庭木に蜂の巣ができると、普段の生活や庭の手入れ中に刺される危険が生じます。特にアシナガバチやスズメバチが巣を作ると、子どもやペットへの被害リスクも高まります。本記事では、庭木に蜂の巣ができる原因と対策、安全な撤去手順、そして蜂の巣が再びできないための予防策について解説します。
庭木に蜂の巣ができる原因と好まれる条件
1. 蜂が庭木を選ぶ理由
- 日当たりや風通しの良さ:蜂は温度が適度に安定し、湿度が低めの場所を好みます。
- 人があまり近寄らない場所:枝葉が茂る庭木は外敵から隠れやすいため、巣作りに最適です。
- 高さや構造:木の枝や幹は、蜂にとって安全な足場となり、巣を固定するのに便利な場所です。
2. 庭木に巣を作りやすい蜂の種類
- アシナガバチ:細長い巣を枝や幹にぶら下げるように作ります。比較的おとなしいですが、巣を刺激すると攻撃します。
- スズメバチ:球状の大きな巣を作り、攻撃性が高いです。秋に向けて巣が急成長し、危険度が増します。
- ミツバチ:木の隙間や茂みに巣を作り、基本的にはおとなしいですが、巣を守るときは刺される可能性があります。
庭木の蜂の巣を発見したときの安全な対処法
1. まずは巣に近づかない
- 距離を取る:蜂は巣を守るため、近づくと攻撃的になります。2~3m以上離れ、安全を確保しましょう。
- 刺激しない:音や振動で蜂が興奮するため、大声を出したり、木を揺らさないようにしましょう。
2. 小さな巣の自力撤去手順
- 適切な作業時間:蜂の活動が落ち着く早朝または夕方に行います。
- 必要な道具:
- 長袖・長ズボンの防護服や厚手の手袋
- 市販の蜂用殺虫スプレー
- 脚立や長い棒
- ビニール袋
撤去の手順
- 蜂用スプレーを巣に向けて噴射し、蜂の活動を停止させます。
- 蜂が完全に動かなくなったら、棒などを使って巣を取り除きます。
- 巣をビニール袋に入れ、密閉して処分します。
- 巣のあった場所を拭き、蜂のフェロモンを除去します。
3. 大きな巣は業者に依頼する
- スズメバチの巣や、大型で活発な巣は自力での撤去は避けましょう。専門の蜂駆除業者は適切な機材と防護服を使用し、安全に対応してくれます。
- 業者の費用は1万円~5万円程度が相場です。事前に見積もりを取り、再発防止策の有無も確認しましょう。
庭木に蜂の巣を作らせないための5つの予防策
1. 庭木の剪定をこまめに行う
- 枝や葉が密集していると、蜂にとって隠れやすい環境になります。定期的に剪定することで、巣を作られにくくしましょう。
- 特に春から夏にかけての剪定が効果的です。
2. 防虫ネットやカバーを活用する
- 庭木周辺や物置に防虫ネットを設置し、蜂が寄りつくのを防ぎます。
3. 忌避スプレーの使用
- 蜂忌避スプレーを定期的に散布することで、巣作りを未然に防ぐことが可能です。特に巣ができやすい軒下や植木周りに使用しましょう。
4. ゴミや果物を放置しない
- 蜂は食べ物に引き寄せられるため、庭に果物の残骸やゴミを放置しないようにしましょう。
5. 定期的な点検を行う
- 春から夏にかけて、庭木や周辺環境を点検し、小さな巣の段階で発見できれば、安全に撤去しやすくなります。
万が一、蜂に刺されたときの応急処置
1. 刺された直後の対処法
- 流水で傷口を洗う:毒を洗い流し、感染を防ぎます。
- 氷で冷やす:患部を冷やして腫れと痛みを抑えましょう。
2. アナフィラキシーショックに注意
- 刺された後にじんましんや呼吸困難が現れた場合は、すぐに救急車を呼び、医師の診断を受けましょう。
まとめ
庭木にできた蜂の巣は、放置すると危険が増します。小さな巣であれば早めに自力で取り除くことも可能ですが、大きな巣やスズメバチの巣は無理をせず専門業者に依頼しましょう。日頃から剪定や点検を行い、巣を作られにくい環境を整えることが重要です。蜂に刺された際の対処法も覚えておき、安全な生活環境を守りましょう。