トラックのバッテリー上がりの原因は、自然放電やバッテリーの寿命など多岐にわたります。いずれにせよ、バッテリー上がりが起きた際は放置せず、速やかに対応する必要があります。本記事で解説する内容です。

・トラックのバッテリー上がりの原因
・トラックのバッテリー上がり発生時の対処法
・トラックのバッテリーに関するよくある質問

トラックのバッテリー上がりの原因や対処法をご紹介します。また、バッテリー上がりに関するよくある質問もまとめましたので、合わせてご覧ください。

トラックがバッテリー上がりを起こす原因とは？

トラックのバッテリー上がりの原因は、セルモーターから自然放電まで多岐にわたります。原因を特定するために、一つずつチェックしてみましょう。

セルが正常に稼働していない

トラックのエンジンがかからない時は、まずセルモーターの状態を確認してみましょう。エンジン始動時にキュルキュルという音がしない場合、バッテリーが上がっている可能性があります。

セルモーターはエンジン始動に関わる部品ですが、バッテリーの電力を大量に消費します。そのため、エンジンがかからない時はバッテリーの電圧をチェックしてみましょう。

警告灯が点灯している

警告灯の状態も確認してみましょう。もし警告灯が点灯している場合、すぐプロへ点検してもらうことをおすすめします。

トラックの警告灯は、バッテリー上がり発生時に点灯する場合もあります。しかし、バッテリーに何らかの異常が生じている可能性もあるため、速やかな点検が必要です。

バッテリーの寿命がきている

バッテリー上がりの原因として、バッテリー本体の寿命も挙げられます。もし何年も使用している方は、新品への交換も検討してみましょう。

トラックのバッテリー寿命の目安は2〜3年です。使用環境にもよりますが、3年も経つと相当に劣化が進みます。古いバッテリーは容量が減り、バッテリー上がりが起こりやすいので注意しましょう。

長時間放置していた

トラックをしばらく運転しなかった場合もバッテリー上がりが起こります。

バッテリーは自然放電されるため、長期間運転しないと電力が減っていきます。そして時間とともに放電が進み、エンジンがかからなくなるので注意が必要です。

なお、バッテリーは完全放電されると急速に劣化が進みます。できるだけこまめに運転し、バッテリーを充電することが大切です。

トラックがバッテリー上がりが起こった際の対処法

トラックのバッテリー上がりが起きた時は、速やかな対応が必要です。以下の方法で対処しましょう。

ブースターケーブルを利用する

救援車を手配できる時は、ブースターケーブルで充電しましょう。

ブースターケーブルは、他の車と接続することで充電できるグッズです。赤黒のケーブルがセットになっており、故障車・救援車のバッテリー同士を繋ぎます。

ブースターケーブルを利用すれば、10分程度でバッテリーが回復します。ただし、トラックと救援車のバッテリー電圧を合わせなければ、充電できない場合があります。

ジャンプスタートを活用する

救援車を呼べない場合、ジャンプスターターを使うのもよいでしょう。

ジャンプスターターは持ち運びできる小型バッテリーで、ブースターケーブルと使い方は同じです。小型のバッテリーから車のバッテリーへ給電できるため、救援車は必要ありません。

ただし、ジャンプスターターのバッテリー自体を充電する必要があります。そのままでは使えないので気を付けましょう。

ロードサービスを利用する

充電グッズを用意できない時は、ロードサービスを利用するとよいでしょう。ロードサービスは現場まで来てくれるため、自分で対処する必要がありません。

ロードサービスはJAFなど会員制のほか、クレジットカードや自動車保険付帯のサービスもあります。ほとんどの場合は無料ですので、一度相談してみましょう。

バッテリーを交換する

数年間同じバッテリーを使っている場合、新品へ交換してみましょう。バッテリー上がりから復旧できるほか、以後のバッテリー上がりのリスクも低減されます。

なお、トラックのバッテリーの交換費用は本体価格によりけりです。費用を抑えたい方は、複数のお店で見積もりを取りましょう。

トラックのバッテリー上がりに関連するよくある質問

以下では、トラックのバッテリー上がりに関する質問・回答をご紹介します。

軽トラックのバッテリー上がりも同じ対応をすべきなのか？

軽トラックのバッテリー上がりについても、通常のトラックと同じ対応をおこないましょう。ブースターケーブルやジャンプスターターを使えば、速やかにバッテリー上がりから復旧できます。

また、ロードサービスや専門業者に依頼するのもおすすめです。状況を説明して来てもらいましょう。

バッテリー上がりを未然に防ぐ予防策は？

バッテリー上がりを予防するポイントは以下の4つです。

・定期的に長時間（30分以上）運転する
・エアコンや電装品を使いすぎない
・停車時はライト・室内灯の消灯を確認する
・定期的にバッテリーを交換する

バッテリーは運転時に充電されるため、定期的に運転することが大切です。また、電装品の使いすぎには注意し、定期的なバッテリー交換もおこないましょう。

バッテリー上がりを専門の業者へ依頼した時の費用相場とは？

専門業者へ依頼した場合、およそ5千円〜2万円ほど費用がかかります。夜間・早朝や高速道路など、特定の条件下では費用が高くなります。

なお、専門業者に依頼する際は必ず総費用を聞きましょう。高額料金を請求する悪質業者もありますので、追加費用の有無も確認をおすすめします。

トラックのバッテリー上がりは未然に防ごう！

トラックのバッテリー上がりが起きる原因はさまざまです。ただ、バッテリー上がりは放置しても改善されませんので、速やかな対応が求められます。

バッテリー上がりから復旧する手段は、ブースターケーブルやバッテリー交換などがあります。自分で対処できない時は、ロードサービスに相談するのもよいでしょう。