庭に枕木がある場合は、シロアリの対策が必要となります。
しかし、具体的にどのように対策したらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、枕木にシロアリが発生する原因とその対策方法、さらに効果的な予防策について詳しく解説します。
この記事を最後まで読んで、枕木にシロアリを寄せ付けないようにしましょう。

枕木にシロアリが発生する原因とは

枕木は、ガーデニングでよく使われる素材ですが、その特性がシロアリを引き寄せる原因となることがあります。
ここでは、シロアリが発生しやすい環境などについて解説します。

湿度の高い場所だから

枕木は主に木材から作られており、その自然な素材が湿気を保持しやすいです。
シロアリは湿度が高く、栄養豊富な環境を好むため、枕木を理想的な生息地として選びます。

湿気が多いと発生するのがカビです。
カビは枕木を腐敗させてしまう原因となるため、柔らかい木材を好物とするシロアリにとってエサが無限にある状態となるわけです。

日が当たらない場所だから

シロアリは日光に弱いため、基本的には地中や床下などの日の当たらない場所で生活しています。
日が当たらない場所が多くなると、シロアリが生活しやすくなってしまいます。

このような環境に枕木を置いていると、シロアリが発生しやすくなるでしょう。

枕木のシロアリ対策はどうやっておこなう？

シロアリの被害から庭を守るためには、枕木に対する適切な対策が必要です。
特に、材質の選択と定期的な点検は、効果的な対策になります。

ここでは、枕木の材質を変える利点と、こまめな点検の重要性について解説します。

枕木の材質を変える

従来の木製の枕木は、シロアリにとって魅力的な餌です。
そのため、シロアリの発生を減らすためには、木製以外の材質を選ぶことが必要です。

プラスチックやコンクリート、金属製など、様々な代替材料で作られた枕木があります。
これらの材質は、シロアリが好む木材と異なり、耐久性が高く腐敗や害虫の被害を受けにくいです。

その結果、長期にわたってシロアリの被害を防ぐことができます。

こまめに点検

枕木の状態を定期的にチェックすることは、シロアリ被害を未然に防ぐために必要になってきます。
特に梅雨時や雨が多い季節後には、枕木の湿度や状態に注意を払う必要があります。

点検時には、枕木のひび割れや腐敗の兆候、そしてシロアリの存在を確認しましょう。
初期段階で異常を発見できれば、必要な対策を速やかにとることができ、大きな被害につながる前に問題を解決することができます。

枕木にシロアリを寄せ付けない予防策とは

シロアリから庭を守るためには、現在の被害に対処するだけでなく、将来的な被害を防ぐ予防策も必要です。
ここでは、シロアリを効果的に防ぐための二つの方法、バリア工法とベイト工法について詳しく紹介します。

バリア工法

バリア工法は、シロアリの侵入を物理的に阻止する方法です。
この方法では、建物の周囲や庭に化学薬品を用いたバリアを形成します。

特に、枕木が設置されている庭では、土壌処理剤を使用して地中にバリアを作ることが一般的です。
この薬剤はシロアリにとって有害で、これを越えることができないため、枕木や家屋への侵入を効果的に防ぎます。

処理剤の選定には専門の知識が必要であり、通常は専門業者による施工が必要です。
バリア工法は、数年間効果が持続するため、定期的な再処理が必要になることもあります。

ベイト工法

ベイト工法は、シロアリの行動を利用した駆除方法です。
この方法では、有毒な餌を土壌に設置し、シロアリがこれを食べて巣に持ち帰ることで、巣全体を駆除することが可能です。

ベイトはシロアリが好む物質で作られており、シロアリはこの餌を他の個体と共有する習性があるため、効果的に巣全体に影響を与えることができます。
ベイト工法は特に広範囲にわたる被害が多い場合や、環境への影響を最小限に抑えたい場合に適しています。

ただし、この方法も定期的なベイトの交換が必要です。

まとめ

シロアリ対策は、枕木を使用する庭にとって必要不可欠です。
定期的な点検や枕木の材質を選び直したり、バリア工法やベイト工法を活用することで、シロアリの被害を効果的に防げます。

この記事で紹介したことを参考にして、庭をシロアリから守りましょう。