実は、私たち日本人にとって身近な昆虫である、アシナガバチ。
基本的におとなしく、攻撃性も高くないためハチ自体や巣に近づかない限り刺されることはありませんが、おとなしい反面、毒針を持っており、その毒は強力です。

本記事では、アシナガバチの特徴をもとに、見極め方や正しい対処法をまとめました。

ポイントは以下の通りです。

・そもそもアシナガバチはどのような特徴を持っている？
・アシナガバチの巣の特徴とは？
・アシナガバチが巣を作ろうとしている時の正しい対処法

万が一刺されると、スズメバチと同じくアナフィラキシーを引き起こす場合もあります。
正しい対処をし、対策をしましょう。

そもそもアシナガバチはどのような特徴を持っている？

蜂によって対処方法が異なるため、まずは目の前にいる蜂がアシナガバチか判断することが重要です。

アシナガバチの外見

アシナガバチの体色は一般的に黒や茶色で、後ろ脚が非常に長いのが特徴です。
アシナガバチのように足が極端に長い種類はほとんどいないため、足が長ければ、まずアシナガバチで間違いないでしょう。

アシナガバチの生息環境

アシナガバチは、庭園や田畑、山地など、様々な環境で生息する、非常に身近なハチです。
穏やかな気候を好み、花の蜜を摂取することでエネルギーを得ているため、花が豊富に咲いている場所は気をつけましょう。

アシナガバチの生体

アシナガバチは単体ではなく、群れで活動します。
そのため、姿を見せるのは1匹だとしても迂闊に攻撃してはいけません。

近くや巣の中に何十匹も生息していると考えましょう。

攻撃性

一般的にアシナガバチは穏やかであり、人間に対して攻撃的になることは少ないです。
ただし、自分や巣を守るために攻撃的になることもあるため、巣に近づく際は注意が必要です。

アシナガバチの巣の特徴とは？

アシナガバチの巣は、独特な外観のため比較的区別がしやすいと言えます。
以下に、アシナガバチの巣の主な特徴を紹介します。

巣の位置

アシナガバチは一般的に地中や樹木の中に巣を作ります。
地中に作る場合は、土を穴に積み上げて巣を構築し、樹木に巣を作る場合は、樹皮や小枝を組み合わせて巣を形成するのです。

これにより、彼らは巣を外部から見えにくくし、保護された環境を作り上げているのです。

巣の素材

アシナガバチは、木の樹皮や土、唾液などを組み合わせて巣を構築します。
これらの素材を用いることで、巣は強固で耐久性をもち、外部からの影響を受けにくくなるためです。

巣の形状

一般的に球状または円筒形をしているものが多く、直径は数センチから十数センチほど。
外部から見ると、灰色や褐色の色合いのものが多いです。

アシナガバチが巣を作ろうとしている時の正しい対処法

アシナガバチが巣を作ろうとしている状況に遭遇した場合、やめさせようと無闇に攻撃することは非常に危険です。
正しい対処法をいくつかご紹介します。

専門家に相談

素人が駆除を行った結果、生き残ったハチが時間をおいてに復讐にくることはすくなくありません。
そのため、巣を作っている場所が家など生活空間に近い場合、専門の害虫駆除業者や地元の保健所に相談するようにしましょう。

夜間や気温が低い時に対処

アシナガバチは昼行性であるため、夜間や気温が低い時に巣に対処すると、彼らの活動が低下しているため安全です。
冷静かつ慎重に作業を進めましょう。

防護具の着用

自身で対処する場合は、必ず防護具（手袋、帽子、長袖・長ズボン、ゴーグルなど）を着用して作業してください。
これにより、刺されるリスクを最小限に抑えることができます。

巣を直接触らない

アシナガバチの巣には触らないようにしましょう。
彼らは自分たちの巣を守るために攻撃的になることがあり、直接巣に触ることは危険です。

巣に対処する際は、遠くから行い、巣を直接触らないように心がけましょう。

殺虫剤の適切な使用

殺虫剤を使用する場合は、ラベルや取り扱い説明に書かれた指示に従い使用してください。
また、風がある場所では効果的に噴射することができず、ハチを怒らせてしまうことも。

必ず風のない環境で使用してください。

まとめ

アシナガバチは身近な存在ですが、私たちにとって脅威とも言えます。
見つけた際は、基本的には不用意に近づかずに、専門家に相談することをお勧めします。