒートの違いを解説します。

エンジンがかからないのが夏に起きやすい理由

夏に車のエンジンがかからない理由は、厳しい暑さに原因があります。
エンジンがかからなくなったら、以下のいずれかのトラブルを疑ってみましょう。

暑さでオーバーヒートするため

特に多いのは、暑さによるエンジンのオーバーヒートです。

車のエンジンは、オイルや冷却水によって随時冷却される構造になっています。
しかし、炎天下では冷却効果が薄れるため、状況次第ではオーバーヒートが起こります。

車のエンジンがオーバーヒートした場合、速やかな対処が必要です。
エンジンの故障を防ぐためにも、安全な場所に車を停めてエンジンを冷やしましょう。

バッテリー上がりのリスクも高まる

車のエンジンがかからない場合、バッテリー上がりが起きている可能性もあります。

バッテリーは極端な暑さに弱く、高温下では通常時よりも性能が低下します。
そのため、気温が35度を超えるような夏場は、バッテリー上がりが起こりやすいのです。

もしエンジンに異常がなく、セルが回らない時は、バッテリー上がりを疑ってみましょう。

見極めよう！バッテリー上がりとオーバーヒートの違い

バッテリー上がりとオーバーヒートは、症状や兆候に大きな違いがあります。
エンジンがかからない原因が分からない時は、症状を一つずつチェックしてみましょう。

バッテリー上がりの兆候・症状

車のバッテリー上がりが発生した（起こりかけている）場合、主に下記の症状や兆候が現れます。

・セルが回らない・回りにくい
・パワーウインドウの開閉が遅い
・アイドリングストップが動かない
・ヘッドライトが暗くなる

特に多いのは、セルが回らない・回りにくい症状です。
また、パワーウインドウの開閉が遅かったり、ヘッドライトが普段より暗くなったりする場合もあります。

オーバーヒートの兆候・症状

一方、以下の症状が見られる時はオーバーヒートを疑ってみましょう。

・エンジンから異臭がする（焦げ臭いなど）
・冷却水の温度が異常に高い
・ボンネットから煙が出ている

車がオーバーヒートした場合、エンジンやボンネットで異臭や煙が発生します。
また、冷却水の温度がHを示すこともあるため、水温計もチェックしてみましょう。

夏場にエンジンがかからない時の対処法

車のエンジンがかからない時は、原因に合わせた対処が必要です。
もし自分で対処できない方は、ロードサービスに相談するのもよいでしょう。

バッテリーを充電する

バッテリー上がりが原因の場合、速やかにバッテリーを充電しましょう。
車のバッテリーは、主にブースターケーブルかジャンプスターターで充電できます。

ブースターケーブルは、他の車から電力を分けてもらうグッズです。
一方のジャンプスターターは、モバイルバッテリーから充電するグッズで、他の車は不要です。

どちらも基本的な使い方に違いはありませんが、ケーブルのつなぎ方には注意しましょう。
つなぎ方を間違えると、バッテリーから出火するおそれがあります。

停車してボンネットを確認する

オーバーヒートが原因の場合、まずは安全な場所に車を停車させましょう。
車を停車させたら、アイドリング状態のままエンジンが冷えるまで待つ必要があります。

ただし、冷却水の残量が少ない時はエンジンを停止しましょう。
そのうえで冷えるまで待ち、冷却水を補充するなどの対処が必要です。

ロードサービスを手配する

自分で対処できない場合はロードサービスを手配しましょう。
現場で車の状態をチェックし、状況に応じて適切に対応してもらえます。

ロードサービスは、バッテリー上がりからオーバーヒートまで、さまざまなトラブルに対応しています。
無料で対応できるケースも多いため、困った時は相談してみましょう。

夏にエンジンがかからないのはさまざまな要因が考えられる！

夏に車のエンジンがかからない時は、オーバーヒートやバッテリー上がりが疑われます。
いずれも暑さが原因で起こるトラブルですが、症状・兆候は大きく異なります。

オーバーヒートやバッテリー上がりが発生した場合、適切に対処することが重要です。
原因が分からない・自分で対応できない時は、ロードサービスなど車のプロに相談しましょう。