近年、蜂の巣駆除を依頼した際に高額請求を受ける被害が急増しています。
中には、数十万円もの請求をされたケースも報告されています。

本記事では、高額請求を行うぼったくり業者の手口や被害を防ぐための対策を紹介します。

蜂の巣駆除の高額請求に寄せられたトラブル例

家屋や近くに住み着いた蜂の巣の駆除を業者に依頼することがあります。
その際は、不当な高額請求を受けないように気をつけなければなりません。

「蜂の巣の駆除」は一般的にあまり体験することではないでしょう。
そのため、人々の無知につけこんで、高額請求をしてくる業者もあるようです。

トラブル例はいろいろとありますが、ここではよくある二つの例を挙げましょう。

蜂の巣が複数あると言って高額請求

もっとも多い不当な高額請求例が、「蜂の巣が複数ある」と業者が言うことです。
施工前の相談のときに相談していた数よりもずっと蜂の巣が多く、思わぬ手間がかかってしまったと、一般的な費用相場の3倍以上もの額をふっかけてくることもあります。

内訳を聞けば、「駆除に使用した薬液の量と、手間賃」と答えることがあるようです。
このようなことを言われると、蜂の巣の駆除に一体どれくらいの薬液がかかり、手間賃がどのように設定されているのかもわからない素人にはどうしようもありません。

緊急作業料金を請求する

「格安」を売りにしている業者によくある高額請求例です。
即日対応を通常サービスに入れておらず、相談した当日に施工した場合、あらかじめ言っていた額をはるかに上回る額を請求してきます。

通常の料金を確認すると共に、当日作業によって料金が変わることがないか確認しなければなりません。

蜂の巣駆除業者へ依頼する際に高額請求を受けない選定ポイントとは

駆除業者の悪質なところは、相手の弱みや無知につけこんでくるところです。
蜂の被害に遭っている人としては一刻も早く駆除したい気持ちが先行して、「格安ですぐに駆けつけますよ」と謡っている業者は救いのように見えるでしょう。

そうして依頼しようとすると駆除費用の相場を知らない相手に高額な見積もりを出し、力で押して契約させて施工後、さらに何かと名目をつけてプラスの費用と取ろうとします。
害虫駆除の大手であればそのようなことは通常ないでしょうが、「格安」や「迅速作業」を全面に押し出す個人規模の駆除業者は少し怪しいかもしれません。

もちろんそのすべてが悪質店ではありませんが、一度冷静に話を聞いてから考えましょう。

悪質な駆除業者を避けるためのポイント

・細かい内訳を書かずに「格安」だけを強調している
・不安さにつけこんで言葉巧みに契約へと誘導しようとする
・蜂の巣を確認したその場で数などに触れず口頭で曖昧に費用を伝える
・ネットなどの情報で見ていたこととはまったく言うことが違う
・依頼したのとはまったく別の業者がくる

万が一高額請求をされた時の対処法

架空と思われる名目をつけられて高額請求を受けて、支払いをしてしまった後では、実は取り戻すのが非常に難しくなります。
弁護士をつけて調整しようとしても、弁護士に支払うお金の費用倒れとなるでしょう。

悪質な業者に接近され、高額請求を受けた場合は、落ち着いて対処しなければなりません。

高額請求を見極めて遠ざける

もし悪質な蜂の巣駆除業者にかかわってしまったときには、次のように遠ざけましょう。

・そもそも見積もりの時点で受け付けないと伝え帰らせる
・一切支払う意思がないと伝え、相手の態度が不穏ならばすぐに警察に連絡する
・行政の相談窓口に電話する

何よりも重要なのは、怪しいことがあれば決してお金を支払わないことです。
仮に駆除を頼んでしまった後で、「助けてもらった」という気持ちがあっても、明らかな高額請求にはその場で応じる必要はありません。

また仮に料金を支払ってしまった後でも、契約書や領収書を残しておけば。特定商取引法の訪問販売の「クーリング・オフ」によってお金を取り戻すことが可能です。
クーリング・オフとは簡単に言えば大きな額の買い物をしたときに、そこに不当性があったり、後から気が変わったときにお金を取り戻すことができる制度です。

蜂の巣の脅威は大きなものかもしれませんが、大事なお金を守るためにも、駆除業者の選定と高額請求に遭ったときの対応は落ち着いて行いましょう。

蜂の巣駆除に対応する業者は高額請求に注意しよう！

蜂の巣駆除は業者へ依頼することで、安全に駆除が可能です。
しかし、それを利用して高額な請求をおこなう業者もいるので、依頼する前は注意深く相談しましょう。