家の軒先やベランダに、蜂の巣を見つけた…！
しかも、まだ作りかけで、蜂の姿が見えない…

こんな状況になったら、どうすれば良いのか迷いますよね。
放置すると危険なのは分かっているけど、自分で駆除するのは怖い…

そこで本記事では、蜂の巣の作りかけで蜂がいない場合の対処法について詳しく解説します。
駆除するべきかどうかの判断基準から安全な駆除方法まで、分かりやすく説明しますのでぜひ参考にしてみてください。

蜂がいない時に蜂の巣を駆除するのがベストなのか？

ぶんぶんと飛んでいた蜂が、突然いなくなることがあります。
時期が冬であればすでに働き蜂が死んで、女王蜂だけが巣の中に篭城しているものと思われます。

この場合には単純に駆除してしまえばいいでしょう。
女王蜂が死んでしまえば基本的に同じような群れが発生することはありません。

蜂は春夏秋と繁殖のための行動を取り、女王蜂だけを残して冬に全滅するので、冬に蜂を見つけたときにはこのやり方でOKです。

しかしつい先日まで蜂が飛んでいたのに、パタリとその姿が消えることもあります。
そのときには、何が起こっているのでしょうか？

作り始めの巣は突然空になる

蜂は気がついたときには大量に数を増やしていますが、当然最初から1000匹2000匹もいるわけではなく、少数から繁殖していきます。
その少数しかいないときには、巣が空になるタイミングがあります。

作り始めの巣を見つけたときには、そこに蜂の発生源があると考えて、根こそぎ叩くために壊してしまってもいいでしょう。
しかし一見空に見えても中に多少の数が残っていることももちろんあるので、軽率な駆除は推奨できません。

自分でできる！作りかけの蜂の巣を駆除する方法

作り始めの蜂の巣または作りかけの蜂の巣を駆除するには、慎重な作業が求められます。
中に隠れている蜂が逆襲してくることもあるので、手にとって握り潰すなどするのは危険すぎます。

確かに初期の蜂の巣は駆除しやすいですが、きちんと手順を踏んで安全に、そして確実に駆除しましょう。

初期の蜂の巣の駆除方法

まず蜂が飛び掛ってきたときのことを考え、長袖長ズボンで目や顔が隠れるゴーグルをつけ、もちろんグローブを装着して作業しましょう。
以下が、個人の手による作りかけの蜂の巣の駆除方法です。

・巣の位置を確かめる
・蜂の巣の近づきすぎず（1m～2m距離をとる）、巣に殺虫剤を3分ほど吹き付ける
・蜂がボロボロと落ちてくるか、まったく気配がなくなったら巣を取り除く
・巣をゴミ袋に入れて、さらに中に殺虫剤を噴射して徹底駆除する
・巣のあった場所にも駆除スプレーを吹き付けておく

以上が個人の手で行う蜂の巣の駆除方法です。
最後の最後に、忌避の意味でも、巣があった場所に駆除スプレーを吹くのを忘れないようにしましょう。

再発を防ぐ！蜂の巣を作らせない予防策

作りかけの蜂の巣を駆除したからといって、蜂の再発を防げるわけではありません。
来年同じ時期になって再発生することもあれば、同じ季節の中でもう一度蜂が巣を作り始めることもあります。

蜂が巣を作るのは、要するにそこに自分たちが住みやすい条件が整っているからです。
つまり蜂にとって快適で住みやすい環境を一度見直さなければ、何度でも蜂が訪れる可能性があります。

駆除剤と忌避材を吹き付けておく

蜂が好む古くなった建材や庭の木などにはできれば何か抜本的な処置を施したいところですが、ひとまず駆除剤による措置で蜂を寄り付けない方法もあります。
蜂の駆除剤は多くは忌避成分も含んでおり、一定期間は次の蜂を寄せつけません。

しかし「一定期間」とはあくまで一定期間であり、永続的に蜂を寄せ付けないわけではないので注意しましょう。
次の季節も、あるいは来年も蜂を寄せ付けないためには、専用の忌避剤を使います。

スプレータイプの忌避剤をこまめに吹き付けておけば、蜂の巣作りを予防できます。
特に蜂の活動が盛んになる春と夏の前にはスプレーをし忘れないようにしてください。

蜂やその他の害虫が嫌がる木酸液を使うのもひとつの手です。
天然由来の成分で子どもやペットにも大きな害はないので、安心して使用できます。

まとめ

作りかけの蜂の巣は、駆除できるなら駆除する方が賢明です。
しかし、蜂が巣に帰ってくるタイミングで駆除をしてしまうと襲われる可能性があるので、タイミングを見計らっておこなうようにしましょう。