車のバッテリー液が不足すると、バッテリーの劣化の原因となります。
この記事では、バッテリー液の役割から簡単な確認方法や補充方法まで、わかりやすく解説します。

この記事を読んで、バッテリー液の不足を防ぎましょう。

車のバッテリー液の役割とは？

自動車を安全かつ快適に動かすためには、エンジンの始動から電装品の動作まで、さまざまなシステムが正常に機能する必要があります。
このシステムの心臓部とも言えるのが、車のバッテリーです。

ここでは、バッテリーを機能させるために欠かせないバッテリー液の役割を紹介します。

バッテリー液の役割

バッテリー液の役割は、バッテリー内部での電気化学反応を促進することです。
バッテリー液は希硫酸と精製水の混合液であり、この液体が正極と負極の間でイオンを運び、電流を生成します。

バッテリー液は、車をスタートさせたり、ライトやオーディオなどの電装品に電力を供給したりする基盤となっているのです。

バッテリー液が減少する理由

バッテリー液は、時間が経つと減少してしまうことがあります。
充電と放電の過程で水分が水素と酸素に分解され、蒸発してしまうからです。

さらに、バッテリー自体の老朽化や設置ミスによる液漏れも、バッテリー液減少の原因となります。

誰でもできる！車のバッテリー液確認方法

車のバッテリー管理において、液面の確認はとても大切です。
ここでは色付き電槽と白色電槽、それぞれのバッテリー液確認方法をわかりやすく解説します。

また、作業時の安全対策についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

色付き電槽の確認方法

色付き電槽を持つバッテリーでは、透明な窓から液面を確認することができます。
この窓は通常、バッテリーの側面に設けられており、UPPERとLOWERのマークが液面の目安を示しています。

液面がこれらの間にあれば問題ありませんが、LOWERより下になっている場合は、補充が必要です。

白色電槽の確認方法

白色電槽を持つバッテリーでは、液面の確認が難しくなります。
こちらでは、バッテリー上部にあるキャップを開け、直接中を覗き込む必要があります。

液面は極板を覆っている必要があるため、極板が露出している場合は補充が必要です。
作業する際は、必ずエンジンを停止させ、車が冷えてから行ってください。

液面点検の際の安全対策

バッテリー液の点検や補充作業は、安全対策を怠るととても危険です。
作業を行う前には必ず保護メガネと耐酸性の手袋を装着し、長袖の衣類を着用してください。

万が一液が皮膚に付着した場合は、すぐに大量の水で洗い流し、医師の診察を受けるようにしてください。

車のバッテリー液を補充する方法とは？

バッテリー液の減少は、車の性能に直結する問題です。
ですが、正しい知識と準備があれば、自分で簡単に補充することが可能です。

補充に必要な道具と事前準備

バッテリー液を補充する前に、まずは以下の道具を準備しましょう。

1,精製水または指定されたバッテリー液
2,保護眼鏡とゴム製の手袋
3,プラスチック製の注ぎ口やスポイト
4,ラグクロスまたはペーパータオル
5,フラットヘッドのドライバー

作業を始める前に、必ず保護メガネとゴム製手袋を着用してください。
また、バッテリー液は腐食性があるため、車内や服に付着しないように注意が必要です。

補充する際の手順

まず、フラットヘッドのドライバーを使って、バッテリーのキャップを慎重に開けます。
キャップを開けたら、最高マークを超えないように注意しながら、ゆっくりとバッテリー液を補充してください。

補充したら、キャップをしっかりと閉めます。
この時、キャップが正しく閉まっていることを確認してください。

バッテリー液の補充は、車のエンジンが冷えた状態で行ってください。
また、バッテリー液は非常に危険な化学物質ですので、取り扱いには最大限の注意を払ってください。

まとめ

この記事で紹介したことを参考にして、車のバッテリーを交換しましょう。
また、必ず保護メガネやゴム製手袋を着用して、バッテリー液の交換を行いましょう。

自力で交換できない場合には、専門の業者に依頼してください。