車をしばらく運転せずに放置した場合、放電してバッテリー上がりが起きることがあります。
自然放電したバッテリーは劣化が進みますので、早めに充電しましょう。

本記事では、以下の内容を中心に解説します。

・放電すると車のバッテリーは上がる
・放電によってバッテリー上がりが起きた時の対処法
・バッテリー上がり以外で車が動かない原因

放電によってバッテリー上がりが起きる理由や対処法をご紹介します。
また、バッテリー上がり以外の車が動かない原因も解説しますので、合わせてご覧ください。

放電すると車はバッテリー上がりを起こす？

バッテリーが放電した場合、車がバッテリー上がりを起こすケースは少なくありません。
例えば数週間エンジンをかけなかったり、運転しなかったりした時は、バッテリー上がりのリスクが高まります。

バッテリーは自然放電する

車のバッテリーは、エンジンを停止している状態でも自然放電が進みます。
そのため、放置期間が長引くと放電が進み、エンジンが始動できなくなる場合もあるのです。

バッテリーの状態によっては、2週間程度車を使わなかっただけでバッテリーが上がることもあります。
いずれにせよ、長期間車を使えない時はバッテリー上がりに注意しましょう。

放置してもバッテリー上がりは直らない

バッテリー上がりの状態を放置しても、状況は悪化する一方です。
どんどん放電が進みますので、かえって状況が悪化する可能性も否定できません。

もしバッテリーが完全に放電した場合、充電すらできなくなるケースもあります。
場合によってはバッテリー交換が必要ですので、長期間の放置は避けましょう。

放電した車がバッテリー上がりを起こした時の対処法

放電した車がバッテリー上がりを起こしたら、すぐにバッテリーを充電する必要があります。
もし自分でバッテリーを充電できない時は、プロに頼るのもよいでしょう。

ブースターケーブルかジャンプスターターで充電する

自分でバッテリー上がりを直したい場合、ブースターケーブルかジャンプスターターを使いましょう。

ブースターケーブルは、他の車から電力を分けてもらってバッテリーを充電するグッズです。
他の車に救援を求められる場合はブースターケーブルを使いましょう。

一方のジャンプスターターは、モバイル型のバッテリーから充電できるグッズです。
他の車の救援は不要で、スピーディにバッテリーを充電できます。

なお、いずれもカーショップやホームセンターなどで購入可能です。

バッテリーのプロに相談する

自力で対処できない時は、バッテリーのプロに相談しましょう。
バッテリーの修理に対応した業者に相談すれば、現場まで直接駆けつけてくれます。

ただし、作業費や出張費などがかかるので注意しましょう。
費用は業者によって変わるため、相見積もりを取るのもおすすめです。

動かない原因はほかにも？車が動かない原因

車が動かない原因は、バッテリー上がり以外にも多数あります。
バッテリーに異常が見られない時は、以下の原因を疑ってみましょう。

ガソリンなどの燃料切れ

まず挙げられる原因は燃料切れです。
ガソリンなどの燃料が切れた場合、車のエンジンを始動できなくなります。

車の燃費は、季節や走行時の状況などによって大きく変動します。
ガソリンなどの燃料が足りているか、メーターをチェックしてみましょう。

ハンドルロック・ギアの位置の問題

ハンドルロックやギアの位置の問題でエンジンがかからなくなる場合もあります。

販売されている車の多くは、ハンドルロックが入っているとエンジンが始動しません。
ハンドルロックがかかったままの場合、一度解除してみましょう。

オートマ車の場合、ギアがパーキング（P）に入っていないと車は動きません。
ギアの位置が間違っていないかチェックしてみましょう。

セルモーターや電装系の問題

セルが一切反応しない時は、セルモーターやオルタネーターなど電装系の不具合が疑われます。
故障している可能性もありますので、ディーラーや修理業者に点検してもらいましょう。

一方、メインヒューズが断線している可能性もあります。
この場合、ヒューズを交換すれば直りますので、ヒューズの状態を確認してみましょう。

車のバッテリーは放電するとキケン！

車のバッテリーは自然に放電するため、状況次第ではバッテリーが上がることがあります。
ただ、放置するとバッテリーの劣化が進みますので、早めに充電しましょう。

なお、バッテリー以外が原因で車が動かなくなることもあります。
燃料やハンドルロック、ギアの位置などを調べてみましょう。