蜂の巣駆除は危険を伴うため、リスクを最小限に抑えるためには、適切なタイミングで作業することが重要です。
この記事では、蜂の巣駆除にベストな時間帯や、巣を作らせない予防策についても紹介します。

蜂の巣駆除がベストな時間帯とは？

自分で蜂の巣を駆除するならベストな時間帯は日没後です。
暗くなると蜂の活動も収まるので、効果的かつ安全に巣を駆除しやすくなります。

日没後がベストとされる理由を詳しく見ていきましょう。

巣の外に蜂がいない

働きバチは昼間は何十回も何百回も外と巣を行き来するため、昼間に駆除を試みると、帰ってくる蜂に攻撃される危険性が高まります。
巣内の蜂を駆除しても、外から帰ってくる蜂が再び巣に戻る可能性があり、完全に駆除するのが難しいです。

蜂の活動が弱まる

蜂は主に日中に活動するため、日が沈むと巣に帰って休息するため、夜間は全体的に活動が落ち着くのが特徴です。
そのため、日没後であれば蜂が活発に動いている時間帯を避けて巣を駆除できます。

蜂は暗闇に弱い

日本の家屋に巣を作るスズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどは日中に活動します。
暗闇に弱い傾向があるため、日没後にはほとんどの場合、飛び出すことはありません。

そのため、暗闇の中で静かに巣に近づいても気付かれにくいです。
巣を駆除するには、ある程度巣に近づく必要があるため、辺りが暗くなる時間帯の駆除がベストとされています。

ただし、懐中電灯などの光を巣を照射すると、光に向かって蜂が飛んでくることがあるため、注意が必要です。

蜂の巣を作らせない予防策とは？

蜂の発生を防ぐには、蜂に巣を作らせないことが重要です。
4月〜6月は蜂が巣作りをはじめる時期なので、蜂に巣を作らせない予防策も試してみましょう。

蜂が嫌う薬剤を使用する

巣が作られやすい場所に、殺虫剤や木酢液をまいておくことで、蜂の接近を防ぎます。
スプレーを使う場合は、十分な量をかけて、効果が持続するようにしましょう。

庭で植物を育てている方や、殺虫スプレーの使用に抵抗がある方は木酢液がおすすめです。
木酢液は特有の焦げ臭い臭いがあり、これが蜂を嫌がらせます。

ペットボトルに木酢液を入れてつるすことで、巣ができやすい場所に効果的に設置できます。
雨が降った後は、ペットボトルに雨水が入ってしまうため、新しい木酢液を設置するのがおすすめです。

女王蜂を捕まえる

女王蜂を捕まえることで、巣が作られる初期段階で発生を防げます。
蜂トラップを設置し、誘引液のニオイで女王蜂を誘い込み、トラップ内に閉じ込めます。

蜂に巣を作らせないためには、4月ごろまでトラップを設置し、その後は撤去するのが効果的です。
7月以降に使用すると、多くの働き蜂もトラップに寄ってくるため、刺されるリスクが高まるため注意しましょう。

物理的にブロックする

ベランダや換気扇フードなど、蜂が入りやすい場所に防虫ネットを取り付けると、蜂の侵入を防げます。
ネットの網目は蜂が通り抜けられない程度の大きさ（約1cm程度）であれば効果的です。

また、室外機に巣が作られやすい場合は専用のカバーをかけておくのもおすすめです。
さらに、ベランダや軒下などにダミーの蜂の巣を設置する方法も効果があるとされています。

蜂に「先客がいる」と思わせることで、巣を作らせないようにする方法です。
ダミーの蜂の巣は、新聞紙をひもがあれば簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。

時間以外にも雨の日に蜂の巣駆除がおすすめ！

雨が降ると蜂が飛びにくくなるため、エサや巣の材料を探しに出ることが少なくなります。
その結果、雨の日は巣にほぼすべての蜂が巣の中にいる状態です。

この状況下で駆除作業を行えば、蜂を一気に駆除できます。
晴れた日は、蜂も活発に外出するため、巣を駆除できても戻り蜂に攻撃されるリスクがあります。

その点、雨の日なら戻り蜂による攻撃もされにくいため、駆除するなら雨の日がおすすめです。

まとめ

蜂の巣の駆除は、鉢に刺される危険があるため、蜂の活動が収まっているタイミングにおこなうことが大切です。
また、蜂に巣を作らせないように工夫することで、駆除する必要もなくなります。

もしも蜂の巣を発見した場合は、大きくなる前に早めに駆除しましょう。